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素早く逃げ、自分を取り戻すのだ

 昨日はパワハラオーナーのいるバイト先の最後の出勤だった。あぁ本当に頑張った、私。最後はもうオーナーに近づくこともできず(どうしたって自然と身体が避けてしまう)、一瞬だけ目を見て、挨拶することが精一杯だった。
 バイト先へ向かう車の中はいつも心臓がどきどきして、つらかった。なぜ自分がこんな思いをしなければならないのかという気持ちですごく悔しかった。

 ここまでに至るながい道のりは『39歳のハローワーク』に書いているので、ご興味があれば読んでみてください。

否定され続けるとどうしたって人は歪む

 オーナーにこちらから怒りをぶつけたり、もう明日から来ませんと言うことだってできたけど、オーナーの奥さんやバイト仲間との関係はどうしても繋ぎ止めておきたかったから今後店に入れなくなるようなことはしたくなかったし、あんな人のせいで自分の手を汚すようなことをするのもばからしいから、シフトが決まっている分はちゃんと働いた。

 この2ヶ月はとくにしんどかった。バイトへ行けばオーナーから存在を否定され、家に帰れば夫からお前のせいで子供たちが学校へ行かなくなったと責められた。夫からは、結婚してからずっと私の人間性を否定されてきた。
一方的に責められ続けると、どんなに自分を信じたくてもそれが歪んできてしまう。どんどん自分に自信がなくなってくる。私が「このまま離婚したら転落人生が待っているのではないか」という漠然とした不安にずっと襲われていたのも、そのせいだとやっと今思えるようになった。

逃げることは自分を守ること。

 そんな不毛なつらさを我慢して何になるのだろう?自分にはもっと別の居場所があるはず。

 子供の頃から、「逃げたらずっとそういう人生だよ」といろんな人に言われ続けてきた。私は心がそんなに強くない、踏ん張れない。それは長年のコンプレックスだった。
 だけど私は、好きなことと得意なことならしつこくぶら下がる力を持っている。それは40年生きてきてようやくわかった私の強み
 踏ん張らなくてもいい、好きなことと得意なことを手放さずに生きてゆけば、きっと私だけの人生がひらけてゆくと、今やっとそう思える。
 人にはそれぞれ、乗り越えられるつらさと、乗り越える必要のないつらさがあるのだ。

 40歳からは我慢して生きるのは本当にやめよう、そう決めたらやっと元気が出てきた。悪いことしてるわけじゃないんだから、無駄なつらさからは、さっさと逃げよう。

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