勝手に選ぶB2アワード2021-22
昨季に引き続き今季もやってきました、勝手に選ぶB2アワードのお時間です。
先に発表された大迫力さんの記事でも説明されているとおり何の権威も価値もないアワードですが、軽い気持ちで一緒にお楽しみいただければ幸いです。
ちなみに、レギュラーシーズン(リーグ戦)の成績に基づいて選出しているので、プレーオフでの活躍などは考慮していません。
■シーズンMVP
テレンス・ウッドベリー(香川ファイブアローズ)
一試合平均22.9得点(リーグ2位)、4.9アシスト(リーグ3位)、3P成功率40.5%(リーグ2位)、FT成功率85.5%(リーグ2位)という例年通りの高い個人成績に加え、今季はチームも西地区を制覇。兒玉&ウッドベリー体制も3季目で対策されるかと思いきや、それを逆手に今季はアシストも増加。過去2シーズンは怪我の影響もあり稼働試合数が少なめだったが、今季は長い欠場もなくシーズンを通してチームを引っ張った。
【その他の候補】
レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)
怪我による長期離脱がマイナス要素だが、個人成績は文句なし。昨季の時点ですでにMVPクラスだった個人成績をさらに向上させた。
エヴァンス ルーク(FE名古屋)
FE名古屋の全体最高勝率を支えたのは間違いなくこの選手。日本代表にも選出され、充実したシーズンを過ごした。
■オールB2チーム
◉1st
兒玉貴通(香川ファイブアローズ)
レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズ)
テレンス・ウッドベリー(香川ファイブアローズ)
LJ・ピーク(熊本ヴォルターズ)
エヴァンス ルーク(FE名古屋)
◉2nd
石川海斗(FE名古屋)
佐々木隆成(熊本ヴォルターズ)
アンドリュー・ランダル(FE名古屋)
ジョーダン・ハミルトン(熊本ヴォルターズ)
ジェロウム・メインセ(仙台89ers)
◉3rd
野﨑零也(FE名古屋)
木田貴明(熊本ヴォルターズ)
デクアン・ジョーンズ(西宮ストークス)
マイルズ・ヘソン(佐賀バルーナーズ)
アンガス・ブラント(香川ファイブアローズ)
オンザコートルールは無視して選出。今季のB2は上位チームと下位チームの力の差が大きかった印象もあり、特定のチームからの選出に偏った。
個人成績だけを見れば選出された選手たち以上の数字を残している選手もいるものの、チームを入れ替えても同じ活躍を期待できるかというと疑問に思う部分もあり、このような結果に。
■Defensive Player of the Year(ベストディフェンダー賞)
ジェレミー・ジョーンズ(FE名古屋)
ファンとしてのひいき目もあるが、外国籍フォワードのほとんどが得点力重視の選手である中、ディフェンスでチームを勝利に導ける稀有な存在だったことは間違いない。帰化選手であるエヴァンス ルークが相手の外国籍ビッグマンにマッチアップできるというチーム状況も手伝って、相手のメインハンドラーを封殺するというタスクを与えられることが多かった。
ディフェンスでは、派手なブロックなどビッグマンの方が観ている者の印象には残りやすいが、オフェンスの出所に蓋をする彼のディフェンスは、今季リーグ1位のディフェンスに欠かせないものだった。
【その他の候補】
ジェロウム・メインセ(仙台89ers)
インサイドの大黒柱として仙台のディフェンスを支えた。高さだけでなく守備範囲の広さも兼ね備えており、他の選手が後ろを気にすることなく思い切ってプレッシャーを掛けられるという点でもその影響力は大きかった。
エヴァンス ルーク(FE名古屋)
ビッグマンとしては身長が高い方ではないが、常にハードワークしてFE名古屋のゴール下を支えた。機動力もあり、ガードにスイッチしてもそれなりに守ってみせた点も高評価。
■Sixth Man of the Year(ベスト6thマン賞)
LJ・ピーク(熊本ヴォルターズ)
昨季B1準優勝チームのスターターがB2で6thマンっておかしいだろ、に尽きる。3Pも高確率だがそれ以上にドライブが強烈で、わずかでもズレを作ってボールを渡すことができれば簡単に得点につなげてしまう。体幹の強さがすさまじいため、半端なディフェンスではアンドワンを奪われてしまうのがオチ。
しかも熊本にはそのズレを生み出せるジョーダン・ハミルトンがいるのだから他チームにとっては頭が痛い。ピークとハミルトンのデュオは、今季のB2では間違いなくオフェンス力はトップだった。
【その他の候補】
笹山貴哉(FE名古屋)
