見出し画像

ひとりでいても 百人といても



信じたくないものばかり信じていました
信じたいものを信じもせずに

あなたの足下に咲く花と
つきぬけるような青空と


小さな世界で生きるわたしに
心の世界は誰より広いと
あなたが教えてくれた朝

あの日のあなたと同じ気持ちで
いつものように歩いていたら

長いあいだかき消えていた
わたしの世界が見えたのです


あなたは本物の悪意を信じない
わたしは本物の絶望を信じない

信じるのは子猫の温もり
星のふるえや小石の影
道行く人の交わしあう笑顔

ひとりでいても
百人といても

ふたりに見える世界はあの朝と同じ

神様はいる
ということにしておいて

永遠はある
ということにしておいて

とりあえず今を生きてくふたり

そんな世界でもう一度
すべての命と出会いたい


✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼


(  猫ちゃん……描いてみました✍🏻  )

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?