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Eagle's Eye 第6節 vs山形 プレビュー

 第6節、FE名古屋はホームで山形ワイヴァンズと対戦します。バイウィークを挟んで、少し長めの休み明けの両チームにどのような変化が見られるでしょうか。今節の個人的な見どころをまとめました。
 (選手名は敬称略で記載します)

山形ワイヴァンズについて

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<昨季の成績>
8勝39敗(勝率17.0%)、B2東地区6位(全体18位)

<オフの動き>
 昨季はB2最下位に沈んだ山形。このオフには、選手の約半数を入れ替えました。三遠から柳川龍之介、信州から飯田遼を獲得してウィングをグレードアップ。そしてガードの控えには新号健(仙台)、ビッグマンの控えには鶴田美勇士(京都)を加え、全てのポジションで戦力増強を図りました。
 ただ誤算だったのは、外国籍選手の合流の遅れ栗原貴宏の引退です。外国籍選手が揃わないまま開幕を迎え、いきなり6連敗を喫してしまいます。現時点でも新加入のキース・クラントンが合流できておらず、アンドリュー・ランダルを(おそらく短期契約で)獲得して急場を凌いでいます。
 栗原貴宏については、昨季中にレンタル移籍で加入してからの2試合で上々の活躍を見せており、今季への期待も高まっていたところでしょうが、長年抱えた故障の具合が思わしくなく、シーズン途中で引退することになってしまいました。しかし、山形は素早い動きで栗原が抜けたポジションに川邉亮平(北海道)を獲得。まだ25歳ながらB1で4年にわたってプレーしてきた選手であり、今後の活躍に期待がかかります。

<チームのスタイル>

 ここまでの成績は2勝7敗ながら、外国籍選手が3人になってからの3試合は2勝1敗と勝ち越している山形。ボールハンドリングに長けたアンドリュー・ランダルが加入したことで彼がボールをコントロールする時間が長くなるのかと思いきや、意外にも(?)テンポよいボール回しから日本人選手が積極的に仕掛けてくる印象です。外国籍選手が3人とも3Pを打てるのも強みで、ハンドオフ(手渡しパス)とドライブの繰り返しでディフェンスにズレを作り、フリーになったら躊躇なくシュートを打ってきます。

<山形の前節のハイライト>

注目点① ビッグマンの3P対策

 愛媛戦では、ライアン・ステファンとペリー・エリスを3PラインでフリーにしてしまったFE名古屋。先の越谷戦でも、チャールズ・ヒンクルや落合知也にやられたように、3Pの打てるビッグマンへの対応に難があるように思います。
 対して、山形の外国籍選手、特にランス・グルボーンは、ここまで1試合平均8本(!)の3Pを打ち、41.7%の高確率で決めています。彼の3Pをどう止めるかが最初の注目ポイントになると思います。
 決して機動力に優れているとはいえないビッグマン2人を抱えるFE名古屋ですが、この少し長めの調整期間の間にディフェンスをどう修正してきたのか、注目しましょう。

注目点② 調整期間明けのコンディション

 次に注目したいのは、コンディションが整わずに出場時間が制限されていた選手たちについてです。特に、飛田浩明ソウ・シェリフは、コンディションが万全であれば今のFE名古屋に足りていない部分を埋めてくれる可能性があると思っています。
 飛田については、昨季シューターとしてだけでなくハンドラーとしてもプレーの幅を広げており、鹿野や杉本の負担を軽減することが期待できます。また、スクリーンからの展開がドライブと3Pに偏っている印象のある今のFE名古屋に、ミドルレンジのジャンプシュートという選択肢を増やしてくれれば、相手は対処しにくくなると思います。
 シェリフについては、オフェンスでもディフェンスでもよく脚を動かしてくれるので、チームを活性化させることができます。セットオフェンスからなかなか得点できず停滞する時間帯に、彼の走力を生かした速攻で得点することができるとチームが勢い付くことは間違いありません。
 彼らが活躍する試合展開になれば自ずと勝利も見えてくると思います。2人の完全復活に期待しています。

注目点③ ライコビッチ vs 審判

 前節の茨城戦で、ついに今季初めてのテクニカルファウルを宣告されたライコビッチHC。今節は越えてはいけないライン(二つの意味で)を越えてくるのか否か、最注目ポイントだと思います!

まとめ

 愛媛を相手に手痛い敗戦を喫したFE名古屋ですが、幸いにもここで長めの調整期間を取ることができました。相手は登り調子の山形ですが、ホームでしっかり2勝しましょう!

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