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LRN(Stride)の株価は割安か(2)

表題の件につき、引き続きリサーチしております。

余談ですが、Nvidiaの決算がBeatできてよかったですね。世界で最も注目されている企業であるNvidiaの決算は市場全体にも大きなインパクトを与えています。

さて、直近のannual reportから追加の情報を確認できましたので、ご興味のある方がいるかわかりませんが箇条書きでリストします。

  • 売上の過半(majority)は、公立学校の各州政府とのschool-as-a-service契約から生じる。

  • そのOfferingでは、オンライン教育のシステム、物理的教材、システム及びアカデミックサポート、学習管理などを包括的に提供する。

  • これらの契約の期間は通常5年以上、事前通告で解約や条件変更交渉は可能。連絡がなければAuto-renewalとなっている。

⇒ここで私が良いポイントと考えるのは、以下の3点です。

  1. オンライン教育提供だけではなく、関連する物理的な教材の生徒への送付の手配を含める包括的なschool-as-a-serviceを提供している点。

  2. このschool-as-a-serviceは、公立学校を所轄する各州政府との契約である点。提供するのが義務教育である点もあり、教育関連法律や規則の遵守など様々な既得権益や政府との申請・承認のハードルが参入障壁となる。時間がかかる交渉や申請を必要とし、新規参入のTech企業が土足で踏み込めないはず。

  3. 更にこの契約がLong-term agreementである点(通常は5年以上)。長期契約を前提としており、売上の大半は大人がスポットで購入するUdemy講座とは全く異なる性質であり長期的なOfferingであるとわかった。

    これによって仮説構築当初では、より貧弱なビジネスモデルのイメージでしたが、今では強固なビジネスモデルと考えています。

結論
強固なビジネスモデルをもち、成長力もあり、適度な割安さ(FWD PERたったの15)というのもあり、既にある程度は上がっていますが下がらない気もしていますので、この上昇モメンタムに乗り買い上げていこうと思います。よく株式の保有はリサーチのスタートでしかないといいますので、引き続き調べていきます。

PS
それにしてもこの企業がFWD PER15というのはお買い得と思います。Ed Techというワードの被害を受けているとしか思えないと今なら思います。Ed Techというより「ポストコロナ時代となり、市民権を得て政府とも懇意にしているオンライン義務教育提供プラットフォーム企業」だと思います。いわゆるEd Techではありません。
この企業の追い風となる社会変革は、価値観の多様化、全人類によるコロナによるリモートの良さの一時体験、今まで無理やり学校に行かされていた、物理的な学校に合わない子供の選択肢となる点です。Strideは社会の新たなニーズを摘み取り、社会を変革しているのにまだ気づかれていない(もしくはコロナ禍が過ぎても成長が鈍化せず、少しづつ気づかれ始めている)のではというのが私の仮説です。まだMarket capは3Billionです。


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