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Weekly FE名古屋2021-22 #5

今週のTopics

① FE名古屋と茨城ロボッツの差とは
② 天皇杯3次ラウンドの結果に思うこと
③ 未来のBリーガー!ユース世代に注目せよ

FE名古屋と茨城ロボッツの差とは

 天皇杯3次ラウンド、FE名古屋はB1の茨城ロボッツに74-86で敗れました。第3Qなどいいところはありましたし、JJの活躍などポジティブな要素もあったものの、全体的には力の差を見せつけられた形でしょうか。
 ただ、この力の差というのは、選手のスキルの差ではなく、求めているレベルの差だと感じました。言い方は悪いですが、この日のような試合内容であってもB2ではそこそこ勝てると思います。もしかしたら昨季までの茨城ロボッツであれば勝てたかもしれません。しかし今季の茨城は、B2に所属していた昨季からほとんどメンバーを入れ替えてはいないものの、中身はすっかりB1のチームになっていました。
 茨城は、お世辞にもB1の中で戦力が揃っているチームではありません。そんなチームがB1で勝利するためには、常にひとつのミスが命取りだという意識でプレーすることが必要なんだろうと感じました。一方のFE名古屋は、客観的に見てもB2の中では戦力が豊富なチームだといえるでしょう。何なら、選手層だけで言えば茨城にも劣っていないと僕は思います。だからこそ、FE名古屋にはもっと高いレベルを目指して、この後のB2リーグ戦では勝利はもちろんのこと、その内容も大事にしていってほしいですね。
 FE名古屋は、もっともっと強くなれます。勝って反省、していきましょう!

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(写真提供:ばんばんさん(@banno_sports))

天皇杯3次ラウンドの結果に思うこと

 FE名古屋以外の試合に目を向けると、B2では西宮ストークス香川ファイブアローズが、そしてB3からも長崎ヴェルカがB1のクラブを下すというサプライズがありました。特に香川は、1日目の横浜に続いて2日目の三遠にも勝利し、Bリーグ界隈を大いに沸かせてくれました。
 先のFE名古屋と茨城の話にも通じますが、香川はここ数年続けて良い成績を残しているものの、それでも未だハングリー精神を失っていない印象が強く、ひとつひとつのプレーに対する気持ちの強さで他チームを上回っているように感じます。その筆頭がキャプテンも務める兒玉貴通でしょう。今後も持ち前の闘争心の強さでチームを引っ張っていってほしいと思います。

 一方でちょっと考えなければいけないと思うのは、この天皇杯3次ラウンドの日程についてです。上記3チームの勝利の価値を薄めるわけでは決してありませんが、B1のクラブは、10/23(土),24(日)に試合をした後、10/27(水)にも試合を行った上で、10/30(土)~11/1(月)(または10/31(日)~11/2(火))に最大で3連戦ということで、10日間で最大6試合を行うという嘘みたいに超過酷なスケジュールになっています。それに、長崎と対戦したSR渋谷などは、1日目の試合が10/30(土)の9:30ティップオフという、プロではなかなかお目にかかれない試合時間となっており、移動時間も考えるとほとんど休みもなく練習もできなかったと思います。
 10/27(水)の試合だけでも別の週に移せなかったのかと思いますし、この3連戦についても、11/3(水)の祝日を利用して10/30(土),31(日),11/3(水)のような変則的なスケジュールでもよかったのではないかと思いました。
 参加チームなども含めて毎年のようにレギュレーションが変わる天皇杯ですが、そろそろいい着地点を見つけられるといいですね。

未来のBリーガー!アンダー世代に注目せよ

 皆さんは、Bリーグの各クラブにはユースチームの保有が義務付けられているのをご存知でしょうか。昨季まではB1B2の全クラブにU15のチームの保有が義務付けられており、さらに今季からは、B1のクラブライセンスを取得するためにはU18のチームも必須となりました。

 そしてこの週末、そんなBリーグのU18チームから全16チームが参加するU18チャンピオンシップ2021が開催されました。
 U18チームのトーナメント戦としては初開催の今大会、優勝したのはレバンガ北海道U18で、MVPにはそのレバンガ北海道U18の内藤耀悠(てるちか)選手が選ばれました。この内藤選手、昨年まではレバンガ北海道のU15に所属していた選手で、まだ高校一年生です。といっても、U18に関しては今季から新設したクラブが多い関係で他のチームも高校一年生の選手が大半ではあるのですが、いずれにしても今後の成長が楽しみですね!
 その他にも、横浜ビー・コルセアーズU18には、未来のBリーガーどころか既に特別指定選手としてトップチームにも参加している現役Bリーガーのジェイコブス晶選手がいるなど、注目しておいて損はない選手がたくさんです。数年先にBリーグで活躍するであろう選手を一足先にチェックして、ライバル(?)に差をつけましょう!

 一方、U15も含めてBリーグのユースチームにはまだまだ課題もあります。というのも、JBAでは今年から学校の部活動とBリーグなどのクラブチームとの二重登録を禁止しています。この影響は大きく、特にまだ部活動の力が強いU18世代では、選手集めに苦労しているチームも多い印象です。
 FE名古屋もその例外ではなく、このU18チャンピオンシップで選手登録されたのは8人のみでした。新設されたばかりのチームだけに仕方ない部分もありますが、これからもっと地域に根ざして、U18世代の選択肢の一つとして選ばれるチームになっていきたいですね!

 最後に、昨年行われたU15チャンピオンシップの注目選手を紹介する動画を貼って終わりにします。昨年のものですので、先に挙げたレバンガ北海道U18の内藤選手もU15の選手として紹介されていますし、ゲストとして元FE名古屋U15で、U15チャンピオンシップの初代MVPとなった中川泰志選手(現・拓殖大)も出演しているので、お時間のある方はぜひご覧ください!


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