【D-83】親子でランチ
母が出張で東京へ来ていたのでランチに行きました。
会うのはちょうど1年ぶりくらい。
前回会ったときは、どっかで転けて顔に痣ができていた。加齢とかは関係なく、母は昔からよく転ける。
ドジっ子さんなので、転けても明るい。
タワービルの前で待ち合わせをしていて、先に着いていた母はビル風に吹かれながら気持ちよさそうにしていた。
「今日は風が気持ち良いね」と会って最初に言われる。
確かに高層ビルの隙間に吹く風は影を通って涼しい。この季節にはありがたい心地よさでした。
ノンアルコールビールが飲める店がいいとのことで、適当に選んだイタリアンの店に入った。
2階へどうぞと店員さんが言ったので、「キャリーケース預けたら?」と母に言うと「軽いから大丈夫〜」とさっさと階段をのぼり始める。
母の背中に向かって「実家ぐらい急な階段」と言ったら笑っていた。母はなんでも笑ってくれる。わたしが娘だからというよりはゲラだから。
注文を終えて水を一口飲む。
母が「坊主にしようと思ってたんだけどさあ、周りの人にやめてくださいって言われたんだよね」と話し始めた。
瞬時に坊主の母を想像する。おもしろすぎる。
「良いんじゃないですか」と肯定してくれたのは1人だけだったらしい。母は自営業なので仕事で関わる人が多いが、変な人間は多くないらしい。
わたしは母親が坊主なの、絶対におもしろいから「めっちゃいいじゃん!!坊主良いよ!!」と前のめりに賛成した。
「ネタにしたいだけでしょ〜」と言われたが、
その後「SNSに"出家しました"って投稿しよかな」とも言っていたので、本人が一番ネタにしたそうだった。
絶対やってほしい。
ライターをやっている母は、仕事のためにやってるXを毎日投稿するのに苦労していると話していた。
わたしが毎日noteを書いてることを話したら、「すごいじゃん!!」と言われた。
母もわたしも何かをコツコツやるのがかなり苦手な性格なので、これをすごいこととして褒めてくれてうれしい。
嬉しいついでに自分の気に入ってるnoteの記事を見せたら、ふふ、と笑ってくれてまたうれしかった。
「今日はこんなことがあって〜」みたいないわゆる普通の日記が書けないから、こんなのばっかり書いてる。と話したら、「あたしもそういうの書けないわ〜。あんたはこのままで良いよ」と言ってくれた。
昔から、母は母だけど友だちのような感覚もある。
それは比較的若い年齢のおかげでもあるし、母の元々の性格が理由でもある。
母と1時間ぐらい喋りながらピザを食べた。
夏バテで食欲がなくなったことがないと言っていた。恐ろしいほど生命力のある人間なので、本当にそうなんだろうと思った。
最近2キロぐらい太ったと言われたが、見た目には分からないし、親が太れるほど元気なのはうれしいことだと思う。
母が初めて眉毛アートメイクをしたとき、施術中に撮った両津勘吉ぐらい太眉の写真とかも見せてくれた。
母は来年坊主にすると心に決めたらしい。
この人と親子で楽しいわ、と思った。