クラウドファンディングの苦労　～嗚呼、職人の絶望日記～

2017年7月。
クラウドファンディングのmakuakeにてアウトドア漆器ブランド「erakko」のデビュー商品を先行販売したところ、ありがたいことに目標を超えるご支援をいただいた。

ただし、一つ問題があった。
それは、僕が試作品しか作ったことがなかったことである。

注文をいただいたものの、その商品を作れるかどうかがわからなかったのである。
モノづくりの世界に飛び込んでから約一年、新しいブランドを立ち上げることと、商品企画を同時に進めることに時間と労力を費やしてきた。

独学の木工でついに試作品ができたと同時にブランドデビューとなるクラウドファンディングが始まったので、もちろん商品作りの経験はゼロ。

しかし、クラウドファンディングの場合、商品を発送する前でもすでにお金は振り込まれてしまっている。

こりゃまずいと思った。
キチンとした商品を作れる気がしない。

プレッシャーのあまり、木製品を見ると憂鬱になった。

公園の木のベンチを見るだけでプレッシャーがよみがえってきた。

しかし、追い込まれたのでやるしかない。

モノづくり未経験の男は、なんとか木工を済ませることができた。

続きは次回。