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アイムファイン・センキュー、アンドユー?

まずはこちらの映像をみてほしい。

日本人の話す英語のアクセントをいじった動画だ。

悔しいことに、僕たちにとっては、このダサすぎるアクセントが、めちゃめちゃ聞き取りやすい笑

ハウアーユー?

アイムファインセンキュー、アンドユー?

で育ってきた僕たちだもの。

きっとこれは仕方ないこと。

・・・なんてことは言っていられない。


どうも、世界と人間のすべてに興味のあるひと@シリコンバレーです。

先日、友達とランチをしたときに、取り分けのお皿を追加したつもりが、小料理が運ばれてきて、この場合にはdishではなくplateを使うのが正しいことを学びました。

未だにこんな簡単なことすらまともに伝えられず、恥ずかしい限りです。。。

今日は僕が絶賛大苦戦している英語について、「なぜ日本人はこんなにも英語でのコミュニケーションが苦手なのか?」ということを考えてみたいと思います。

いや、これ結構深刻に悩んでいるんです。

不思議に思いませんか?

だいたいどんなことでも、10年くらい毎日ちゃんとやれば、それなりにできるようになるものじゃないですか。

ピアノだって10年もやればベートーベンだって、ショパンだって、ブラームスだって、たいていの曲は練習すれば弾けるようになると思うんです。いまピアノ初めて2年ですが、エリーゼのためにくらいは毎日ちょっとずつやれば、一応弾けるようになるもんです。

数学だって、1+1から始まって、10年くらいちゃんとやれば、ロピタルの定理の証明くらいできるようになってしまう。大学のときに解析学の授業でこいつの証明をやらされました。もう完全に忘れてしまったけど。。。

発見したのはベルヌーイさんで、それを広めた人がロピタルさんらしい。なんかずるい

で、問題は英語。

小学校の高学年から大学生になるまで10年以上、英語の勉強をしてきたのに、なぜか英語だけは未だに、簡単な雑談さえも満足にはできないんです。

それはお前が英語の勉強していないからだろ、って思われるかもしれませんが、そんなことなくて、TOEICは930点くらいとっていますし、センター試験の英語はリスニング含めて満点だったくらい、めちゃめちゃ勉強してきたんですよ?
# すみません、ただの自慢です

にも関わらず、未だに現地の小学生や、ホームレスの方よりもできない。

これはもう、Why Japanese people!!という厚切りジェイソン案件以外のなにものでもありません。

ジェイソンの叫びが胸中にこだまする。

日本人の苦手意識のせい?

それで、よく言われるのが「日本人は英語のコミュニケーションに苦手意識があるだけ」というもの。

単語とジェスチャーでコミュニケーションは取れるよ。

ドヤ顔でそんな主張をする人に出くわすことがあります。

最近見た、出川イングリッシュも、まさに単語とジェスチャーだけで何とか辿り着きたい場所にたどり着いたりできていることからも、僕自身、その主張は一面的には正しいと思っています。

それにしてもひどすぎるリスニング笑
スピーキングも、ほとんど日本語だ・・・

ですが!!

これで本当に「生活」できますかね?笑

いや、日常生活くらいなら、こんなルー大柴みたいな英語でも、積極性さえあればイケると思いますけど、

これで恋愛をしたり、ビジネスをしたり、社会生活を営むことができますかという話。

それはさすがに無理です笑

少なくとも、化け物みたいなビジネスパーソンが集っているこの地では不可能です。

例えば、

「我々のような比較的分野の近い事業を営む複数の会社が提携することで、お互いのサプライチェーンを合理化して効率の良い生産や販路拡大を実現できたり、ノウハウや技術を共有することで双方の強みを増強・補完し合うこともできますね!」

みたいなことを言いたいときに、パッと言葉が出てこないし、文法もめちゃめちゃになってしまう。

いや、これくらいならまだ色々と言い換えれば頑張れる。ですが、

「優先株主から見れば、ダウンラウンドが生じた場合には転換時に多くの普通株式が手に入るよう調整されるから、その限度で自分たちの持株比率が希釈化することを防止することができることになるんだ」

