カフェの学校レポ〜不良学生編〜
前回が軽井沢丸山珈琲(実地)での修行、今回はカフェの専門学校での通学日記をこれまた当時の日記そのままのほうが断然臨場感あるためそのまま貼り付けることにします。
~2006年9月の日記より~
現在、学校に通っている。ってことは身分は学生!?
世の中にカフェの学校みたいなものが、ここんとこ結構多くなってはきてるんだが、
俺が通うことにした学校は、カフェっていうより、完全に「喫茶店」っていう感じで、
より珈琲に特化していて歴史もあり、名前も内容もコテコテ(笑)である。
場所は池袋。池袋は大学時代はもちろん、タップダンススクールも池袋だったし、思えば何かを学ぶ場として縁が深い場所だ。あ、大学は学んだとはいえないか・・・。
さて、この学院で俺は結構な不良学生っぷりである。
授業態度は一見真面目なんだが、内面的・精神的には随分不良である。
入学する前に既に相当傍若無人な条件を突きつけた。
・ 9月の第二週目からの入学にしてほしい(一週目はまだ軽井沢にいた)
・ 不要だと思う単元の授業は履修せず、その分の費用は払わない。
・ 一週目に終わってしまった授業の中にどうしても受けたいものが4つほどあったので、それを10月の授業に振り替え授業として出席させてほしい。その4回分の費用は支払う(あたりまえじゃん)。
最初、受け付けの人からは「全部受けてもらわないと、いろいろな不便が出てきて、おすすめできません」と言われはしたが、こっちも「どうしても都合悪いので無理なんです。こちらの希望が通るならばぜひ受けたいですし、無理なら残念ながら諦めます」とキッパリ言った。認められることを確信していたから。 文部科学省ではなく経済産業省管轄の、つまり営利目的の学校運営の足元を見てる嫌なヤツ。 まさにそういう形態の、全てお見通しの元学習塾運営者という、痛いところを見透かしてる不良(笑)。 ちなみに「都合悪い」っていう都合とはズバリ「お金の都合」である(笑)。 結果的に他の生徒達の半額に成功。苦学生と言って!
授業の中身としては精神的にも超真面目に受けるものももちろんある。例えば今日受けてきたのは「紅茶」のこと。これは真面目だった。 明日の「ソフトドリンク」っていうのも絶対真面目になる。 でも午後の「コーヒーゼリー」に関してはちょいワルな感じ。 つまりコーヒーがからむと精神的には不良になるってこと(笑)。 「コーヒー概説」とか「世界のコーヒー事情」とか「ストレートコーヒーの味覚及び実技」なんてのは、相当な不良っぷりで聴講してる。
じゃあ何で出てんのってことだが、もちろん自分のタメにはなると踏んでのことである。 完全に見透かせて見切れるものは全部カットした。 例えば、模擬実習(全5回)、抽出器具及び教材説明、抽出実技、アイスコーヒー、 バリエーションコーヒー、ケーキ実技(ただしチョコレートケーキは受講する・笑) メニュー構成、喫茶業界の現況と展望などは全部カット。
おそらく9月最初の授業時に参加者は自己紹介とかしたはずで、俺は途中から入ってきて、しかも出ない授業もあるのでよくいなくなる。不良はこうでなきゃ。 結局こういうところで学ぶことの俺なりの意味というのは、「なるほど、普通はこういうふうに世の中ではコーヒーに関して伝え、運営するようにアドバイスしてるんだな。ってことはこれをそっくりやれば普通のお店が出来上がるんだな」っていうことをやはり知っておきたいっていうのがあった。
豆の話とか、産地の話、ブレンドの配合に関することなど、まったくもって反論ありまくりだが、やはり確実に自分のためにはなっている。 そして、本当に純粋にタメになるなぁって思うことも実際多いのも嬉しい。 思えば19歳の時に初めて自分のお金で通うことにした学校(ヴォーカルスクール)も、似たような考えから行き出したんだったなぁ、ってことを思い出した。
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