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DAZNはスカパー全盛期と比べて加入者数は4分の1。各データから読み取れること。

DAZNがDMM.comとのパートナーシップを結ぶことを発表しました。

DAZNとDMM.TVを一緒に契約したら月1270円の割引、しかも3か月間DMMポイントが550点付与されるとのこと。実質は1650+1270の2920円割引になる計算です。

DMMが所有しているシント=トロイデンの試合もDAZNが放送しているわけですから、その点でも結び付きがあるパートナーシップですね。

ただこれを昨年末の間に発表できていれば…と思わなくもないですが。とはいえ、多くの年間パス所有者に反感を買う可能性はDAZNも感知しつつ、ビジネス的にはそれほど大きな問題にならないと判断したのでしょう。

というUGさんの反応を見て、気になったスカパーの加入者数とDAZNの加入者数を探してみました。

DAZNに関しては2020年頃からはデータが公開されていないのですが、ということは「増えていない」ということではないかと思います。増えていたらアピールしますもんね。

日経新聞の2020年8月の記事によれば、DAZNの週間利用者数はおよそ80万人強。

2021年の四季報を見ると「加入者数100万人強」と書かれており、他の記事やデータを見てもおよそ100万人付近である可能性が非常に高いと思われます。

スカパーに関してはJ-SATグループの年次報告でデータがありました。

2002年の段階で300万人突破!という報道が確認されているので、おそらくこの2012年の数字がピークでしょうね。382万9000人と。

ただ、これはもちろんスポーツやサッカーに限らないスカパー全体の加入者数です。また、スカパーはDAZNとは違って複数のデバイスでの視聴ができません。この380万人を「スポーツの需要」「スポーツに落とされているお金」と捉えることは難しいでしょう。

Netflixは契約者600万人、Huluは280万人、Amazon Primeに至っては1400万人を突破しているとのことですから、スポーツだけというビジネスはかなりターゲットが絞られることがよくわかります。

ちなみにAbemaプレミアムは他のコンテンツもありながらも有料登録者130万人程度…とのことなので、DAZNが去ったあとのJリーグの受け皿として期待するのは難しい気がしますね。

ということで、データを眺めてきましたが、結局は何の結論もありません(笑)わかったことは…

・DAZNがスカパー全盛期の加入者に全く及ばないのはホント
・ただスカパーは他のコンテンツが多く加入者数データだけでは読めない
・ABEMAがJリーグの受け皿になるのは難しい。現実的に売り込み先はAmazon Primeなどになるのでは?

ですかね…。

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