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日本のお風呂文化の由来は仏教だった?!

アメリカのお風呂と日本のお風呂の違いについて、前回から続きを見ていきたいと思います。

シャワーホースという最強のダークホース

こちらの画像を見てください。

シャワーヘッドですが、アメリカでは、壁からニュッと頭だけ出ているうなぎタイプがほとんどで、日本のようにホースがついているタイプは見かけません。

それがどうした、って感じだと思いますが、

これ、実はめっちゃ不便で、いつも体洗う時に、シャワーヘッドが固定されているから、泡を流す時には、自分が回転する必要があるんです。

シャワーを浴びながら回る時に、頭の中でライザップのCMのBGMが流れるという謎の習慣までついてしまって、迷惑しています。

普通にホースをつけてくれれば、背中でもどこでも水を無駄に使うことなく流せるのに、と何度思ったことか。お風呂掃除もしづらいですしね。

さすがにアメリカでも、これは問題だと思った人がいたんでしょう。

問題解決のために彼らが編み出したソリューションが、こちらです。

いやぁ、間違ってるぅ!!

絶対に間違ってるぅ!

そうじゃないだろ感が満載で笑えてくるのですが、お金持ちの家とかに行くと、マジでこんなのがあったりします。

そんな人たちには、こう言ってあげたい。

日本の、あのホースで自由自在に体の隅々、浴槽の隅々まで洗える仕組みが羨ましいです。

日本のお風呂が誇る二刀流

続いては、こちら。

スピンドル、とかいうそうです。

これを時計回りに回すとお湯が出る仕組みになっています。

ちょっとだけ回すと冷たい水が出て、回すほど熱いお湯が出てきます(完全に回し切るとほとんど熱湯みたいなのが出てくるので注意です)

ふむふむ。

では、問題です。

水量は、どこで調整しているのでしょうか?

答えは…

「水量は調整できない」でした!

はい、そうなんです。水量を調節する機能は、アメリカのお風呂では基本的には存在していません。

え!じゃあ温かいお湯や冷たい水をちょっとだけ出したいとか、そういう場合にはどうなるの?

むりです。諦めてください。

僕たちがよくやる、

(完全にお湯を止めると寒いから)お湯をちょい出ししながら頭を洗って、流すときにまた水量を強くするという、あの健康で文化的な最低限度の生活は、アメリカでは保障されていません。

お湯を勢いよく出しっぱなしにするか、一度お湯を止めて、もう一回温度調整からやり直す必要があります。

これに対して、日本のお風呂は、「水量」と「水温」の両方が調整できる。

日本の誇る二刀流は大谷翔平だけではありません。お風呂もまた、誇るべき二刀流なのですね。

シャワーホースとセットでこの二刀流の仕組みを米国で売りまくったら億万長者になれるんじゃないかと思って、ビジネスチャンスを探っているところです。

SHOHEIとかいうブランドで売ったら、結構儲かるんじゃないかと思って、ビジネスパートナーを募集中です(嘘です)

風呂の由来は仏教

さてさて、これまで見てきたように日本のお風呂ってすごいですよね。長い歴史の中で最適な形にカスタマイズされた、世界最先端の入浴システムです。

実は、こうした素晴らしいお風呂文化が日本にあるのは、元をたどれば仏教のおかげであることをご存知でしょうか。

「温室洗浴衆僧経(うんしつせんよくしゅそうきょう)」には、入浴には七つの病を除くことができ、その結果、七つの福を得ることができると説かれている、らしいです(そのお経は直接読んだことはありません笑)。

ネットの情報なので正しいかはさておき、ざっとあげると、次の通り。

①病気になりづらくなる
②清潔感が出て顔立ちも良くなる
③体臭の改善
④お肌が潤い、艶やかになる
⑤垢や塵の除去
⑥口臭防止
⑦衣服も綺麗になる

なるほど!

口臭防止だけはちょっとどういうことかわかりませんけども、どれも納得いくことばかりです(あ、でも確かに僕もお風呂で歯を磨くことがあるからそれかも?)

こうした効能があると説かれていることから、日本でも入浴が推奨されるようになって、お風呂文化の定着へとつながったそうですね。

ちなみに、ヨーロッパでも古代ローマ時代は(テルマエロマエで描かれている通り)入浴の文化があったが、キリスト教が入ってきた頃から、入浴が忌避されてきた歴史があります。なんでも、神から授かった体なのだから、汗や脂、体臭を発散することは問題ないし、裸になることは肉欲につながるからよろしくない、とされたとか。

そう考えると、日本に生まれたこと、そして仏教が伝わってくれたことに感謝ですね。

そんな素敵な仏教の内容がよくわかる一冊を書きました。急で雑な宣伝(笑)

お風呂に入りながら読んでもらえるよう、電子書籍版もご用意しています。

感想、お待ちしています。


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