みたいな、日本語で聞いても理解に時間のかかる内容を、英語で理解して、それに適切な反応を返すのは、やっぱりちょっとやそっとの英語力じゃ無理です(泣)

もちろん全部が全部こんな難しいわけではないし、実際にはかんたんな構文に組み替えたり、かんたんな言葉で置き換えたりしながら話すわけですけど、やっぱりこっちでビジネスをする以上は、それなりのレベルが求められてしまう現実があります。

そんな中で、英語でのコミュニケーションだとIQが30くらい下がってしょーもない意見しか言えなくなるのが、悔しいです笑

悔しいですを超えて、悲しいです

どうすればいいのか?

結論は一つ。

つべこべ言わずに、英語圏に住んで、そこで働くしかない。

TOEIC大事だとか、英単語覚えろとか、英会話教室に通ってとか、そんなこと全部全部やってきた僕が言えることは、もし本当に英語を習得したくてそこにお金と時間を使っているならば、1年間会社を休んででも来た方が効率がいいなぁ、ということです。

もしそういうことをして本当に英語のコミュニケーションができるようになるなら、とっくに僕だってベラベラ話せてていいわけです。

それが実態は、アイムファインセンキュー、アンドユー?からほとんど進歩していないんです(・ω・`)

dishとplateの違いすらわからないんです。

よく考えると、DISH//って、皿なんですか?それもわからないです。

皿//にせよ一品料理//にせよ、//が気になる今日この頃

だからもうこれはシンプルに、これまでのアプローチが間違っていて、英語漬けの環境に身を置くしかない。その中で文法を学んだり、英単語を覚えたりはもちろん大事だと思いますが、日本にいて何十万円もかけて、何年もかけて、大してできるようにならないことにお金と時間と労力を投入するよりは、飛び込んでしまったほうが早いように思いました。

会社のお金で来れたら一番ありがたいですが、仮にそうでなくても、仕事を1年休んできたとしても、その自己投資は、あまり無駄にならない気がしています。

日本人の大半が英語が苦手ということは、それができるだけで市場価値がそれなりに高くなるということ。また、世界に目を向けても、日本市場に進出したい企業にとって、英語が話せる日本人は、やっぱり価値があるわけで。

これから日本はますます経済成長が停滞し、「安い国」になることを指摘する声もありますが、そうなれば訪日外国人は増えるはずで、日英両方の言語とカルチャーに精通していたら、重宝されることがあるかもしれませんね。

機械翻訳や機械通訳の精度が上がっていくので、語学だけじゃあ、ちょっと厳しいかもしれませんが、機械が苦手な何かと掛け合わせることで、自分の市場価値を高めることはできそうです。

仕事以外でも、メリットがあります。

まず、日常で収集できる情報量と質が格段に上がります。僕も、いまは日本のニュースメディアはほとんど見ていなくて、なるべく英語でニュースや記事を読むようにしていますが、やっぱりテクノロジーの動向とかは圧倒的にアメリカが進んでいます。

アメリカの最新情報が日本語に翻訳されて、日本のメディアに取り上げられるようになるまでには、モノによって半年くらいのタイムラグがあったりするので、スピードが命の世界では、こういう日常で得られる情報の量とか質の問題って結構大きいように思います。

また、生き方の選択肢が増えます。住む国を選べるっていう自由は、結構デカいと思います。日本の企業で働きつつ生活は物価の安いマレーシアに住む、みたいな選択肢もあるでしょうし、半年ごとに日本と世界を往復するみたいなこともいいですね。

僕もこれから、あちこちの国を訪れていろんな人と働いてみたい、って思います。

そして世界中の異なる宗教や哲学・思想を持つ人たちと、生きる意味とか、人生についての考え方とか、そういうことを語り合ってみたいなぁと思います。

遠く通ずるに、それ四海の内みな兄弟とするなり

挑戦は続く。

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