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【淡路】イザナギ・イザナミの国産み/日本最古の神社「伊弉諾神宮」

イザナギノミコト・イザナミノミコト
「国産み」

天上に、神様たちが住んでいる、高天原たかまがはらというところがあった。

あるとき、神様たちが高天原たかまがはらから見下ろしてみると、下界はまだ生まれたばかりで、ぜんぜん固まっていないではないか。

海の上を何かどろどろ、ふわふわとした、くらげのようなものがただよっている。


「これはいけない」

そう話し合った高天原たかまがはらのえらい神様たちは、イザナギノミコト、イザナミノミコトという二人の神様に、天沼矛あめのぬぼこという大きな槍をあたえ、下界をしっかりと固めて、国造りをするようにと命じた。


天瓊を以て滄海を探るの図(Wikipediaより)

そこで二人は、高天原たかまがはらから地上へとつながる天浮橋あめのうきはしの上に立って、槍の先で、どろどろとした下界をかきまぜた。

「こおろ、こおろ、こおろ」

かきまぜるたびに、大きな音が鳴り響く。

二人が天沼矛あめのぬぼこをすうっと引き上げると、槍の先からぽたぽたと落ちたしずくは、みるみるうちに固まってひとつの島ができあがった。

ひとりでに固まってできあがったので、この島のことを「おのころ島」と呼んだ。


イザナギノミコトとイザナミノミコトは、さっそくおのころ島へ降り立ち、立派な御殿を建てて、夫婦の契りを結び、国生みの儀式を行った。

その儀式で最初に誕生したのが「淡道之穂之狭別島(淡路島)」だった。

淡路島に続いて、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州と生まれ、「大八洲」という古代日本の国土が誕生したのだった。


〜古事記 国産み〜


イザナギノミコトが幽宮かくりのみやを構えたとされる
伊弉諾神宮いざなぎじんぐう

淡路島観光ガイドHPより引用

『古事記』・『日本書紀』には、国生みに始まるすべての神功を果たされたイザナギノミコトが、御子神である天照大御神アマテラスオオミカミに国家統治の大業を委譲され、最初にお生みになられた淡路島の多賀の地に、「幽宮」を構えて余生を過ごされたと記されている。

その御住居跡に御神陵が営まれ、そこに最古の神社として創始されたのが、伊弉諾神宮の起源である。

全国で最も古い神社とされ、淡路国一宮として古代から全国の掌敬を集めている。

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