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2022年の推し事を振り返る

2023年ももう20日以上過ぎてるのですが、去年2022年の私の推し事を振り返ってみました。
「振り返る」という行為が上手くできないのでこんなに時間がかかってしまいました。でもどうしても記録に残したいので書きました。

2022年の「現場」ベスト3

1.饗宴「眠れない羊」(7/9 18:00)

「成松慶彦のこんな役が観たかった」堂々の第一位。

白手袋のヤベェ執事、本当にありがとうございます! 寿命が延びました!
この作品はキャスト変更しての再々演だそうですが、大蔵(役名)が推しに合いすぎていて、「これはオタクが見ている強い幻覚なのでは???」となってしまいました。
ちょっとだけ不思議天然入ったパーフェクト執事と思いきや、実はすごく大きい感情抱えたヤバい人って、かなりヤバくないですか???
狂気入った人を演じる推しが大好きなんで、本当に大蔵は心に刺さりました。

あまりに大蔵さんが良すぎて記憶が飛んでしまったのに、その凄さを共有できる人が少ないのが寂しすぎる。クライマックスの詰め寄るシーンの鬼気迫る表情・演技を一番後ろの席からでしたが真正面から拝めて最高でした。

未成年への虐待シーンがある(更に個人的に納得いかない終わり方)のと、映像化どころかグッズが一切なかったのが本当に惜しいです。グッズがないのでやはり幻覚を疑ってしまいます。

2.舞台「屍の王」(12/18 12:00、16:30)

「血濡れた暗闇の物語」と謳う通り重めの話で人が沢山死ぬけれど、私はかなり好きです。シリアスな物語にそぐわない回がわりの「ボウリング大会」が個人的にはいただけなかったのですが、舞台作品としては「眠れない羊」よりも好きです。 

推しは主人公と対立するスペイン王、フェリペ役。
思惑とか感情とかのフェリペ自身の「個」や「色」をあまり出さない、観る人に委ねる演技をされているな、と感じました。
重臣のレルマを演じた武井雷俊さんのツイキャスで、もっとレルマとフェリペの考えがわかりやすい演技も試されていたという話も伺いましたが、上演時くらいの曖昧さがあった方が良いと私は思います。
あと本作、歌が多かったのですが、久しぶりに推しの歌声(ソロ)を聞いて「推し、かなり頑張ってる!!」となりました。

ベスト3の中で唯一映像化の予定があるので、ご興味ある方はぜひ。
OPの歌はYouTubeで見れます。

3.舞台「新選組始末記」(11/12 13:30, 18:00)

服部武雄役の木村優良さん(推しの事務所の後輩の太陽神)が良かったんですよ、マジで!!
木村さんのマジ演技初めて生で見たのですが、普段の木村さんのイメージと違うクールだけど熱い漢でとても素敵でした。

推しの山﨑烝も良かったです。ヘラっとした笑顔で若干の胡散臭さを感じる関西弁喋るの好きー。ここぞの時にちゃんと深刻な顔になるの好きー。
すごく美味しい役で観ていて嬉しかったです。

話の中盤の重要シーンに出てくる熊本出身の登場人物の方言がすごく雑な「九州弁」なのは福岡民としては看過できないですが、まあお話も頑張った方ではないかと。

あとパンフの最後に各キャスト撮り下ろしのペーパークラフト(私は「紙アクスタ」と呼んでいる)がついていたのには笑ってしまいました。飛行機乗るのに刃物を持ってこなかったので現場では切り抜けなかったけれど、これ「看板前で一緒に写真撮ってね」ってやつですよね。

どうしても書き残しておきたい現場

シーボルト父子伝〜蒼い目のサムライ〜2022 長崎公演(9/16 13:30, 18:30)

推しはペナルティのヒデさんの代役として、大久保利通役で長崎公演2公演のみ出演。

「ヒデさん(51歳、身長174cm)の代役が推し(42歳、身長公称186cm)?」と8月14日の情報公開の時から疑問符だらけだったのですが、長崎は前の仕事で行き慣れていたので片道2時間以上かけて行ってしまいました。
チケット発売当初は推しの名前で取れなかったので、応援札の申し込みのついでに運営さんに「待つから推しの名前でチケットを買わせてください」とメールして扱いを追加してもらったのは思い出です。

応援札
どうにかこうにか買えたチケット

まず作品として好きか嫌いかで言ったら「突き抜けていて、嫌いではない」。
ただし、このために東京に行っていたらホテルで泣いていたと思います。

脚本・演出が情熱注いでやりたいことを色々盛り込んだんだな、ってのがすごく伝わってきてそういうのは結構好きです。観ていて「おおっ」となる演出や台詞もいくつかありました。
ただ途中5分休憩あり約150分なのに、推しの出番は劇中歌を全員で歌うシーンの後ろの方にいるのを含めて3回、おそらく合計約5分。回替わりのゲストより出番が短いってどういうことなの。その上「いてもいいけど、いなくても物語の本筋(主人公ハインリヒの生涯)にはさほど影響がない」役なのが辛い。
威圧的な歩き方と台詞回し、そして鹿児島弁は良かったんだけれども。

ちなみに夜公演のゲストは「長崎県住みます芸人」の長崎亭キヨちゃんぽんさん&サンプラザ中野くんさん(シークレットゲスト)。まさか生アコギRunnerを聴くことになるとは思いませんでした。
一方昼公演のゲストは長崎のローカルヒーロー、デジマードさん。この舞台が公の場デビューだったと仰っていらしたのですが、マイクを仕込んでなくて前から4列目(間引いていたから実質2列目)で声がなんとか聞こえるレベル。
後日デジマードさんがデイリーポータルZでインタビューを受けていらしたとき、チラッとこの舞台と思われる話をされていて不思議な感情を抱きました。

12月のワイなにで「観に行った」と言った後、推しが出した微妙な空気は忘れません。台風14号がなければ観劇3日後に直で感想を言うはずでした。

ところで「長崎公演はダイジェストで収録される」というDVDはまだですかね(会場入金でその後一切連絡がない)。


なお配信とDVDでそれぞれ見た「○叫」と「ウィ○スト」はどちらも完全に"Not for me"でした。

「○叫」は舞台「RE:VOLVER」以降だったら作品も推しもぶっちぎりでダメで嫌いです。苦痛を感じながら原作も少し読みましたが、楠木はもっとやらしさがあるオッサンじゃないと。舞台としては色々ダメ出ししたいけれど、とりあえず歌の使い方が安直すぎだと思いました。
「ウィ○スト」は「朗読劇で、自分がファンタジーものを苦手としている」というのをさっ引いてもつまらなかったです。「ルーン」とか「魔眼」とか既存の用語を使った中世ヨーロッパ風世界のファンタジーってのがそもそも気に食わないです。呪文以外のオリジナルな要素が欲しい。

残る映像化されてなくて全く見れなかった「幽霊ハウス」は話を聞くたび「めっちゃ行きたかった」と思います。推しのそういう役、好みなんです。


2022年は応援広告を出したり、応援札を出したりと積極的に推し活をしました。
推しの演技を観るのが一番好きなので今回「現場」に挙げませんでしたが、ワイなにや誕生日配信も楽しかったです。

今年も楽しく推し事したいです!

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