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Eagle's Eye 第8節 vs仙台 プレビュー

第8節、FE名古屋は仙台89ersとアウェイで対戦します。
ティルマンの古巣でもある仙台との対戦、見どころをまとめました。(選手名は敬称略)

仙台89ersについて

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<昨季の成績>
 35勝12敗(勝率74.5%)、B2東地区1位(全体3位)

<オフの動き>
 片岡大晴やダニエル・ミラーなど昨季の主力の大半をキープしながら、期限付き移籍も利用しつつさらなる戦力増強に努めた仙台。一番の注目は、昨季特別指定選手としてA東京でプレーし、今季がルーキーシーズンとなる笹倉怜寿でしょう。今季ここまで13試合全てに先発出場し、日本人選手トップの11.4得点を記録しています。また、琉球から加入した寒竹隼人もここのところ出場時間を伸ばし、得意の3Pを武器にチームに貢献しています。

<チームのスタイル>
 まず注目すべきは、そのディフェンス力の高さでしょう。平均失点(67.8点)ディフェンシブレーティング(86.4)はともにB2で1位。昨季は1位こそ信州に譲ったものの、平均失点(69.7点)、ディフェンシブレーティング(89.9)はともにB2で2位で、桶谷大HCの下で非常に強固なディフェンスを構築していることがわかります。
 一方で、平均得点(77.3点)B2で11位オフェンシブレーティング(99.1)B2で9位と、決してオフェンスの良いチームとは言えません。特に、ダニエル・ミラーとエリック・ジェイコブセンの2人は決して個人技で打開するタイプではないため、どちらかが休んでいる時間帯のオフェンスに苦労している印象があります。2人が同時に出場している時間帯はハイロープレーで上手く得点を稼いでいますが、1人のときはポストからのアウトレットパスで打つ3Pにオフェンスが偏るため、それが決まらないと厳しくなります。

<仙台の前節のハイライト>
・第1戦(75-83 LOSE)

・第2戦(85-78 WIN)

注目点① FE名古屋のディフェンス

 仙台のオフェンスは、ジェイコブセン、あるいはミラーのポストを経由してのプレーが多いです。特にポストから3Pシューターへのアウトレットパスについてはかなりチームのルール(各自のポジショニング)が徹底されている印象で、勢いのあるパスでディフェンスを振り切ってフリーを作り出しています。
 FE名古屋としては簡単には打たせたくありませんが、かといって相手のポストプレーをそのマークマン1人で守り切れるかという不安もあります。ダブルチームにいくタイミングや、周りの選手のポジショニングダブルチームに行った後のローテーションについて、より高い精度が求められることになると思います。
 また、3Pシューターへのクローズアウトという点では、ディフェンダーの身長が高い方が有利になります。飛田や林といった上背のある選手たちがディフェンスでどれだけ足を動かせるかが鍵になりそうです。
 ちなみに、B2で仙台に次いで平均失点が2位なのは、実はFE名古屋だったりします(72.9点)。試合のペースが遅いため結果的に平均失点が下がっているという理由もありますが、今季のFE名古屋は決してディフェンスが悪いチームではありません。その要因の1つは間違いなくこれまでの相手を何度も苦しめてきたゾーンディフェンスだと思うのですが、ポストからの合わせや3Pが得意な仙台にそれが通用するのか、というのも要注目です。

注目点② 第3のコーチ、ティルマン

 先にも書いた通り、仙台はティルマンが昨季まで所属していたチームです。仙台はHCも主力も昨季から変わっておらず、チームのスタイルも大きくは変わっていません。このため、仙台のバスケについてはティルマンがよく知っていると思います。
 普段からコート上でもベンチにいても常に味方に声を掛けているティルマンですが、特に今節は、プレーだけでなく川辺HC、澁澤ACに次ぐ第3のコーチとしても活躍してくれることでしょう。
 一方で、仙台もティルマンの得意不得意についてはよく知っていると思います。FE名古屋のバスケの中で、ティルマンの能力を昨季以上に発揮させることができるかどうか、注目です。

注目点③ 松山の代わりは誰だ

 前節の第1戦で松山が捻挫してしまい、今節は出場できないことが濃厚です。杉本や横江の出場時間を伸ばして対応することも考えられなくはないですが、それだとどうしても試合の終盤で疲労の影響が出てしまうので、なるべく他の選手でフォローをしたいところです。
 前節の第2戦では主に宮崎がその役割を担いましたが、PGとしてのゲームコントロールや3Pという点では役割を果たしたものの、ピック&ロールからリングにアタックする怖さという点では物足りない印象でした。
 一方、ここのところ出場時間を伸ばし、第2戦ではスターティングメンバーとしてプレーした林は、リングにアタックする力は持っているものの、ボール運びやゲームコントロールには不安が残ります。
 少しずつコンディションを上げてきつつある飛田も含めて、どの選手も一長一短の特徴があると思いますが、杉本や横江、鹿野といった他の主力とどう組み合わせて使ってくるのか、コーチ陣の工夫を楽しみにしています。

まとめ

 今節は、相手がディフェンスに定評のある仙台である上に、得点源だった松山の欠場も重なり、FE名古屋には珍しい守り合いの試合になるかもしれません。きっとまた胃の痛くなるような試合を見せられることになると思いますが、勝利こそが最高の薬になるはずです。FE名古屋の勝利を信じて、現地orバスケットLIVEからエールを送りましょう!
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