見出し画像

カフェ物語#15 板前が作る本格派和食-カド珈琲-

不意に親の料理が食べたくなる。

都会に出たばかりの頃はよく思っていたが、ここ数年はそう思わなかった。

だけど今日は違うみたいだ。

その根拠は何か分からないが、恐らく7時頃にモーニングでフレンチトーストを食べたから、味がしっかりとしたものを食べたくなったのだろう。


母親の味を食べられるカフェは意外と少なくて、スマホで検索してもなかなか出てこなかった。

ただオススメのカフェで「板前のつくる和食」を提供するカフェが目に入った。板前と母親。全く異なるようで、案外近い存在の両者を比較した時、このカフェに行こうと思った。


荒川区の町屋にある「カド珈琲」がそのお店。

店舗紹介:https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13219482/

お店の前では弁当販売をしており、地域の方が並んでいた。この土地に愛されているカフェなのだろう。スタッフの方もとても親切で、暖かさを感じた。


画像1

メニューを見ると、確かに板前が監修しているカフェだと書かれている。

どの料理も私の空腹を満たすのに十分すぎるくらい魅力的だが、今回は母親の手料理のようなご飯が食べたかったので、和風煮込みハンバーグを注文した。

画像2

ご飯は大盛り無料で、男性には有難いサービスだ。

板前が監修しているだけあって、母親の不格好なハンバーグというよりは、綺麗に盛り付けられたお洒落なカフェのハンバーグという方が適しているだろう。

画像3

ハンバーグの中には蓮根などの野菜がゴロゴロと入っており、決して食べにくくなくむしろ出汁が染みてご飯が進む。

さすが板前が監修しているだけあって、レベルはもちろん高い。

だがやはり、味だけでは感じられない暖かさや落ち着ける雰囲気がこのカフェにはある。

それはどこか、地元の母親を思い出させるようなものに近い。

なかなか会いに行ける機会が少なくなってしまったが、この味があればもう少しだけこの都会で頑張れそうだ。

これからも誰もがまた来たくなるようなカフェであって欲しいと思う。

Instagram:https://www.instagram.com/cafestory_official/?hl=ja

この記事が参加している募集

習慣にしていること