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バクラヴァについてのZINEを出版します

こんど、中東の伝統的なお菓子「バクラヴァ」について、国内外で買える店の情報や、バクラヴァにまつわるエッセイを収録したZINEを発行することにしました。11月20日に行われる「文学フリマ東京」をお披露目の場にしたいと思います。

きっかけは、なんといってもイスタンブールの老舗「カラキョイ・ギュルオール」が松屋銀座に常設店「ナーディル・ギュル」をオープンさせたことでした。トルコの有名店の出店は、日本のバクラヴァ界にとって「黒船来航」ともいえる出来事で、ちまたで大きな話題となりました。その一方で、日本では数年前から、各地にバクラヴァを売る店、食べられる店が増えています。バクラヴァの普及は、黒船の前からじわじわと進んでいたのです。こうして増え続けるバクラヴァに関する情報をまとめたものが必要ではと、比呂啓さん、じょいっこさんと考えが一致したのです。
折しも文学フリマの開催が迫っていた時期のことであり、バクラヴァ情報を小冊子の形にして、そこでデビューさせたら、という流れになりました。
ZINE作りは悪戦苦闘の連続でしたが、なんとか完成。
中身を詳しく発表するのは控えますが、店についての情報に加え、日本のバクラヴァ界のトレンドを紹介する「巻頭特集」を掲載しました。すでに日本にこれだけ多くのバクラヴァ店があることに驚くと同時に、日本だけとってみても、中東発祥の食文化の日本への普及が、かなりダイナミックに進んでいることが分かるのではないか、と思います。
また、イスタンブールに近年増えているシリア式のバクラヴァを売る店の動向や、イラクをはじめとしたアラブ諸国のバクラヴァ事情を紹介するエッセイも収録。これから中東に旅行する人たちにも参考になるのではないかと思います。

オールカラー、全40ページ。じょいっこさんが表紙・裏表紙のデザインを担当しました。印刷工程の関係もあって、「ナーディル・ギュル」についての情報を十分に盛り込めなかったことは残念でしたが、今後、改訂版を出して、さらに内容を充実させることも検討しています。

文学フリマというイベントに参加したのは、2021年11月の東京が最初で、その後、今年5月の東京、6月の岩手と、これまで3回参加しました。

いずれも、比呂啓さん、じょいっこさんとの共同出店で、それぞれが製作したZINEを販売してきました。合作作品を作ったのは今回が初めてになります。3人の力を合わせた「意欲作」といえると思うので、ぜひ会場に足を運び、お手にとって読んでみてください。

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