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『解夏』〜 父の「一生に一度の願い事」とは

🌱
おはようございます。

雨ですね。

ひんやりした朝です。


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5月27日


今日は 陰暦の4月16日


結夏(けつげ)


雨安居
夏安居
と言われる 行(ぎょう)の始まる日

『解夏』
と言う映画を見たことはありますか?

さだまさし さん原作
大沢たかお さんと 石田ゆり子 さん


と言うことしか 前知識がないまま
見た映画だったのですが、

ずっと 胸に刺さっています。

主役の 
小学校教師の 大沢たかおさんが

ベーチェット病で 失明してしまう

光を失う

徐々に見えなくなっていく時
何を見て、何をするか?

ご覧になった方はいらっしゃるかしら?

私、この映画を見るまで

ベーチェット病という言葉さえ 
知らなかった。

失明してしまうかもしれない病気が
ある事も知らなかった。

視界が どんどん モヤが広がってきて
このペースでいくと
あと3ヶ月ぐらいで 見えなくなるかもしれない

そんなことを 冷静に語る主人公 に

長崎のお寺で出会った
僧侶(松村達雄さん)が
語る言葉


あなたの行(ぎょう)
失明する恐怖という行
辛い 辛い行
しかし、
失明した瞬間に 
その恐怖からは解放される

くるしい 
残酷な行ではあるけれども
恐怖から解放される
その日が あなたの『解夏』です

と 一言一言
言葉を選ぶように
おっしゃるんです。

松村達雄さんを見ると
祖父を思い出す。

祖父の名前も 
達雄さんでした。

そして 教師をしていて、

話し方も 優しく 
諭すような話し方でした。

そんな祖父を思い出しながら
聞いていたんです。

で、その失明する恐怖という行
の話を聞いて


あっ❗️
っと 
急に 腹落ちしたというか

何か、
パズルのピースが ピタッとハマったような

納得した事があったんです。


私は まだ幼くて覚えてないけれど
幼稚園に入る前


「この子の目は弱視で、
将来見えなくなるかもしれない」と
宣告された事があったそうです。


私は そんなことを全く知らずに育ちました。


それを聞いたのは 
子供が生まれてからのことでした。

父は 私のために


一生に一度 願いを叶えてくれる
と言われているお寺に行って 
願ってくれたことを、その時に知りました。


その話を聞いても私は


「なんだ、
そんな一生に一度の大事な願い事を
私の目のために使うなんて
もったいないことをしたな〜」


と思っていたんです。

自分が見えなくなるなんて
全然 実感がなく


今見えている事も 
当たり前だと思っていたんです。

今思うと

幼稚園に入る前の 幼い子供が
将来

目が見えなくなるかもしれないと
宣告された 両親の気持ちは
どんなに辛かっただろう。

父は きっと

「この子に 世界の美しいものを見せてやってくれ」と
願ってくれたんじゃないかなと
思いました。

おかげで 
私は 今も 美しいものが大好き。


細かい手仕事も大好き

美しい風景や写真や絵を見たり
写真を撮ったり。。。
する事ができています。

小学校4年生の時に初めて
コンタクトを入れた時に

「世の中は こんなにクリアで美しいのか!」と
感動したのを 今でも覚えています。

でね。


この『解夏』を見た時に
ハッとしたのは


失明の恐怖という行

辛く残酷な行


私が背負うはずだった行を
父が 代わってくれたんだ

と言うことに 初めて気がついたんです。

黄色、ケイパー、イラスト、ヤードセール、Instagram、投稿-3

もしかしたら

父の 『一生に一度の願い事』は

「美しい世界を見せてやってくれ」
ということではなく

「自分が娘の代わりになる」と
いう事だったのかもしれない。


父は 晩年 緑内障を患い
視力が かなり落ちていたらしいんです。


父が 大好きだった
本も新聞も 読めなくなって

母に読んでもらっていたことを
亡くなってから知りました。

亡くなってから 
知る父の姿


私が思っていた父とは
まるで別人でした。

親不孝ばかりして
「ごめんなさい」も
「ありがとう」も


最後まで 伝える事ができなかった。

本当に悔やまれます。


そして、
亡くなって3ヶ月経つけれど


父の生き方を知るにつけ、
想いや愛情を
感じるようになりました。

ヒーリング曼茶羅を描きながら
自分の内側とつながり 
対話していくことで


父からのメッセージが伝わってきて

言えなかった
「ありがとう」と「ごめんなさい」を
語りかけながら 描いています。

このタイミングで
ヒーリング曼茶羅
そして『解夏』


人生って 本当に奇跡に溢れてる


自分の意思では どうにもできない
大きな力に 動かされていること
守られていることを 感じます。

話が 長くなったけれど

今日が その 行が始まる「結夏」


私の行は どんなのだろう?


私は 
何を知るために 
生まれてきたのだろう?


なんの修行をするために 
生きているのだろう?


「愛されてない」という思い込みは
幻想だった。


どうせ、愛されない
どうせ、人は去っていく
どうせ、大事にされない


強烈な 思い込みだったのかもしれない

としたら?

ずっと握りしめてきた
思い込みを 手放すこと


そこから 出ていくこと

でも 
長年染み付いた思い込みを手放すって

結構勇気がいる

ここを出たら どこにいくのだろう?


まだ知らない場所
まだ知らない感覚


いざ、抜け出すと思うと
なんか 
躊躇してしまうのは なんでだろうね😅

安居が終わる解夏までに
何か 見つかっているといいな


自分が自分にかけていた
呪い?もや?ベール?

の外の世界は どんなのだろう?


怖いけど

一歩 外に出てみようと思う

今日も長いお話

最後まで
読んでくださって 
ありがとうございました。


明日、18時から
素敵なお知らせをいたします。

お楽しみに。

今日も素敵な1日を。


2021.5.27


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