ピーク同様、彼がB2でベンチから登場することがまずおかしい。得意のフローターやアシストはもちろん、ここぞというところでのスティールも光った。
ステッドモン・レモン(ライジングゼファー福岡)
それまでの試合の流れなど関係なくベンチから出場すれば短時間で得点を荒稼ぎするという、オフェンス型6thマンのテンプレともいえる活躍を見せた。
■Most Improved Player(MIP賞)
鎌田真(越谷アルファーズ)
21歳ながら既にBリーグ3年目となる若武者は、茨城からの移籍を機に花開いた。平均出場時間を2.4分から19.6分と大幅に増やし、攻守両面でチームに貢献。バッツがいる時間帯は、そのバッツが生み出したズレを生かして3Pやドライブで得点を重ねた一方で、バッツが休んでいる時間帯の機動力を重視したラインナップでも実力を発揮した。
来季もまだ特別指定選手の適用が可能な年齢ということで、早々に越谷との再契約が発表された。さらなる成長に期待。
【その他の候補】
林瑛司(FE名古屋)
昨季よりもベンチの厚みが増したチームでも出場時間を掴み取り、3Pとディフェンスで貢献した。規定数には達しなかったが、3P成功率40%超えは素晴らしいの一言。
磯野寛晃(熊本ヴォルターズ)
2020-21シーズンに練習生から本契約を勝ち取ると、今季はスタメンに定着し、代名詞の「カツオダンク」で会場を沸かせた。その身体能力を存分に生かしたディフェンスも熊本の大きな武器のひとつになった。
■Rookie of the Year(新人賞)
駒沢颯(青森ワッツ)
苦しいシーズンとなった青森ワッツに差した一筋の光。平均12.8得点は堂々の日本人トップ。ターンオーバーは多めだが、外国籍選手の離脱が続いてマークが集中する中での成績だと考えれば仕方がない部分もある。フィジカル面を鍛えれば上のカテゴリでも通用しそうな逸材だが、上位チームにステップアップするのか、それとも今後も青森の希望の光となるのか、要注目。
【その他の候補】
角田太輝(佐賀バルーナーズ)
特別指定選手としてシーズン途中に加入すると、加入2試合目でさっそく7スティール、さらに3試合目で2桁得点(13得点)と、攻守両面で実力を発揮。
岡田泰希(仙台89ers)
こちらも特別指定選手ながら、主力ガード陣の負傷離脱に苦しんだチームを引っ張った。プレーオフでの活躍も目覚ましく、もしそれも含めて評価するのであればこちらを新人賞に推したいほど。
■Coach of the Year(最優秀コーチ賞)
石川裕一(香川ファイブアローズ)
シーズン開幕前、香川の善戦を予想した人はいても、熊本や西宮を差し置いて西地区優勝を成し遂げるとまで思っていた人は多くなかったはず。前任のポール・ヘナレHCが土台を作ったチームを引き継いでさらにブラッシュアップさせ、兒玉&ウッドベリーだけではなく、全員で勝てるチームに仕立て上げた。
【その他の候補】
宮永雄太(佐賀バルーナーズ)
シーズン途中での補強というプラス要素を差し引いて考えても、怪我人が頻発したチームを上手くまとめてプレーオフに導いた手腕は見事だった。
川辺泰三(FE名古屋)
優勝候補筆頭と言われたタレント集団を「チーム」としてまとめるというタスクを見事に達成してみせた。一度も連敗しなかったという事実が、コーチ陣の仕事の素晴らしさを物語っている。
終わり
以上、勝手に選ぶB2アワードでした!
皆様ご存知の通り、僕の応援しているFE名古屋がついにB1昇格を果たしました。これにより来季の観戦スタイルがB1ばかりになるのか、なんだかんだB2も見るのか、自分でも想像できませんが、もしかすると僕個人としてこの企画をやるのは今回が最後かもしれません(降格しないでね)。
というわけで今後どうなるかはわかりませんが、ひとまずこの場を借りて、noteを読んでくださったB2界隈の皆様にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。来季はB1の話題が中心になると思いますが、たまには遊びに来てくださいね。
また、大迫力さんをはじめ、B2界隈でnoteを書いておられる皆様には大変お世話になりました。メディア等でなかなか取り上げてもらえないB2においては、皆様のnoteをいつも楽しみにしていました。おかげさまで、FE名古屋以外のチームのこともいろいろと知ることができ、B2ライフがより豊かなものになりました。心から感謝申し上げます。
それでは皆様、よいオフシーズンを!
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