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第11節 vs愛媛 プレビュー

 第11節は今季2度目の平日開催。FE名古屋はアウェイで愛媛オレンジバイキングスと対戦します。

愛媛オレンジバイキングスについて

 オフの動きやチームのスタイルについては前回の記事を参照。

<近況>
 前回のFE名古屋との対戦で今季初勝利を挙げてから7勝2敗と調子を上げている愛媛。ただ、この間はFE名古屋を除いて勝率5割以上のチームとの対戦はなく、ウッドベリーの復帰以降6勝4敗としている香川ファイブアローズとの対戦では2連敗を喫しているなど、内容が伴っての好調なのか、単に対戦相手に恵まれただけなのかは計りかねるところです。
 前回のFE名古屋との対戦の前後で大きく変化したのはディフェンスで、ディフェンシブレーティングでは20近くも改善されています。これは、100回ディフェンスをしたときの平均失点を20点近くも減らしている計算になります。
 その要因は、単純ですがやはり外国籍選手が合流してチームに馴染んできたことでしょう。ユージーン・フェルプスはここまで平均リバウンドでB2全体1位を記録しており、簡単には相手にセカンドチャンスを与えません。また、バスケIQの高いペリー・エリスが合流したことで愛媛のオフェンスが整理されたのもディフェンスが良くなった一因だと思います。直前のオフェンスの終わり方が悪いと、その後のディフェンスに悪影響を与えてしまうのは明らかですからね。

<愛媛の前節のハイライト>

・第1戦(83-73 WIN)

・第2戦(78-74 WIN)

注目点① フィッツ&ウォルドーのリベンジ

 前回の対戦では、フィッツジェラルドとウォルドーの両ビッグマンが愛媛の外国籍選手の横の動きについていけずにやられてしまいました。ここを改善できないことには、今節も厳しい戦いになってしまいます。機動力そのものは一朝一夕には向上しませんが、チームとしての守り方を変えて対応できる部分もあると思うので、その工夫に注目したいです。
 例えば、前回の対戦では高さと機動力を重視してか、ステファンにウォルドー、フェルプスにフィッツジェラルドやティルマンを付ける場面が見られましたが、フェルプスが3Pを苦手としていることを考えると、機動力のあるフェルプスにあえてウォルドーを付けて、3Pラインの外では放置するなど、マッチアップを工夫するというのも一つの方法だと思います。ちょうど先日の佐賀戦でも、3Pの入らない中西にウォルドーを付けて、3Pの入るローソンはフィッツジェラルドやティルマンが守るという形を採用していましたしね。

注目点② 選手のローテーション

 今節は週半ばの開催とあって、普段以上に選手のコンディションが勝敗に大きく影響します。コーチ陣には、前節で復帰した松山やGame2で素晴らしい活躍を見せた宮崎といったベンチスタートの選手を上手く使いながら最後までフルパワーで戦わせる采配を期待したいです。
 上手くいっているときはあまり気にならず、流れが悪くなると重くのしかかってくるのが疲労というもの。選手交代でギャンブルせずに慣れたメンバーで耐えるのも一つの作戦ではありますが、流れが悪いときには思い切ってフレッシュな選手を投入するのも、こうした週半ばの試合では効果的かもしれません。
 なお、前回の愛媛戦は、FE名古屋が中2日での試合だったのに対し愛媛が中4日での試合だったこともあり、選手のコンディションの部分で大きな差をつけられてしまった印象でしたが、今回はそんな差もありません(佐賀→名古屋→愛媛の移動はツラいと思いますが)。リバウンドやルーズボールといったハッスルプレーで差をつけられないように、事前のコンディション調整、試合におけるローテーション、そしてもちろん気持ちでも負けないようにしてほしいです。

注目点③ ペリー・エリスを捕まえろ

 愛媛のペリー・エリスはバスケに関してすごく賢い選手で、彼がいるときといないときとではオフェンスのスムーズさが段違いな印象です。特に前節の奈良戦では、奈良のゾーンディフェンスに対して相手選手の視野の外からするするっとゴール下に侵入してパスを受けたり、相手選手同士の隙間(ギャップ)を上手く突いて得点を重ねていました。ハイポストでボールを受けてそこからオフェンスを展開することもできます。
 今季これまで、FE名古屋は何度となくゾーンディフェンスに助けられてきましたが、ゾーンを崩すのはエリスの得意分野だと思います。嫌なところに顔を出してくるエリスをしっかり捕まえなければ、たちまちに崩されてしまうかもしれません。かといってそれに気を取られすぎていると、自分を囮にして周りの選手が攻めるスペースを作られてしまうでしょう。そうならないように、FE名古屋としては、全員が適切なポジションを取れるように、お互いに声を掛け合っていきたいですね。

最後に

 前節の佐賀戦、惜しい場面は作りながらも苦手のGame2克服とはいかなかったFE名古屋。今度はもう一つの苦手である平日開催に挑みます。
 いろいろ注目点を書きましたが、前回の対戦でFE名古屋に最も足りなかったのは気持ちの部分。勝敗を精神論に帰結させるのはあまり好きではありませんが、ファンが見たいのは勝利という結果そのものよりもそれに向かう姿勢だったりします(少なくとも僕の場合は)。まずは気持ちで負けないように、その上で準備してきた戦略を全員で遂行して勝ちを掴み取りましょう!

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