イベントとトピックス
「ジョージがもう直ぐそっちに行くのよ」
私たちの長女から連絡が入ったのは、エマの誕生から数えてたった一日過ぎたばかりの午後6時ごろだった。エマ入りのDVDを持ってくるらしい。
私の名前と呼び名が偶然同じであるため、ジョージⅡ世とも呼ぶ長女の夫からの連絡であった。
つまり、主人公であるエマの父をジョージと呼んでいる。
突然のジョージの訪問は、妻にとっては紛れもなく『トピックス』な出来事だ。
妻は3月11日の退院『イベント』に向け準備をしていたが、ジョージの訪問準備はしていないので『トピックス』な出来事だ。
トレーダーである私はいつもこの様に物事を判断・想像するクセがある。
『相棒』というドラマの主人公右京が劇中、「いつもの悪いクセ」というのに近い。
昨日のエマの誕生は、解ってはいたが時間の読めない予定であり、予定によって決定されたエマと長女の退院日はまさに私たちにとっては『イベント』である。
そして、ジョージの訪問は『トピックス』だとトレードのクセが出てしまう。
さて、今月18・19日の日銀の金融政策決定会合では、異次元の金融緩和に関する点検が行われることになっている。
定例のイベントではあるが、2016年2月16日にマイナス金利が導入されてから既に5年が経過するなど、いくつかの節目を迎える『イベント』となるのではないか、と市場の関心はいつに無く高い。
2013年3月20日に日銀総裁に黒田東彦氏が就任してから8年近くが経過する。
日銀の金融政策決定会合後に行われる発表会見を定例時間(15時)に決めたのは黒田総裁だ。
最初の記者会見で話題になったエルメスのネクタイが懐かしくもあり、あっという間という感じもする。
これからエマが『イベント』や『トピックス』に対してどのように迎え、時間を過ごし、考えるのかを探す作業がこの老いぼれジィジiの役目だと考えています。
社会に巣立つ前までには、8年前の日銀黒田総裁の初会見場のネクタイにさり気無く気付く人になってほしいと思います。
小学校を巣立つ前には、これから毎年決まって咲く桜に対してどのように迎え、時間を過ごし、考えるのかを気付く人になってほしいと考えています。
そして、ジョージはこの日、『トピックス』な訪問であったにも拘わらず、4時間しゃべりまくりました。
出産までの数日から、出産時の出来事、そしてエマの話や今後の予定など何時ものおしゃれべりは止まりません。
話の途中で帰宅した次女に向け、最後のおしゃべりを締めくくって、やっと帰って行きました。
「画像もかわいい、そして声もかわいいが、実物はもっとヤバい!」
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