見出し画像

リンおもてなしプラン⑤

UConn大学院時代の同級生が来日したときのシリーズ、ようやく(笑)最終回です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


2日目の朝は、もちろん!名古屋名物のモーニングから始めました。

私たちの学び場が「名古屋づくしのSEMオータムキャンプ」という秋キャンプを開催した去年、名古屋駅周辺にある美味しいモーニングの喫茶店をいくつか調べたので、そのうちの一つに行きたいな~と思っていたのでした。

でもどしゃぶりだったので、ホテル近くにあったコメダに落ち着きました。この桜橋店は、古くて懐かしい町並みが残る四間道のすぐそばにあって、堀川沿いで景色も良さそうだし、オススメです。「良さそう」と変な表現にしたのは、堀川が8月末まで河川改修工事中だからです。

しあわせそうにしている後方が改修工事現場


ちなみにコメダは個人的には大好きですが、最近は全国にあるので、そういう意味で全国展開していない喫茶店でモーニングしたいなぁと思ったのでした。でもリンは日本に住んでるわけではないし、コメダで全然良かったのだと思います。私がひとりでこだわってるだけ😅

モーニングのあとは、リンから「行ってみたい!」とリクエストがあった名古屋城とノリタケの森に向かいました。どちらも私たちの学び場で「おでかけ」した場所だったので、なんだか可笑しかったです(笑)

雨だからこそ(?)味わい深い景観


観光客だらけで(私が)びっくり


前日に国宝犬山城の中に入り、天守閣までのぼったので、名古屋城の中には入りませんでした。もちろん名古屋城も特別史跡で、大変魅力的なお城なのですが。

犬山城とくらべると、やはりサイズ的にも「偉大」で立派なので、リンはものすごく感動している様子でした。よかったよかった😊

その後は、名古屋城近くのノリタケの森に移動。
なんとリンのおうちは代々ノリタケ・チャイナで揃えているそうで、びっくり! 私よりノリタケ・チャイナに詳しかったです。

リンからしても、まさかノリタケが愛知発祥だとは知らなかったそうで、びっくりしていました。

学び場のイベントをノリタケの森で開催したおかげで、諸々スムーズに案内できたのもよかったです(笑)

赤レンガの建物は1904年に建てられた当時のもの


ウェルカムセンターではノリタケの歴史を学び、クラフトセンターではボーンチャイナの製造・絵付け工程を見学し、ミュージアムではオールドノリタケをたっぷり堪能しました。おみやげも買い、リンは大喜びで、よかったよかった😊

そうして、日米どちらかでの再会を約束し、リンは旦那さんが待つ東京へと戻っていきました。怒涛の1泊2日で、こういう類の忙しさには慣れない私は何度か倒れそうになりましたが、プライベートでは数年ぶりにとんでもなく楽しくて充実した時間となりました。

そもそも同級生との再会がこんなにも嬉しかった自分に驚きました。学校での体験がすべて闇色だった私ですから、同窓会というのが開かれているかもわからないし、(開かれていても行かないし)、今でもつながっている級友というのも皆無なのです。留学時代の高校や大学の知人友人には「会ってみたいなぁ」と思うこともありますが、自ら探してわざわざ連絡するには動機が圧倒的に足りてません。

そんな私が、唯一、心から楽しく充実した「学生生活」を送れたのがUConnでした。同じ研究室の学生の多くがベテラン教師だったからかもしれないし、みんなの進学目的が明確過ぎるほど明確だったからかもしれません。教授陣やスタッフの方々がいろいろな意味で素晴らしかったからというのもあります。

でも今回リンと一緒に過ごして、リンの存在が研究室のなかでとても大きく、ポジティブで明るくてフェアな雰囲気をもたらしたのだと改めて思ったのでした。実際、私たちの代ではない方々は、私たちほど絆が強くなかったりするのだそうです。リンがみんなを一つにしたsocial glue(直訳:社会的接着剤)だと(私たちの代の)ほかの同級生が言っていたのをしみじみと思い出しました。

苦しくて楽しかった夏合宿中@UConn


リンと旦那さんは10日ほどの東京滞在を隅々まで満喫したようです。リンが名古屋から戻ったその夜はふたりで秋葉原に行っていました(笑)し、予定外の京都にも日帰りで行っていました。疲れやすい私とはバイタリティが違います。

とにかく楽しくて、興味深くて、クレイジーで、大好きな日本食は美味し過ぎて、人々は丁寧で礼儀正しくて、私たちは日本が大好きになったとリンは言っていました。渡航費が高いのだけがネックだそうですが、次の機会があったらぜひ広島にも足を延ばしたいそうです。そのときは私も同行することになりました。広島にまだ行ったことがない~と言ったら「You'll come with us!(一緒に行くよ!)」と誘ってくれたので(笑)😊

日本が初めてだったリンたちは、日本はなんでもかんでも素晴らしく効率的(efficient)で、秩序があり、やり方やルールも丁寧に示されていて、アメリカのように路頭に迷ったり突拍子ないことが起こったりしない分だけ心の平穏が保たれる、と非常に興味深い感想を送ってくれました。旦那さんも、日本は「オリジナル」を改良する能力がとんでもなく高いと大絶賛だったそうです。

そのかわり、ゼロから生み出す爆発的な創造性があまり見られない、とも言っていました。効率性を求めて「ムダ」を省いたり、秩序を乱さぬよう心がけたりしていると、確かに突拍子ない創造性は生まれにくいのかもしれません。ただ、ゼロから生み出さなくても、生み出されたものをベースに新たに生み出していくのも創造性だと私は思っています。もちろんゼロから生み出すのって本当に凄いのですが。。

いろいろ違ってほんとに面白いですよね。
だから(?)文化人類学やりたかったのだよ~。

私は今まで自分が出かけていってはおもてなしされる側だったので、今回おもてなしをするという経験がとてつもなく新鮮でした。リンも基本なんでも喜んでくれたり驚いてくれたり感動してくれたりするので、余計に楽しかったです。

来てくれてありがとう!また会いたいよ😊


シリーズ「リンおもてなしプラン」を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?