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地方国立大の博士課程に進学して感じたこと

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。私が大企業に入社してから1ヵ月が経ちました。周りを見て再確認しましたが、地方国立大学の博士は稀です。ほとんどの博士は旧帝大を出ています。改めて考えてみてもメリットが多いですからね。今回は、私が地方国立大の博士課程に進学して感じたことを書いてみました。地方国立大の博士後期課程への進学をほんの少しでも考えている人は是非読んでみてください。内容を先にまとめると、

・孤独との闘い
・劣等感との闘い
・学振がくれた自尊心
・悩み抜いた後の視界は…良いものだぞ

孤独との闘い

 地方の大学で博士後期課程に進学した私が始めに感じたのは物理的孤独でした。同期で進学したのは同じ学部で4人くらいだったと思います。例年と比べると珍しく、同じ学科でD進したのは2人でしたし、そのもう1人とはあまり話したことがなかったので、実質同期の友人はいなかったです。どの代を見ても友人がいる状態でD進した人はいませんでした。よって、博士課程に進学した時点で、まず物理的孤独を感じることになります。
 次に、感じるのは精神的孤独です。地方といえど、博士課程の仕事は旧帝のそれと変わるわけはありません。修士の時以上に実験をし、論文を書き、後輩を指導し、先生方とうまく連携をとらねばなりません。端的に言えば仕事が増えます(笑)。すると自然と研究室の滞在時間が増えます。そして、博士に進学する学生が少ないことは、博士に進学するような高い志を持って研究してくれる学生は少ないことを意味します。よって、研究室で仕事を頑張れば頑張るほど、「自分は何をしているんだろう?」と精神的孤独が大きくなっていきました。

劣等感との闘い

 博士課程に進学してから学会に参加すると、他の大学の同期たちがだいたいわかるようになります。そして、その同期たちの実力が分かるようにもなります。この同期たちがまた優秀なんですよね。輝かしいジャーナルに論文を発表していたり、学会で素晴らしい発表をしていたりするんです。ここでも「自分は何をしているんだろう?」と考えてしまいます。D2にもなると、同期に加えて他大の後輩たちができます。そして、この後輩たちも優秀なんです。表面上はすごく仲良くするし、実際に楽しくもあるんですよ。学会に行くたびに一緒に夜中まで飲みに行きますし、雑談LINEをしたりするんです。ただ、自分の大学に戻ると、急に彼らと比べている自分がいて、そして、自分が劣っているように感じてしまうんです。ここには自分の内面に抱える学歴コンプレックスが多分に効いていたんだろうなと思います。

学振がくれた自尊心

 ここまで読んでいただいた人は、「こいつヤベー奴じゃねーか」と思っているかもしれませんね。自分で読み返しても、かなり病んでいたと思います(笑)。ただ、ご安心(?)ください。これは今だから言える本音のようなもので、現職中にはこんなことを周囲に漏らしたことは一度もありませんでした。そして、これらの孤独感と劣等感が薄れるきっかけがあったのです。それが、日本学術振興会の特別研究員(以下、学振)に採用されたことです。学振に採用されるのは、全国の博士学生の上位20%には入らねばなりません。正直そんな枠数、旧帝大や早慶で埋まるんですよね。ここに地方大の学生が潜り込むにはそれなりの実力が必要なのです。そして、この学振は履歴書にも書けるれっきとした職歴として扱われます。この学振を勝ち取って初めて、今までつるんでいた人たちと友人になれた気がしました。たとえ、研究室で一人で研究をしていても、孤独を感じることはほとんどなくなりました。「自分は国の研究員の一人だ」という軸がしっかりと自分の中にできたのです。学振が私にくれたのは、安定した収入や職歴というよりも、自尊心だったと思います。

悩み抜いた後の視界は…良いものだぞ

 思い返せば、博士課程の間はいらぬことでウジウジと悩んでいた気がします。他人と比較して、孤独や劣等感を感じて日々もがきながら少しずつ結果を積み重ねていきました。そして苦心の末、学振を獲得してからはどんどんと前向きになれました。地方大の博士学生としてのアイデンティティのようなものがしっかりと自分の中で根付いた気がします。旧帝大の博士学生と対峙しても、心の底から堂々と接することができましたし、彼らを抑えて学会賞を獲得するたびに、素直に喜ぶことができました。就活でもぶれない軸を持ちながら、堂々と大企業に向かうことが可能となったのです。博士に進学してからは長く、暗いトンネルの中を進んでいるようでした。しかし、自信を伴う業績を手にし、物事を前向きに捉えられるようになってからは、一気に視界が明るく開けたのです。そして、この良好な視界は、大企業に入って超高学歴集団の中に放り込まれてからも狭まっていません。たぶん、悩み切ったんだと思います。自分でも驚くほど肝が据わってきたんです。
 この記事で、博士後期課程への進学を考えている地方大の学生へ伝えたいことは以下の一点になるかと思います。

・自分を守ってくれるのは業績のみ

私には業績があったから、健全な精神を保てたし、真の友人ができたし、就活でも困りませんでした。学歴が無い以上、自分の実力を示す結果にこだわりましょう。


 いかがだったでしょうか?少しまとまりのない文章になってしまったかもしれません。正直、地方大の博士課程へ進学することのリスクを大きいと思います。現在博士課程への進学を迷っている地方大の学生に向けて、私の経験を踏まえて、どのような点を基準にて考えるべきかを記したいと思います。ご希望がございましたら、お気軽にコメントしてください。ツイッターの方でもOKです。よろしくお願いします。ではでは~。



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最後までお読みいただきありがとうございます。私の記事で少しでも多くの方を勇気づけられたらなと思います。

”スキ”と言われて嫌になる奴はいません!ありがとうございます!
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受験で挫折→低偏差値国立大博士課程修了→大手メーカー研究職。論文11報(筆頭4報)、特許2件、学会受賞6件、TOEIC 815点、元学振特別研究員。理系大学生や、何か頑張りたい人向けの記事を書きます!ドラクエと将棋が好き😊 ブログ:https://chemi-calf.com/
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