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映画「アナログ」感想。独立したニノへの応援を込めて、2回目観てきました。

映画「アナログ」の感想を残そうと記事を書いているけど、なかなかまとまらないし、結局ニノの話になってしまうし、何回も書き直したりしているうちに、もう一回観に行くという決断になりました。
観に行こうと思った日、なんとニノの独立のニュースが入ってきました。
え、このタイミングで?でも、ちょうど良かったのかもしれないですね。2回目の鑑賞に向けて。彼のこれからを応援するという意味でも。

なぜか2回とも睡眠不足で鑑賞したせいか記憶から抜けてるシーンもあり、2回観ることでやっとちゃんと1回分観れたような感じです(笑)
印象に残っていたシーンを再確認したり、1回目では見落としていたようなことにも気づけたのも良かったです。

え、2回も観るほど、ニノのファンでしたっけ?キンプリのファンじゃなかったですか?なんて思った方もいらっしゃるでしょう。
キンプリ経由ジャにのちゃんねるで、ニノの魅力にもハマり、というか前からけっこう好きなタイプだったけど、今では、彼が毎朝Postしてくれる「皆ーおはよー」で私の一日が始まり、毎日の癒しの一つにもなっています。

そんな二宮和也さん主演の映画「アナログ」、公開前から楽しみにしていました。
これまでニノにはラブストーリーというイメージがなかったので、そういった意味からも楽しみが大きかったのかもしれないです。といっても、彼の出演作をたぶん半分ぐらいしか観ていないので、間違ってたらすみません。

この作品で彼が演じている悟は、ひとりの女性を純粋に愛する、優しい男性で、予告映像からだけでも、私の好きな感じだってわかります。

このまま続けると、ニノの魅力を語って終わってしまいそうなので、そろそろ映画の紹介と感想に行きたいと思います。

※以下、少々ネタバレもあります。

原作はビートたけしの小説です。たけしさんはこれまでも映画や小説など多くの作品を残していますが、こういう美しいラブストーリーも書けてしまうところ、改めてその才能に驚きます。
原作の小説は読んでいないので、あくまで映画からの印象ですが。

ちなみに、ニノが雑誌などで語っていたことで「なるほどな」って思ったことがあります。それは、「ビートたけし」と「北野武」の違いについて。この作品は「ビートたけし」であることを意識して監督と作り上げたというようなことを言っています。それはある種の「哀愁」があることだとも。
そういえば「浅草キッド」も「ビートたけし」作でした。

あらすじ

手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。
携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。
喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」と約束する。
二人で積み重ねるかけがえのない時間。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズすることを決意。
しかし当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も……。
なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。

映画「アナログ」公式サイトより

鑑賞前は「携帯を持たない謎めいた女性」というところから、もしかしてファンタジー要素があるのかも?と思っていました。タイムリープとかそういう系の。
その予想は外れたものの、二人の偶然の出会いから始まるストーリーには、ある意味おとぎ話のような美しさがありました。

まず、二人の出会いのシーンが私は好きです。
はじめて二人が喫茶店で出会い、交わした会話。人が人を好きになるときって、こういうことなんだろうな。って、わかりやすくていいですね。たぶん、ニノと波留の演技力が、そう思わせるんだと思います。

そして、二人が出会ったこの喫茶店「piano」は、二人にとって特別な場所であり、この作品の世界観を象徴するものにもなっています。

携帯を持たないみゆきが、道を歩いていて偶然見つけた喫茶店。
悟がデザインしたこだわりの内装。
丁寧に淹れられる一杯のコーヒー。
ゆっくりと流れる時間。

こんな喫茶店が実際にあったら、私も絶対に通ってしまいます(笑)
マスター役のリリーフランキーさんも素晴らしかったです。

連絡先を交換していない二人は、
毎週木曜日にだけ、この喫茶店「piano」で、会うことができます。

どちらかが来られなくても、来られない理由があったことを受け入れ、
また次の週に会いに行きます。
この設定が、この物語が進んでいく中でとても重要な役割となっています。

会えないときの切なさ。会えたときの喜び。そんな悟の心の動きも、よく伝わってきます。強く感情を出すような演技ではなく、それはとても自然な表現で流石でした。こんなに恋してる二宮和也、私は見たことないですよ(笑)二宮和也という役者は、人間らしさ、人間くささを本当にうまく表現できる人ですよね。

大人の純愛って、見せ方によっては、まったく感情移入できないものになってしまいそう。
この作品も所どころ突っ込みたくなるようなシーンもありますが、そこは主演二人のナチュラルさと透明感のおかげで、それほど違和感なく入り込めた気がします。

予告動画やチラシには、
「愛する人を想い続ける心に涙する。この秋一番の感動作。」
とありまして、いやいや、今さら純愛ストーリーで泣けないでしょ?とか、実は思っていました。

でも、後半のあるシーンで自然に涙が出てきてしまいました。

たぶん、制作側の狙い通りのシーンで泣いています。
ちょっとした種明かしのようなところがありまして。
みゆきの本当の想いを知った、悟。
2回目の鑑賞でも、同じところでやっぱり泣いてしまいました。
糸電話って、なんだか狙いすぎているような気がしていたけど、
後から考えると重要なシーンだし、海での映像はとても美しかったです。

物語全体を通して、理想的な純愛すぎる印象がありますが、なぜか白けるようなことはなく入りこめたのは、やはり役者さん達の演技力のたまものだと思います。
ただ、物語の最後に奇跡のようなことが起こるのですが、そこには少し違和感を覚えました。個人的には、最後のシーンがなくても良かったんじゃないかとも思ってます。

主軸二人のラブストーリー以外でも、友人や母とのシーンなど、これも自然な会話のやりとりが微笑ましくて、ずっと温かい空気が流れているようでした。友情や親子愛を重苦しくしない感じも良かったです。

そういった温かい空気感の中には、音楽の効果も大きいと感じました。
andropの内澤崇仁さんが担当だったようで。あのandropの?って意外に思いましたが、こちらも流石だなという印象です。

ストーリーの展開としては、なんとなく既視感があったりして、特別な面白さはなかったけれど、ゆっくりと流れる時間の中で、心がじわっと温まる、そんな映画でした。

えっと、今回の記事から、ですます調にしてみました。
優しい感じになったかなと思います(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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