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自分軸の作り方#78 「やっちまったなぁ」の経験を、お買い上げ。

 次男の中学校では、全員英検を受ける決まりになっている。どの級を受けるかは各々決めて、
ある土曜日の午後に、次男は英検を受けて来た。

申し込みのお金を袋に入れる時には
「受けても、今回はオレ受からないと思うよ。勉強してないし、やる気もないし、金がもったいねぇ」

と言いつつ、
中学生のうちに準二級くらいは取っておきたいなと思っている様子。

「電子辞書に英検の問題集も入ってるのかー。
問題集は買わなくて大丈夫?」
「うん」
「そしたら、過去問と経験を買うと思って受けたらいいんじゃない?」

なんて会話をしていた。

そして今日。

たまには中華食べたいよね〜
王将のチャーハン食いてえーと言う息子たちを連れ
餃子の王将までランチに出かけ、
私は近くのseriaに寄りたかったので、子どもたちには先に帰ってもらった。

そして、1時半過ぎに次男からのLINE。

「やらかした
今日、英検の二次試験だった
12:50から」

なーにぃ?

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やっちまったなぁ。


久々のseriaで、欲しかったモノたちを買い物かごに数品入れて、レジに並ぼうかと思っていた矢先の出来事。

ふぅーとため息。

昨日も午前中も、
ずーっとスマホとiPadを観てデュエマのカードの研究をしていた次男である。

私に話しかけてくるのは、
自分の持ってるレアカードがどれほど強いか、とか
カードショップに行ったらこのカードは高いんだぜ、とか
そんな話で、英検のえの字もなかった。
筆記試験には合格してたんじゃん。


スケジュール管理が課題だなとは
思っていたけどね。

LINEの返事をどうしようか 15秒ほど考えた結果

「そうだったの。
  残念です。」

それだけにした。

これは次男の課題だ。
私の課題ではない。イライラする必要もない。


残念だったね。

と送りそうになったけど、
残念がってるのは私なので、

「残念だったね。」と
同意を求めるような言葉にはしないことにして。

最近、
「自分と他人の分離」を心がけているので、
自分と他人の気持ちには、なるべく距離を置きつつ、責めず、寄り添う言葉を選ぼうと思っていて

反射的に出そうになる
「なんで昨日のうちにスケジュール確認しなかったのよ!」
と、
責める言葉は封印している。


帰宅したら、次男のスマホもiPadも、
茶の間のテーブルに置いてあって、

自分のベットで横になっていた。



これまで私はスマホを見っぱなしの次男に


スマホばっかり見ていたら
時間泥棒に時間を奪われちゃうよ〜。
目が悪くなるよ〜。30分見たら30分休んでね。

脳にもダメージあるみたいだから、
物忘れも出やすくなるよ〜
休み休み使うのよ〜

と、1日1回か2回、声をかけていた。

いつか心に響くかなと思いながら。


子供がすぐに動かないとイライラするのは、
親の欲。

感情を入れずに事実を伝えて
100日後に心に届けばいいなと思って声をかけるのが躾。

そんなふうに先輩ママから教わったので、
自分の息子で実験中だ。


ベッドに寝ている次男を見て思った。
この経験は、きっと次に生きるはず。


金もったいねぇって言ってたもんね。
この子は、お金大好きだもん。

多分、今こそいろんな意味で
「やっちまったー!もったいねぇ」と、心の底から思ってるだろうな(笑)

私は「過去問と経験を買うと思って受けたら?」との言葉通り、
いい経験を買うことができた!と思ってる。

そんな曇り空の、日曜日の午後の出来事。





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