【書評】 スマホアイ 眼科専門医が教える目と脳と体を守る方法
手遅れになる前に、Stop! スマートフォンの目の損傷
私たちの生活に欠かせない存在となったスマートフォン。
その便利さは言うまでもありませんが、私たちの目にどれほどの負担をかけているかについては、まだ十分に理解されていないかもしれません。
松岡俊行著の本書『スマホアイ 眼科専門医が教える目と脳と体を守る方法』は、この見過ごされがちなリスクに鋭く切り込む一冊です。
著者は眼科専門医として、日々多くの患者と向き合いながら、スマートフォンが引き起こす「スマホアイ」の危険性について警鐘を鳴らしています。
視力が低下するだけでなく、眼球運動の鈍化、視野の狭窄、内斜視、さらにはスマートフォン依存症を引き起こす可能性があるといった、目に見えない恐ろしい影響について解説しています。
本書は単なる警告にとどまらず、具体的な対策を提示しています。
たとえば、米国眼科学会が推奨する「20・20・20ルール」は、スマートフォンやパソコンの画面を20分間見たら、20秒間、20フィート(約6メートル)離れた場所を見るというものです。
このルールを実践することで、眼精疲労の軽減が期待できるとされています。
また、スマートフォンの画面設定を適切に調整することが、目の健康を守るために重要であると指摘しています。
文字サイズや画面の明るさの調整により、スマートフォンとの距離を保つことができ、目への負担を減らすことが可能です。
さらに、著者はiOS17以降のiPhoneに搭載されている「画面との距離」という設定を紹介しています。
この機能を活用することで、スマートフォンと目の距離が近すぎる場合に警告が表示され、目の健康を保つための手助けをしてくれます。
スマホが日常生活の一部である現代において、目を酷使せずにスマートフォンを使い続けるための具体的な方法を知ることができる本書は、多くの人にとって必読の一冊と言えるでしょう。
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本書を読んだ感想として
スマートフォンの便利さに甘んじて、つい使いすぎてしまう私たちですが、その代償がどれほど大きいかを考えさせられました。
本書を読み進めるうちに、ただの「目の疲れ」の問題ではなく、生活の質全体に影響を与える「スマホアイ」の恐ろしさに気づかされます。
視力が低下するだけでなく、脳や体にまで悪影響が及ぶという点は非常にショッキングで、何か対策を講じなければならないと強く感じました。
特に「20・20・20ルール」や、スマートフォンの「画面との距離」設定についてのアドバイスは、すぐに実践できる具体的な対策であり、非常に有用です。
普段の生活で簡単に取り入れられるため、スマートフォンを使わないという選択肢が現実的でない現代人にとっては、これらの対策が重要な手助けとなるでしょう。
また、著者が指摘するように、スマートフォンと目の距離を保つことの重要性を改めて認識しました。
普段、スマートフォンを操作しているときは姿勢や画面との距離について無意識のうちに無頓着になりがちです。
しかし、この小さな習慣の積み重ねが、将来の目の健康に大きな影響を与えるということを再認識させられました。
本書を特におススメしたい人
この本は、スマートフォンを日常的に使用している全ての人にお勧めです。
特に、長時間スマートフォンを使う習慣がある人や、眼精疲労や視力の低下を感じている人にとっては、必読の一冊です。
また、子供を持つ親にとっても、子供たちの目の健康を守るための重要なガイドラインが得られるでしょう。
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本書のまとめ
スマートフォンが現代生活に不可欠である一方で、その使用には目を含む体全体に大きなリスクが伴うことを、本書は鋭く指摘しています。
視力低下だけでなく、視野の狭窄や内斜視、さらには依存症を引き起こす可能性がある「スマホアイ」。これらのリスクを防ぐためには、スマートフォンの使用方法を見直し、適切な対策を講じることが必要です。
本書が提供する具体的なアドバイスを取り入れることで、目の健康を守りながらスマートフォンを利用するための知識を得ることができるでしょう。
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