スペインサッカー セグンダB 来シーズンのシステム変更について
こんにちは、カディス・ジャパンのAnaです。
『THE INSIDE LOOK』ではラ・リーガ1部所属カディスCFのスタッフが見る現地クラブのリアルな日常を発信しています。
しばらく続いた雨＆寒波も収まってきてカディスらしい気候になってきました！朝から泳いでる人もちらほら見かけるようになって、これから暑い夏がくるのかとドキドキしています。
さて、先日Twitterに投稿しました「新しいセグンダBのリーグ概要知りたい人いる？」という呼びかけに思いの外反響をいただきました。むっちゃグラシアス。
カディスCF Bチームが参加しているセグンダBっていうスペインのリーグ（簡単にいうと3部リーグ）の仕組みが来シーズンから変わるっていうことで今まぁまぁ複雑なことが起きてるんだけど、超ニッチ情報だけど、詳細調べてまとめたら知りたいよって人いる？
— カディスCF｜日本公式🇯🇵 (@Cadiz_CFJP) March 16, 2021
私もとても興味があったので、カディスCF勤続15年のベテランおじちゃんスタッフにみっちりレクチャーしてもらいました。
リーグ変更点の大枠
ざっくりぱっくり簡潔に申しますと、3部相当のセグンダBが来シーズンから下記の2つに細分化されます。
・プリメーラ・ディビジョン RFEF（40チーム）
・セグンダ・ディビジョン RFEF（80チーム）
現在セグンダBには合計102チームが参加していますが、これが2つのリーグに分かれ、さらに参加チーム数が120チームに拡大します。増えた18チーム分は現在のテルセーラ・ディビジョンから昇格してくることになります。
改めて考えるとものすごいチーム数が3部相当のリーグでプレーしているのですね。J3に100チームあるって考えると・・・・膨大なチーム数です。
（ご存知の通り、各クラブのBチームが参加しているパターンも多いので100クラブあるという認識とは違います）
新しいリーグに向けたプレーオフ
さて、その新しいリーグ編成に向けて今複雑なことが起きているのがセグンダBです。現在102チームが所属していると上記しましたが、この102チームはグループ1〜5に分けられています。各グループがこれまたAとBに分かれているので、それぞれに配置されていている10チームでリーグ戦を戦っていることになります（カディスBはグループ4 Aに所属）。
各グループの上位3チーム（緑ゾーン）は自動的に「プリメーラ・ディビジョン RFEF」に、中位3チーム（青ゾーン）はプレーオフの結果で「プリメーラ・ディビジョン RFEF」もしくは「セグンダ・ディビジョン RFEF」に、下位4チーム（オレンジゾーン）は「セグンダ・ディビジョン RFEF」にいくことになります。
ちなみに上位グループの中でもプレーオフが行われて、その中の4チームはLaLiga SmartBankに昇格できることになります。
昇格や残留を懸けたプレーオフはリーグ戦の勝ち点を引き継いだまま行われるため、各チーム少しでも稼いでおきたいところなのです。
カディスBはプリメーラRFEFとセグンダRFEFの瀬戸際
＜3月17日時点のセグンダB グループ4Aの順位表＞
そしてこちらが最新の順位表になりますが、カディスBは中位ゾーンのしたっちょ6位におります。セグンダBのリーグ戦は今週末が最終節なのですが、なんとカディスBの対戦相手は1つ順位が下のレクレアティーボ・デ・ウエルバ・・・・・・
そう、むっちゃ大事な試合なのです！！！！！！
この試合で無事に勝つことができたら来シーズンはセグンダRFEFでプレーできることが確定、さらにプレーオフで勝ち残ることができたらプリメーラRFEFにまで上がれるチャンスがあるわけです。
むっちゃ大事やん！！！！！！
トップチームも1部残留に向けて必死こいてるわけですが、その裏でシフエンテス監督率いるカディスBもまぁまぁ負けられない戦いをしているわけです。ちょっと興味湧いてきますよね・・・？
そもそもなんでこんなリーグ変更を？
新しいリーグの名称を見てお気づきの通り、新しくなるセグンダBのリーグはRFEF（スペインサッカー連盟）の管轄に変わります。
ラ・リーガ管轄 ＝ LaLiga Santander + LaLiga SmartBank
サッカー連盟管轄 ＝ プリメーラ/セグンダ ディビジョン RFEF
日本でいうとJ1〜J3までがJリーグ、JFLがJFA、的な感じでしょうか。クラブのおっちゃんたちによると、スペイン国内のサッカーをプロとアマにきっちり分けて整理したかったという背景があるらしいです。
知らんけど。
Anaの小言
海外の生活でちょっとだけ困るポイントの1つに「印刷」というのがありまして、日本のようにコンビニでふらっとコピーしたり印刷したりできる場所がありません。なので紙で必要なものがある時は街の小さな印刷屋さんにいく必要があるのですが、ちょっとしたものをプリントしたいだけなのにお店まで行くのが本当に面倒！ただ白黒コピーだと1枚3セントだったので日本と比べると格安です。スペインでは大学生や働き始めの社会人はルームシェアすることが多くプリンターなんぞ家にないので、学生さんたちも卒論の時期になると何百枚と印刷しにいくのでお店は大繁盛します。印刷屋さん、意外となくてはならないお店のひとつなのでした。
それでは、また！
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