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#ライフスタイル

400日間毎日エッセイを書き続けたわたしに起きた、"小さな"変化

「いいことでもあったんですか?」 彼が、わたしの生活を読んでいる。 吸い込まれそうなその瞳には、わたしにしか味わえないものがある。画用紙を貼り付けたような空。錆びたベランダから見える、新しい景色。少し背伸びをすると届く、あなたの唇と重なりたい。「今、そっちに行くから」と声を出さなくても隣にいる、わたしたちには"日常"があった。 「愛してるよ」と言うのは恥ずかしいから、他の言葉を使っている。「ありがとう」とか、「ごめんね」とか。 言葉を使わない時もある。背中を追いかけた

同性愛が、もっとつまらないものになればいい

大人はずっと、お利口なんだ。 涙を栞にしても、わたしのページは滲まない。あなたのことならなんでもわかるって。それを言うのはあと、どれくらいかかるかな。 横顔を見ているだけで、吸い込まれそう。「好きすぎる」とか、それは大人の台詞にはならない。ひとつ、またひとつって。あなたとの記憶が増える、それだけで出来過ぎなのかもしれない。 「幸せになって、忘れなよ。」 そんな声もどこからか流れてくる。 今、目の前にいるあなたが最愛だけど、わたしは今までの恋人にもまだ会いたい。お祭りも

自分のことを好きになる、そんな記念日を"たくさん"作りたい

「今日は何の日か、知っていますか。」 彼の寝顔を愛でながら、心の中でわたしはそうつぶやいた。 「もっと、上手に生きたい。」 台詞を言った瞬間、外側からではなく内側からなにかがぽろぽろと溢れていく。笑顔で近づいてくる人の頬を手で押し返し、自分の持っている"不幸"を必死に守ろうとしていた。 「しをりさんのことを、愛しています。」 朝から、調子よく"彼"は言う。 「はいはい」と、軽くあしらうことはない。かといって毎度感動し、涙を流し続けるような景色ではなくなっていた。手を

職場のあいさつは必要なのか?

コンドーム使わない男は、あいさつできない男と一緒ですよ カリスマAV男優の加藤鷹の名言だ。自分の快楽のためにコンドームを付けない男性に対して、人として最低だといっている。AV男優の誠実なことばには女性を中心に賞賛が集まっている。多くの共感を呼んだのだ。そして共感を呼んだということは、つまり「挨拶しない=コンドームしない最低男」と多くの人が考えていると言える。 挨拶は人として基本的な行為とされ、幼いころから大人になるまでに、いかに挨拶が重要か教え込まれた。挨拶をすれば、お互