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ダイヤモンドのついてけなさが好き(ダイヤモンド第4回単独ライブ「世界で一番かたいもの」)

意味が分からん!と立ち去らないで

テレビでしかお笑いを見ない人よりは多少たくさんお笑いを見てきた結果、「意味わからんほうがおもしろいやろ」と常々思っています

だいたい「あのネタは/あの芸人は意味が分からない」と一蹴する人は

①何気なく見ていて意味がわからない・理解できないことが単純にストレスだから、一個目の「意味が分からない」で立ち去る

②一個目で「これってどんな意味があるんだろう」と思って先に進んでみた結果、何もないorさらに意味不明だったので立ち去る

こんな感じで居心地悪くなってしまうんだと思う。

でも「せっかく進んでみたものの、結局意味が分からなかった」って、体験としてめちゃくちゃ愉快じゃない?
人生をしっかりムダ遣いさせられていて、おもしろい。
そんな風に人の人生を強奪する芸人、めちゃくちゃおもしろすぎ。

そんなところに面白さを感じ始めると、大体のくだらないお笑いが楽しく見れるのでオススメです。

個人的にはそんな「意味わからんもの」の中でも、特に「なんでそんなこと思いつくんだ」のツボを刺激されるのがめちゃくちゃ好き。
かつ、そのツボが宇宙ほど遠い発想じゃなくて、あくまでも日常から拾ってきたみたいなさりげなさがあったほうが好き。

ダイヤモンドの"ついてけなさ"は、そんな絶妙なポイントにグサッと刺さる。だから大好きだ。

ダイヤモンドのついてけなさ

幕間なし漫才10本ストイック単独ライブ、をM-1決勝に出た翌年に敢行するところが、なんか良いなあと思った。"今年のダイヤモンドの「お笑い」はコレで決まり!"的な、なんかファッション誌の表紙感があって、ねぇ。なんかねぇ。いいよねぇ。

そして今回はこんなものも貰ったし、ネタの感想も書いて良さそうなので、せっかくなので一つずつ振り返ってみます。(ネタを見ないとなんのこっちゃ分からない感想です)

①生物学上
"生物学上"を濫用する漫才
多分もうこれ系の言葉遊び漫才は「ダイヤモンドっぽいな〜」って言いたくなるくらい代名詞感がある(と思っているのはファンだけなのか…?)

②キャッチボール
これはもうほぼラップ
MC YUSHUTSUがゆっくりラップを読んでいる漫才
ラップなのにツッコミが入るとめちゃくちゃ変でおもしろい

③こべあべ
普通に生きてたらそんなこと言おうと思いつかないし、それぐらい日常的になんとも思わず使う言葉が、おもちゃみたいに面白く変形していくのがとても楽しくて好きだった

④意味がないってこと
"意味がないことを現すことわざ"の大喜利コーナーが大好き。「60分意味がないってこと漫才」でも全然いける。

⑤ネイティブ
このネタ初めて見たときから、面白いシステム漫才いっぱいあるのにまだこんな面白いの作れるのかよと思った
「分かってるのに笑っちゃう」って本当に楽しい

⑥ジャニーズ問題
タイトルが悪すぎる(笑)
でもこれも初めて見たときに感動したネタだったからさらに面白くなっててうれしかった
「"らや"が残っちゃってるんだよね…」が好きすぎて、そんなところに気づいてしまう野澤さんの天才さが最高すぎる

⑦算数の問題
「人数」に符号つけるのおもしろい
ジャニーズを「人数」としておもしろがってるのダイヤモンドしかいない

⑧人生
一番面白かった。個人的にはずっと聞いていたい漫才。
これ思いつく芸人ほかにいないだろと思うともう堪らない。「こういうのが見たいんだよ」を絶対に外さないから、ダイヤモンドが結局一番好きなんだよなぁと思っちゃう。
ファン人生人生の中でも特別に素晴らしい人生人生人生でした

⑨漫才
「漫才」のメタはベタなのか、と思った
漫才をやっているくせに、漫才中に「漫才」を笑っているダイヤモンドがすごすぎて大拍手
心なしか宣材写真のような背中合わせ漫才なのが良かった
「これが漫才です」って言ったときの最高さ、ダイヤモンドが好きで良かったと思った

⑩世界で一番かたいもの
漫才単独で初めて見る終わり方なのでなんかうれしかった(笑)ダイヤモンド自体もこういうのやるイメージなかったので意外というか新鮮でした。
……「お笑い」単独ライブってこと?

こんな感じの10本でした。

もう明確にそうだから書くけど
この中でM-1にかけられるネタは一体どれになるんだろうか!!!!!!

小野さん、「予選が始まると楽しくない」って言っちゃってたし、何の力にもなれないけど、どのネタでもヘラヘラしてる客としてこれからも応援していきたいと思います。
個人的には決勝で「ラッキー〇〇」をやってほしいが一番の望みですが。。

絶対に見たほうがいい単独ライブはこちら

ダイヤモンド第4回単独ライブ『世界で一番かたいもの』(9/16 18:00)

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