大事を成すには小事から〜アドラー心理学を日常生活で応用してみた〜

私は5歳から同じ大きな夢を追い続けている。

あと数ヶ月で25歳になる私の現在地はというと、せっかく就職した会社を心身のバランスを崩し休職中。未だ夢は夢のままだ。なんともこの世は上手くいかない。
そんな自分を変えたくて変えたくて。毎日のように「自分を変える方法」「挑戦する勇気を得る方法」「モチベーションの保ち方」などとグーグルで検索した。

そして私はアドラーに出会った。

「嫌われる勇気」という本で有名な心理学者のアドラー。私は、彼の目的論という理論に脱帽した。この目的論に対抗してよく用いられるのが原因論であり、
この二つの理論の違いは、以下のとおりである。
原因論:過去に原因があり今の状況があると考える
目的論:目的があり今の状況があると考え、過去の出来事を考慮しない

私は、これまでもマインドに関する授業を受けたり、沢山の自己啓発本を読んできた。その度に、私が長年叶えられていない夢への一歩を踏み出せないのは、過去のトラウマなどから生じる恐れがブレーキになってしまっているからだという所謂原因論のような意見が多かった。

確かにトラウマによる恐れから、きっと夢は叶うという自分を信じる気持ちが減ってしまってい、行動の妨げになっていたのも事実である。
しかし、今回の目的論を読んで私はもっともっと小さな障害が私の行動にブレーキをかけているのではないかと普段の生活を振り返ってみることにした。


【ケース1】
私は家事が苦手だ。25年間実家暮らし。片道2時間かかる通学のせいで家にいる時間が短く、親の優しさのおかげもあって、家事とは縁のない生活を送ってきた。しかし、今回の休職で私に家事という大きな任務が降ってきたのだ。
中でも嫌いな家事ランキング1位は、食器洗い。休職は数ヶ月と長引きそうなため、この嫌いな仕事をなるべく好きになっていきたいと今回目的論を応用することにした。
まず最初に食器洗いの嫌いな理由を思いつく限り並べてみた。
洗剤で手が荒れる、水が冷たい、時々ギトギトの油が洗剤を使っても手から落ちなくてイライラする、残り物を素手で触りたくない(私には若干の潔癖がある)、、、などなど

これをいっぺんに解決する方法がある。
「手袋」だ。我が家では、私以外の料理をする全員(母、父、祖母)が手袋を使う習慣がなく、馴染みがなかったが、ゴム手袋を着用することで、私は食器洗いというタスクのハードルを軽々と超えることができたのである。なんなら潔癖な性格ゆえ、汚れたものを綺麗にするという達成感にハマり、洗い物が好きになった。

他にも、掃除の手順、習慣化、部屋の中の動線など初歩的で小さなハードルをしっかりと下げてあげることで、ずっと続かなかったことや苦手だったことにすんなり取りかかれるようになった。
食わず嫌いもそうだ。料理を手伝うことで、どんな食べ物、調味料で構成されているのか、どんな調理方法を用いているのかが視覚的に認識できるため、苦手意識がなくなり好き嫌いが減ったし、今度自分が料理するために覚えておきたいので、嫌いな食材を使用していても一旦味見をしてみることにした。

このように初歩的な壁を低くすることで大きな壁さえもすんなり乗り越えることができるのだ。
このことに気がついた私はきっと明日からどんどん夢に向かって進んでいくに違いない。(期待を込めて皮肉)


ぜひ皆様もお試しあれ。

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