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就職活動中の大学生は、まずは、イベントに応募するべし!!

日本財団のオーシャンイノベーションコンソーシアムの学生向けイベントとして「~高崎先生と行く!未来への乗船体験2024~」が、参加者募集中です。

この事業には中小造工もコラボ相手として名前を出させていただいております。

そこで、コラボの責任者であり、昨年の高崎先生と行くイベントに参加した当会西田常務より、就職活動中の海洋に関する学部を持つ学生が応募すべき理由をわかりやすく解説します。知らなかった方は、まずは募集ページへ。

実施は7月の海の日の翌週と9月第一週の2回実施され、7月実施分は〆切6/5、9月は6/30と時間がありませんが、WEB応募可能となっています。

応募資格者は、募集ページに詳しく列挙されていますが、主なものは、外形的には、①理工学系の大学3年生〜修士1年生の範囲、内的には、②海洋開発分野において活躍する意志があることと、③オーシャンイノベーションフェローアルムナイ(同窓会)の活動に参加する用意があることになります。②と③はリンクし、これが重要になります。

同じオーシャンイノベーションコンソーシアムの学生向けイベントにサマースクールがありますが、海外研修のため語学能力が要求されますが、ここではそのようなことはありません。

大変魅力的な行程なので、倍率は1を超えると思われますが、ここであなたの大学が日本財団のオーシャンイノベーションコンソーシアムに入っていなかったとしても、応募条件にはなっていないので、あきらめず応募すればいいと思います。

昨年の経験をふまえた行程の解説に移ります。

1. 初日は高崎先生との顔合わせ、講義となります。
  先生は舶用エンジンの専門家で、エンジンの効率化は昔からのテーマ
  でしたが、最近のカーボンニュートラルの必要性に伴う代替燃料エンジ 
  ンの研究開発、実用化のニーズが増大しており、船のカーボンニュート
  ラルを支える代表的な学識経験者であります。

  そのような経歴の先生ですが、このイベントにおいては、エンジンを専
  門としていない学生向けにも大変わかりやすい講義をしていただけるの
  で、参加する学生の、ついていけなかったらどうしようといった不安を
  和らげてくれます。

(高崎先生)

2. 2日目は姫路安全スクールでの講義になります。
  ここはLNGトラックの運転者などLNGを扱う者への安全講習を主な目的
  に運営されている機関ですが、バンカリングの際の留意点等海事関係者
  への教育もお願いしています。

3. 2日目夜と3日目は学生にとってお楽しみのさんふらわあ乗船研修になり
  ます。講演など行事もあり、何といっても相部屋なので、同じ志を持つ
  友人を増やす絶好のチャンスですね。

  別府港到着後はLNGバンカリングのリアルを見学させてもらいます。
  トラックtoシップという移送法で、時間かけて行われるこのバンカリン
  グ見学が充実したものとなるかは2日目の姫路安全スクールの研修の理
  解度がカギになります。

4. 3日目の午後と4日目は水素燃料で100%稼働できる国内初の旅客船
  HANARIAの講習と乗船になります。

  当会会員の本瓦造船で行われた進水式には、私自身も参加しており、こ
  こで紹介したHANARIAの実航海での活躍ぶりを楽しみにしています。

5. (9月のみ)5日目は日本におけるLNG燃料フェリーの2つ目の航路にな
   る大洗―苫小牧航路に就航予定のLNG燃料船が建造中の内海造船で2番
   船が進水式を迎えますので、それを見学します。

   三菱造船で建造されたさんふらわあくれない/むらさきとの違いも学
   習でき、また、雄大な進水の様子を堪能するとともに、式のために活
   動する造船マンのキビキビとした動きにも注目です。

以上のように、マスコミなどでは、ゼロエミッションに向けた派手な技術開発などが発表されますが、実際には、一朝一夕に変わるものではなく、地道な安全対策や細かい技術の理解・蓄積があり、それを多くの人々が共有して実行していくことが、変革につながっていくことが理解できると思います。

このような現場でのリアルを少しでも経験した上で、自らの行先を考えてもらうのがとても大事だと思っていますので、大事な夏休みですが、前か後か一週間空けてイベントに応募しましょう。

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