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新しいお店の完成

珈琲館くすの樹の跡地に新しいお店が完成した。            スターバックスコーヒー西東京新町店である。

2018年12月には、珈琲館くすの樹の跡地に建てられる建物の候補として、スターバックスコーヒーの名前は既に挙がっていた。この計画に「KUSUNOKI PROJECT」という名前が付けられたのは2019年6月のこと。実はこのプロジェクト名はスターバックスコーヒージャパンの担当グループが名付け親で、私が考えたわけではない。

また、この「KUSUNOKI PROJECT」のKUSUNOKIは、珈琲館くすの樹はもとより、樹木のクスノキも含めての意味合いを指している。

「KUSUNOKI PROJECT」が始動した当初から、ここに建つスターバックスコーヒーの支店名は「西東京くすの樹店」になると言われ、この計画は進行していったが、オープンのほんの数日前、残念ながら「くすの樹」という文字は外されたとスターバックスコーヒージャパンの担当者からお達しがあった。

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そんな諸々の諸事情や、スターバックスの看板が掛けられるまでは、スターバックスの名前を私たちから公けにするわけにもいかず、TwitterへのつぶやきやYouTubeのチャンネル名にも「くすの樹」という文字を使用する等、くすの樹の再開、喫茶店の再開を期待していた人も少なくなかったと思うが、誤解を招いてしまったことをこの場を借りて陳謝したい。

くすの樹を閉店することを決断した段階で、私たちは喫茶店の経営からも身を引く決心をしていた。

今思えば、次に何ができるのかは伏せなければならないとしても、当初から珈琲館くすの樹の再開はもとより、喫茶店ができるわけでもないことだけは、はっきりと断言しておくべきだったのかもしれない。

珈琲館くすの樹は閉店しても、くすの樹創業当時の創業者の思いである「皆様に憩いの場を提供したい」という気持ちに変わりはなく、次に建てる建物も飲食店にしたいという思いは常にあった。

くすの樹の跡地についてはいろいろな噂が流れていたことは承知していた。

マンションが建つのでは? ファミレスか? コンビニか? ドラックストアが建つんじゃないか?などなど。

くすの樹の跡地にスターバックスコーヒーか⤵・・・っと、それを良しとしない人たちからの言葉も、否応なしに目に入ってきてしまう、今の世の中。

フォローしてくれている方々には大変申し訳ないが、Facebookは既に非公開にしている。Twitterもスターバックスコーヒー西東京新町店のオープンを機に閉じることも考えた。

万人に納得してもらえる、あるいは喜んでもらえるような結果などあり得ないこととは知りつつも、そんな心無い言葉を目にすると、私たちの選択は間違っていたのかと思い悩むこともあるが、くすの樹の跡地にスターバックスコーヒーに出店してもらうことを決断したことは、「皆様に憩いの場を提供したい」という思いからしても、私たちがこの時世で出来得る最良の選択、最良のパートナーであると自負している。

2020年11月25日の朝7:30にオープンしたスターバックスコーヒー西東京新町店。

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敷地内に植わっているクスノキ、イトヒバ、アオギリの3本の木を活かしたデザインであること、木造であること、天井・屋根の高さ、自然に溶け込むデザインなど、私たちの意向がいくつも取り入れられた建物になった。

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スターバックスコーヒー西東京新町店を訪れる方々を見ると、珈琲館くすの樹をご利用いただいていたお客さんのお顔も、ちらほらと拝見するが、特に、珈琲館くすの樹をご存じない、あるいは利用したことの無いと思しき、若年層のお客さんが目立つように感じる。

スターバックスコーヒー西東京新町店で働く皆さんは、とても親しみやすく、気さくなスタッフさんばかりだ。

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以前ここに「珈琲館くすの樹」という喫茶店があったこと、スタイルは違えどその想いを未来につなぐため、来店されたお客さんに「珈琲館くすの樹」とスターバックスコーヒー西東京新町店とのつながりを、懇切丁寧に説明してくれているようだ。

連日、オープン時間前から行列ができるほど、大変多くのお客さんが来店されている。

オープンしてまだ日は浅いが、この地に新たなランドマークとして、地元の皆さんのみならず、遠方からもわざわざ足を運んでいもらえるような、他に例を見ないスターバックスコーヒーのお店になってくれることを期待してやまない。


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