モーニングページを書く頃にはもう朝と呼べる時間じゃなくなっている
文具とか手帳とかバレットジャーナルとか、そう言う言葉にめっぽう弱い。
そんなわたしなので「モーニングページ」なるものにも、もちろん秒速で釣られた。
「ていねいな生活」とかしたいし「ととのう」とかしてみたい。
なんかそういうあれなやつに憧れだけバチクソ強い。
察しのいい人はこの時点で気付くと思うけど、続いた事は一回も無い。
でもなんど挫折しても、憧れがゾンビのように蘇ってくるのだ。
なんといってもこの時期は文具が大豊作。
ロフトにいけば可愛くてなんか良さげな手帳や日記やペン達がお花畑の如く素敵に咲いている。
翻弄される蝶々の気分だ。
何を隠そう、私は紙とペンが苦手だ。
というか、紙とペンが怖い。
紙とペン恐怖症と言っても良い。
そのノートや手帳や日記のデザインが可愛ければ可愛いほど、素敵であるほど、怖くてたまらなくなるのである。
手帳やノートというのは、もうそれだけで完成品だ。
真っ白な紙の束ほど美しく魅惑的で愛おしい物はない。
何か書きたいという衝動を掻き立てられると同時に、私の字で汚したくないというどうしようもないジレンマに襲われる。
文字の汚さもそうだが、問題は内容だ。
生活が整ってる人なら良い。
ー
今日はすこし早起きして、朝ごはんはエッグベネディクト。夫を起こしたら、二度寝してしまった。
コーヒーを淹れてもう少し1人の時間を楽しもう
ー
とか書けば、めちゃくちゃ素敵な手帳になるだろう。
かたや私はどうだ
ー ねむい。さむい。起きたくない。 ー
いや、オシャレな手帳に書けないだろこんなの!!
ていうか書く意味ありますこれ?!?!?!
手帳が可哀想。
ロフトの手帳コーナーでこんな事を何分も考えて、結局買えずに家路につく。
そもそも1週間以上続いた事ないし。手帳。
だが、モーニングページ。これはどうだ。
聞いた話によると、1日3ページ、とにかく頭に浮かんだ事をとにかく書きまくれば良いらしいではないか。
「うわ、今日眠すぎわろたー」とか書いても良いらしいじゃないか。
なるほどね、これなら私でも書けそうですね。
ただ、まだ恐怖はある。
オシャレなノートでこれを始めてしまって大丈夫なのか?
モーニングページ用にノート買ってしまって続かなくて後悔しないだろうか?
これでも自分との付き合いは40年近い。
己の性格はまあまあ理解できている。
衝動的に新しいノートを買うほど浮かれポンチになってはいないのだ。
ていうか浮かれポンチになってた時に買ったノート、めちゃくちゃ家にあるし…
そういうわけで、部屋の片隅で埃かぶってたノートを引っ張り出して、先週くらいから書き始めました、モーニングページ。
うん、そうだね、まだ続いてる。
ほんと毎日、眠いしか書いてない気がするけど。
ていうか、さ、多くない?
3ページ。
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