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自由であることの尊さ

さて、前回と打って変わって今回は自営業、起業してみて本当に良かったことを述べていきます。

まずは私の前職時代の「休日及び休日明け」の話をしたいと思います。

私は34歳になって初めて就職というものをしました(大学卒業後の10年以上は塾講師でずっとフリーターでした)。

大手の学習塾に就職し、正社員というものは基本的にどこかの教室長(コンビニや居酒屋の店長のようなものです)になるのですが、私は使えない人間だったらしく半年間どこの教室にも配属されませんでした(一般的には早ければ2週間くらい、せいぜい1か月もすれば教室長を任されます)。

まずこの半年間の「雑用期間」が私にとっては最も灰色でして、「休日が嬉しい」というよりも「明日からまた仕事が始まる・・・」という恐怖心にも似た感覚に見舞われるため「休日が嫌い」でした(この感覚、わかる人にはすごくわかるはずです)。

まぁ、この期間がある意味最悪として、その後山梨県大月の教室長に就任してからは休日がそのまま「凄く嬉しい」ことになりました。

「休日が嬉しい」って、当たり前過ぎる話なのですが、休日の夜に訪れるあの「明日からまた仕事か」という憂鬱な気持ち、「サザエさん症候群」なんて言われていますが、まさにそういう状態でした。

でも先の「雑用時代」とはやはり雲泥の差といいますか、言ってみればこの「サザエさん症候群」は誰にでもあるとも思いますし、そもそも私は教室長に就任してからは仕事にとても遣り甲斐を感じていて充実した日々を送っていました。

さて、現在の喫茶店経営者になってからの話に移りますが、現在はこの「サザエさん症候群」の感覚が皆無なんです。

休日が嬉しいのは今も変わらないのですがその休日の夜になろうが休日明けの朝だろうが憂鬱な気持ちは全くないのです。

長い休み明けなんかも全く休みボケは無く、エンジン全開でリスタート出来るのですが、もっともこれには理由もあります。


休み明けは商品発注や冷凍モノの解凍その他諸々の準備が否が応でもあるので特に長期休暇の最終日はだいたいお店に出てきて半日は業務をしていることになるので(皆さんも開業のあかつきにはきっとそうなるでしょう・笑)、翌日への臨戦態勢は既に前日に整っているのです。

では「労働の強度」的に自営業は緩いのか?といいますと、「しっかり利益を出して続けているお店」という前提ではありますが、結構大変です。

「喫茶店経営って暇そうだしラクでいいなぁ」と思っている人も世の中には多いかもしれませんが、おそらく私のお店に特に土日祝日にいらしたことがある人はまた違う印象を受けるとも思います。

それから自営業者というのは、基本的に四六時中仕事のことを考えてたり仕事をしているものです。

私の店は年間休日は結構多いほうだと思いますが実際に店に全く行かない日は年に数えるほどしかありませんし、閉店は夜8時ですが実際に帰宅するのは午前様というのも(最近はあまりないですが)昔(ケーキが自家製だった時代など)はほぼ毎日でした。

でもそんな「営業時間外」の間の業務は誰の指図も誰の視線もありません。

自由のもとで全てが為されているのです。

「自由」と一言でいえば片付けてしまえる話ではあるのですが、やはり自営業最大の醍醐味はこの「自由」の中で生きているという実感があるからなのではないでしょうか。

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