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接客英語22 テイクアウト:時間を伝える

皆さん、こんにちは。「英語より笑顔」、ぺぺです。
今回は電話対応シリーズのテイクアウト編「時間を伝える」です。

電話対応ってすごく難しいですよね。テイクアウトのオーダーは確認することが多く英語のサービスに慣れていない方々にとってはとても怖いものだと思います。対策を完璧にすることは出来ませんが、この記事がちょっとでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。今回は出来上がり時間をお客様に伝えるシーンです。意外と時間を伝えるって、奥が深いんですよね。

お待たせしました

出来上がり時間を確認するため、電話を保留にしてお客様をお待たせしています。まずは、「お待たせしました」と声をかけて電話を再開します。さぁ、何ていうでしょうか?

Thank you for waiting.

です。この場合、日本語だと「お待たせして申し訳ありません」とつい言いたくなってしまう人もいるかと思います。ただ、英語表現ではスマートに待っていただいてありがとう、と感謝を伝えたほうが自然だと思います。

以前に動画で説明しています。よかったらこちらの動画もご覧ください。

時間の表現

まずは時間の表現です。

何分、と言う言い方は、

10 minutes.
15 minutes.
20 minutes.

30分、と言うときは、

half an hour.

と、言いましょう。30 minutes でもいいです。ただ、half an hour の方がより自然だと思います。an hour のところはしっかりリンキングして言いましょう。分けて発音するとネイティブには逆に聞き取りづらくなってしまいます。

1時間、と言うときは

an hour.

です。リンキングは大切に。

時間がかかる、という表現

時間がかかる、という表現は

主語は "it"
動詞は "take"

です。必ず覚えましょう。

現在形の注意点

It takes 20 minutes.

take が現在形で使われています。何と訳しますか?「20分かかります」という意味ですね。これはどういう意味でしょうか。

現在形は注意が必要です。実は英語の日常会話では現在形を使うことはとても少ないです。何故でしょうか?

現在形は習慣を表すからです。"usually"「普段」という単語が常にくっついてると思ってください。「ふだん20分かかる」「だいたいいつも20分かかる」「通常は20分かかる」そんな印象を与える表現だと言うことです。

でも、テイクアウトのオーダーで出来上がり時間を伝える時に「普段20分かかる」ということは、今伝えたいことでしょうか?伝えたいことは今から何分かかるか、ということですよね?

未来系

出来上がり時間を伝えるような時は、未来形を使います。

It will take 20 minutes.

日本語に訳すと何だと思いますか?「20分かかる予定です。」「20分かかるでしょう。」皆さんはそんな日本語使いますか?私はこういう言い方はしたことがありません。私は英語が未来形でも日本語に訳したら「20分かかります」と言います。皆さんは何といいますか?

日本語をベースに考えると現在形と、未来系は混乱します。現在形はusually「普段」がつくと考えると違いが分かりやすい、と思います。

という訳で、時間がかかると言う表現と未来系を組み合わせると、「(あなたのご注文が出来るまでに)20分かかります。」という表現が完成します。

ちなみに接客の現場では20分ぴったりという訳ではありませんので、20」分くらいかかります、と伝えていました。英語にすると、

It will take about 20 minutes.

何時何分でも伝える

何時何分ピックアップか明確にするのも大切です。10分しか経っていないのに30分以上待っている、っていうヤカラなお客様はどこにでもいるものです。

何時何分、という例をいくつか紹介したいと思います。

【基礎編1】7時

At 7 (at seven).

【基礎編2】7時20分 

At 7:20 (at seven twenty).

こちらからお伝えする時は全て基礎編表現に徹してOKです。

この後応用編を紹介します。が、時間表現はかなり慣れが必要です。安心してください。私も仕事しながら慣れていきました。最初は使えなくて当たり前です。でも、ゲストは容赦なく使ってきます。ゲストの対応をしながら慣れていったほうが一人で練習するより習得は格段に早いです。心配しなくて大丈夫です。

【応用編1 "to"】7時の5分前 7時の10分前

At 5 to 7 (at five to seven). → 5分で7時になる、つまり6時55分
At 10 to 7 (at ten to seven). → 10分で7時になる、つまり6時50分

5分、10分程度ならこの表現が一般的です。すでに混乱している人もいると思います。安心してください。みんなが通る道です。

補足: to の代わりに before を使う人もいます。地域や人によります。

【応用編2 "quarter"】7時の15分前

At quarter to 7.  → 15分で7時になる、つまり6時45分
 (quarter = 1/4 = 1時間の1/4 = 15分)

15分をいちいちクオーターとかいう必要なくない?って思いますよね。日本人の誰もが思うと思います。でも、いちいち腹が立つくらいネイティブは「クオーター、クオーター」使います。皆さん、頑張って覚える必要はありません。現地に行ったら嫌でも慣れます。慣れないと海外に行けない、なんていうことは決してありません。行って慣れればいいんです。

【応用編3 "after"】7時○○分後

At 5 after 7 (at five after seven). → 7時の5分後、つまり7時5分
At 10 after 7 (at ten after seven). → 7時の10分後、つまり7時10分
At quarter after 7. → 7時の15分後、つまり7時15分

after は 後 と言う意味なのでこちらの方が少し僕は覚えやすかったです。やっぱり問題は to の方です。難しい。皆さんはどう思いますか?

補足: after の代わりに past を使う人もいます。地域や人によります。

【おまけ "o'clock"】

7時00分、ちょうどの時は、”o'clock” を付ける人もいます。気分です。あってもなくても本当にどっちでもいいと思います。あったほうが丁寧か、というと僕はそうは感じません。

At 7 o'clock.

私はなんとなく語呂がいいので "o'clock" はよく言っていたと思います。ちなみに、一緒に働いていた同僚の真似です。皆さんはどちらがいいと思いますか?

【おまけ "around"】

出来上がり時間も、7時とはっきり言うよりも、7時くらいという言い方を私はしていました。万が一遅れた場合に備え若干幅をもたせる為です。皆さんは出来上がり時間ははっきり伝えたほうがいいと思いますか?幅を持たせたほうがいいと思いますか?

At around 7 o'clock.

と、言うことで7時周辺、7時前後、7時くらい、というニュアンスを持たせられます。about でもいいです。私は何となく周りのネイティブに around を使う人が多い気がして真似をしていました。

よろしいですか?

時間を伝えたら、その時間でOKか確認します。

Is that OK for you?

まとめ

Thank you for waiting. 
 (お待たせしました)
It will take about 20 minutes.
 (約20分ほどかかります)
So at around 7 o'clock.
 (なので7時くらいになります)
Is that OK for you?
 (よろしいですか?)

最後に

時間の表現は慣れれば考えなくても出てくるようになります。でも、日本語表現と考え方が違うので慣れるのに時間がかかります。慣れにくいのですが日常会話では非常によく使う表現です。

テレビ何時?バスは何時?何時に待ち合わせなら何時に家を出る?何時、という表現は常に身の回りにある表現です。

たくさんの単語を覚えたり文法をしっかり覚えるのも大切ですが、こういう当たり前の表現がさっと口に出るというのは、私は結構かっこいいことだと思います。日常会話が出来るようになりたい方、是非コツコツ頑張って練習してみてください。

一人でも多くの方が英語で接客する現場に立ち、素晴らしい時間をすごされることを心より願っています。

長文ここまでお読みいただきありがとうございました。良かったらスキ・フォロー・シェア・Twitterフォロー・YouTubeチャンネル登録よろしくお願いします。それでは次回の記事もお楽しみに。

ぺぺ

【テイクアウトシリーズ】


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