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僕が大塚勇人を好きな理由

このnoteの執筆時点から遡って昨日(6/10)、B2の青森ワッツに所属していた大塚勇人選手が、同じくB2のバンビシャス奈良と契約したことが発表されました。それ以降、大塚勇人選手のことばかり考えています。

一言でいうと、大好きな選手なんです。でもその理由を文章にするのはなかなか難しい。というか、自分の中でも明確な答えを見つけられておらず、何から伝えればいいのかわからないまま一日が経ちました。
もちろん、プレー面での魅力はたくさんあります。「パスが上手い」「試合の流れを読める」「チームを鼓舞する声掛けができる」…などなど。でも僕が大塚選手を好きな理由はそんなことではなくて。その理由をどう説明しようかと考え、ありふれた言葉が頭の内に浮かんでは消えていく中、ようやく一つの答えが見つかったような気がしたので、このnoteを書き始めた次第です。

唐突ですが、ここで少し自分語りをさせてください。
僕は中学校からバスケを始め、高校、大学、そして社会人となった今でも、趣味レベルですがバスケを続けています。
中学は県大会で優勝するようなチームで、180cm近いチームメイトが何人もいる中、僕は中3になっても160cmに満たないくらいの身長でした。当然、身体能力では敵うべくもありません。
そんな中で僕は、バスケットボールというスポーツを理解しようと勉強し、チームメイトが気持ちよく得点できるようなパスを出せるように練習しました。それでも出場機会は多くありませんでしたが、少しでもチームの役に立てるように、ベンチから声を出して味方を鼓舞することを心掛けていました。

…と、ここまで説明すれば、僕が大塚選手を好きな理由が伝わったのではないでしょうか。
ご想像の通り、僕にとって大塚選手とは、自分自身が中学時代に目指した姿そのものだったのです。

だからこそ、正直に言うとただ素直に好きとは言えない気持ちも少しだけあります。そんな選手を理想として思い描いていた僕にとって、大塚選手があんまりにも素敵すぎるから。

その後の僕はというと、高校に入って一気に身長も伸び、PGとしては大きい部類に入るようになりました。それに伴い、「パスするより自分で得点する方が面白いんじゃないか」「身長を利用したプレーをすればもっと楽ができるんじゃないか」なんて甘く誘う言葉に心を揺さぶられた結果、今では中学時代に理想としていた姿とはかけ離れた選手になりました。
もちろん、それ自体が悪いことではありませんし、後悔もありません。今は今で楽しくバスケをしています。ですが、大塚選手のプレーを見ると、比べるのも失礼とは思いつつも、「そうなっていたかもしれない自分」を見ているようでどうしても応援したくなってしまいます。

きっとこれから僕がバスケを続けていく中で、またプレースタイルも変わって、中学時代に理想としていた姿からはさらに離れていくことでしょう。それによって僕は、大塚選手のことを、きっと今よりもっと好きになっていくんだと思います。

本人にしてみれば、どこの誰かもわからない他人が自分と重ね合わせて応援しているだなんて気味の悪い話で、申し訳ない気持ちもあります。それでも僕は、これからも大塚選手を応援することで、僕の中で時を超えて、中学時代の自分を応援していくと思います。そんな僕の勝手な想いなんて気にせず、大塚選手には、自身の理想とする姿に向かって突き進んでほしいと願っています。

今思えば、初めてBリーグを観に行ったチーム、FE名古屋で大塚選手がプレーしていたことは、僕にとって大きな転機になりました。FE名古屋のBリーグ開幕戦、あの日あの時あの場所で大塚選手に会えなかったら、僕はいつまでも大塚選手を知らないまま、そしてこれほどBリーグを好きになることもないままだったでしょう。

心から好きになれるものにいつどこで出会うかなんて、誰にもわかりませんね。
最後になりましたが、大塚勇人選手のバンビシャス奈良での活躍を祈念して終わりにします。

以上、「ラブ・ストーリーは突然に」というお話でした。

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