マガジンのカバー画像

私のお気に入り

198
私のセンサーに引っかかったもの。ノンジャンル。
運営しているクリエイター

#コラム

「体得」は、非効率に見えることの積み重ね

何かができるようになる、それもきちんと「仕事」として評価される、一流のレベルに達するためには、効率化したい欲を一度捨てて、一見非効率に見える修行期間が必要なのではないか──。 社会人になって、自分が生み出す価値に値段がつけられるようになってから、私は常々「習得」「学習」のプロセスに興味関心を抱いてきました。 さらにこのnoteが多くの方に読んでもらえるようになり、「読まれやすいnoteを書くには」をテーマに話したり書いたりする機会が増えたことで、何かを身につけたり能力を伸

向学心が搾取されやすい時代に

私たちは義務教育として最低9年間は勉強に励む。さらに多くの人は高校で3年、大学で4年の教育を受ける。つまり大学まで行くとすると16年もの間、学習に勤しむことになる。 学生時代の学びの成果はテストで計測されるが、社会に出たあとは知識や思考力を測るものさしはほとんどない。ゆえに費用対効果を算出するのは難しく、自分の立ち位置を再確認することもできない。 そしてともすると「自己成長」「大人の教養」「学び直し」といった流行り言葉に絡め取られていく。

¥100

卵もバターも砂糖も使わない「わざわざのシュトレン」を作り始めたきっかけ

今年も「わざわざのシュトレン」の時期がやってきました!毎年10月半ばから12月までの間で約4000本完売する、冬の人気商品です。 わざわざでは恒例となったシュトレンですが、こちらのnoteをご覧の方の中にはご存じなかった方も、「そもそもシュトレンって何?」という方もいらっしゃることと思います。知らずに食べるのも大いにアリですが、知って食べるとシュトレンはもっとおいしくなるはず。味わい方がきっと変わってきますよ。 この投稿ではシュトレンにまつわるお話から、わざわざのシュトレ

「noteって、どうやって運営していったらいいんでしょう?」 企業の担当者さんに相談されたとき私がいつも答えていること

長年noteを使い、noteのプロデューサーを務めていたこともあって、noteをはじめたい企業の担当者さんから相談を受けることが多々あります。企業側がやりたいこととnoteでできることをすり合わせた結果、「こんなにいろんな使い方ができるんですね」と驚かれることもしばしば。 特にフォロワーやスキを増やすためのノウハウではなく、これまでの公式の情報発信では拾いきれていなかった舞台裏を伝えファンとつながる場を作り上げるためのアイデアを話していると、担当の方自身の熱量が高まり「やら

¥200

老舗しか持ち得ない価値

古いもの、歴史を重ねてきたものが好きだ。最新のトレンドアイテムにも惹かれるけれど、古さは一周まわると新しさになる。時代が変わっても次の世代に新鮮さを与えつづけるもの、普遍的な価値のあるものが好きだ。 先日、大日本市さんにお声がけいただいて参加した「登竜門」という企画の総括でこんな話をした。 「老舗感」って、新しいブランドには絶対に作り出せないんですよね。100年なら100年、歩んできた歴史の重みが老舗感ですから。手に取りやすいカジュアルなものを作るのもひとつのやり方ですが

レストランから歓迎されているか?

ちょっと偉そうなタイトルになってしまっているけど、今日感じたことをつらつらと。 今日都内にある有名老舗フレンチに行きました。 とても楽しかったし、美味しかったし、サービスを担当してくれた人の笑顔もサービスも素晴らしくて、終始気持ちいい時間が過ごせました。 この時間の為ならこれくらいの金額を出しても、当たり前だよな。と全部に納得がいく素晴らしい時間でした。 これを読んでくれている今日の関係者の人がいらっしゃったら心からお礼を申し上げます。また必ずお伺いします。 さて、こ

誠実であるためには、悩み続けなければならない

「正しい」とは何なのだろうか、と考える機会が増えた。 自分にとっては正しく見えることも、他の人にとっては間違いに見えたりする。SNSがその違いを可視化させたことで、自分が信じてきたものは本当に正しいのだろうかと揺さぶられる機会が増加したように思う。 一般的に、悩んだり迷ったりすることはネガティブに受け取られることが多い。そんな時間があったら行動した方がいい。何があっても信念を貫くことで人はついてくる。だから悩んだり迷ったりする時間は無駄なのだと。 たしかにうじうじと考え

これから重要になる "バズらない力"

昨日、NewsPicksで佐渡島さんのコミュニティに関する記事がアップされていました。 この記事の中で特に印象的だったのが「大ヒットしないように気をつける」という話。 私自身、最近あえてバズらない力について考えていたところだったので、自分の考えている方向は間違っていないのだという確信が得られた記事でもありました。 これに関してはNewsPicks上でコメントした後に連続ツイートもしたのですが、瞬間風速的な盛り上がりは自分のステージを上げるという意味で1、2回くらいは必要

D2Cの派生系「P2C」ビジネスは、どうスケールさせるのか?

どうも、マーケターのエルモ(@elmo_marketing)です。 今日は、みんな大好きD2Cの派生系、「P2C(Person to Consumer)ビジネス」について。 2020年は、P2Cビジネス元年と言われています。インフルエンサーが影響力(と資本力)をつけ、個人でプロダクトを作り、直販で売っていくケースがちらほら出てきました。 D2C(Direct to Consumer)と飛び越え、P2C(Person to Consumer)に商売の形が変わってきているわ