ジャネット
パリジャンがパリからいなくなる時期が今年もやってきた。ニュースはコロナウイルス第二波の話で持ちきりだけれど、それでもみんな南や西や海岸目掛けて出発していく。オフ…
コロナの話題でフランスがざわつき始めたのは3月頭だった。少しずつ冬の寒さが和らぎ、通常ならテラスが人で賑わうはずの時期に、人気の無いパリの街並みは不気味だった。…
2020年8月5日 04:52
パリジャンがパリからいなくなる時期が今年もやってきた。ニュースはコロナウイルス第二波の話で持ちきりだけれど、それでもみんな南や西や海岸目掛けて出発していく。オフィスでも、「あなたは来週から?」「僕は明日朝の電車で南に行くよ」「じゃあ次に会うのは9月ね」といった会話が飛び交う。7月最後の金曜日の今日、パリにパリジャンの気配がない。そんな7月の最後の華金に、カルチェラタンで今村昌平監督の『黒い雨』
2020年6月28日 06:32
コロナの話題でフランスがざわつき始めたのは3月頭だった。少しずつ冬の寒さが和らぎ、通常ならテラスが人で賑わうはずの時期に、人気の無いパリの街並みは不気味だった。遂にフランスにも来たかと思いながら、レンヌ通りのL’Arlequinまでルキノ・ヴィスコンティ監督の『白夜』(1957年)を見に行ったのは3月10日のことだった。その後3月12日に行われたマクロン大統領の演説により、4ヶ月にわたって扉を