カフェの珈琲 その4

たくさんのカフェ、コーヒー専門店に行き、コーヒーの淹れ方ワークショップを受講し、「どんな珈琲が好きか?」という問いに対しては自分なりの解を持つことができるようになりました。

それは
・すっきりとして、口や喉に残る雑味が少ない
・舌に残る甘みを感じられる
というものです。
これを成立させるためには、
そうした抽出方法及び焙煎されたコーヒー豆を選ぶ必要がありました。
と、狙いを設定してその方法を見つけたかのように書いていますが、
実際は色々な抽出方法や豆を試した結果、自身の好きな珈琲というのはこういう組み合わせだったということに気がついただけです。

抽出方法はコーノ式かなざわ珈琲を学ぶ機会があり、この淹れ方がしっくりきました。後味のすっきりもさることながら、雑味の部分を抽出しないやり方なので時間が経っても美味しく飲めます。もちろん雑味の部分にそのコーヒー固有の個性があることはあるとは思いますが、それがない方を良しとしたという判断です。
ただ、手法そのものをそのまま採用ではなく、最終的にドリッパーはコーノ式ではなくハリオを使う事にしました。どちらも一つ穴のドリッパーではありましたが、ハリオの方が入手しやすいというのが最も大きな決め手です。
お店にてコーヒーの淹れ方ワークショップをやるつもりでしたので、ワークショップを受けに来た人が手に入れやすいもの(特にドリッパーやドリップペーパー)を使うことが大切と考えていました。手に入れやすいということは継続することにも直結するからです。
せっかくワークショップで淹れ方を覚えて、道具を揃えたとしても、消耗品が手に入れづらいと面倒くさくてやめちゃいますよね。

その他、珈琲道具などをお店で仕入れて販売するということも頭の片隅にはありましたが、実際のところ Amazonなどで買ったほうが安く買えてしかもすぐ届いちゃいますし、すぐ近所の合羽橋に行けば問屋があってそちらはたくさんの種類のものを手にとって見られます。ということで、あえて道具を販売するということはやめることにしました。

次に豆です。
本当は焙煎したかったのですが、やはり焙煎機に手を出す金銭的な余裕がありませんでした。仮に今のお店にそれを設置しようとすると、場所が住宅街なので焙煎の煙対策で更にコストや近隣の方々との調整が大変になります。諦めざるをえませんでした。

幾つかワークショップを受けたロースターさんの中で、店主の方の人柄やポリシー、ワークショップで得られた内容、そして何よりその豆で淹れたコーヒーが美味しいということもあって、世田谷にあるコーヒー豆専門店カフェテナンゴさんの豆を使わせていただくことになりました。
とにかく豆一粒一粒が綺麗なんです!
そして、年に一度、現地に行かれて豆の仕入れまでされていて、その現地の世界観を焙煎に反映させようとしている、ここまでこだわりを持ってやられているお店は珍しいと思いました。そのこだわりの感じに異様な親近感を覚えたところが最も大きいかもしれません。

さて、話は変わりますが、明後日土曜日に珈琲を入れるワークショップやりますので、こちらご興味いただければ是非ご参加ください。

次に続く

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