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#36 おもしろかった本 / 『不祥事』

最近読み終えた本。
『不祥事』

著者は、ドラマが社会現象にもなった半沢直樹シリーズの作者でもある池井戸潤さん。

こちらの本も、『花咲舞が黙ってない』というタイトルでドラマ化された。
勝ち気で正義感が強く、頭がキレて仕事もできる主人公の花咲舞役は、杏。

銀行を舞台に繰り広げられるいろんな問題に花咲舞が対峙していく。
読んでいて、悪役を叩きのめすスカッとする気持ちよさ。

銀行に潜む闇、私利私欲や利権に振り回されて浮き上がる人間性、人の弱さも描かれている。
自分の正義を持って立ち向かうというストーリーもおもしろいが、私がこの本からもらった元気は、花咲舞の自分の信念にそって見事なまでに突き進む行動力と仕事の能力の高さ。
私は物事を荒立てずおさめたいという気持ちが先に立って、彼女のように正義を貫いて行動する勇気がないけれど。


嫌がらせに上司から激務を押し付けられた花咲舞。
黒幕に、上司が報告する。
『あの花咲、かなりの腕です。あの激務ですよ。普通ならとうに音を上げているに違いないところなんですが、音を上げるどころかその、楽々とこなしていまして、、これはちょっとやそっとの実力ではないなと。』と花咲舞を表現するセリフがあるが、そこに仕事への覚悟や真剣に向き合う姿勢が感じられた。

陥れられて失敗しても、後ろを向かずに前に進もうとする彼女の姿にかっこよさを感じだ。


これを読んだ次の日仕事への向かい方が少し変わった気がする。
それなりに一生懸命にやっていたつもりだけど、もっとできるんじゃないか。
どこか慣れた枠の中でやってた気がする。もう一歩進んでできるんじゃないか。

仕事は人に喜んでもらい、役立つことを提供してお金をもらっている。
誰かのためになることをしている。
誰かのためという視点を忘れてはいい仕事はできないのかもと思った。



お読みいただき、ありがとうございました( ͡° ͜ʖ ͡°)

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