第12節 vs奈良 プレビュー

　第12節、FE名古屋はホームでバンビシャス奈良と対戦します。個人的な今節の見どころをまとめました。
（選手名は敬称略）

バンビシャス奈良について

＜昨季の成績＞
18勝29敗（勝率38.3%）、B2西地区5位（全体13位）

＜オフの動き＞

　種市幸祐、石塚裕也、玉井健介の3名を除いて、ほぼ全ての選手を入れ替えたバンビシャス奈良。B1の琉球から長谷川智伸、大阪から藤高宗一郎を獲得し、戦力の増強を図りました。またB2からは青森の大塚勇人や福岡の薦田拓也など、所属元で確かな成績を残した実力者を獲得しました。
　外国籍選手はショーン・オマラ、マーカス・ダブ、ラキーム・ジャクソンの3名。オマラは大阪で藤高と、ダブ&ジャクソンは青森で大塚とそれぞれ一緒にプレーしており、連携面での不安は少ないのではないかと思います。

＜チームのスタイル＞

　ここまでの成績は6勝13敗。内3勝は外国籍選手が揃っていない香川&西宮が相手のものであり、決して順調といえる成績ではありません。スタッツを見ても、平均得点や平均失点、シュート成功率など全体的にリーグ下位となっており、目立った強みを見せられていない印象です。
　ただし、それでも仙台や西宮、熊本に勝利するなど、上位チームに勝てる力は備えています。特に、最終スコアが5点差以内の試合では4勝1敗、3点差以内の試合では3勝0敗となっており、勝機を見出したらそれを逃さない試合巧者ぶりは見逃せません。FE名古屋としては、試合のポイントを見極めて一気に叩くことで、シーソーゲームに持ち込ませないようにしたいところです。

＜奈良の前節のハイライト＞

・86-109 LOSE

注目点① 古巣対決

　FE名古屋の横江豊とフィッツジェラルドは、昨季まで奈良でプレーしていた選手。一方、奈良の木村啓太郎と伊藤大和は、ご存知の通り昨季までFE名古屋でプレーしていた選手です。
　特に横江と木村は直接マッチアップするポジションであり、昨季の奈良戦でも一触即発の激しい攻防をしていたほどだったので、今節の戦いも要注目です。
　また、伊藤大和については、今回の奈良への移籍が自身にとっても初めての移籍ということもあるため、元所属チームに対して成長した姿を見せたいという思いは強いでしょう。まだ長い時間プレータイムを得るには至っていませんが、出場機会があれば気持ちのこもったプレーをしてくるはずです。FE名古屋時代の大和の印象では、スキルはあるのに気持ちの面で迷いが見られるところがありましたが、古巣を相手に積極的なプレーができるようであればFE名古屋としても手を焼くことになりそうです。

注目点② 大塚勇人のゲームコントロール

　前述したように奈良は接戦で勝ちを掴み取ることができるチームですが、その原動力は間違いなく大塚勇人のゲームコントロールにあると思います。バスケットIQが高く、ここ最近の数試合こそ得点やアシストで高い数字を残していますが、スタッツに現れない部分でもチームに貢献できる選手なのはFE名古屋ブースターの皆様もご存知の通り。昨季の青森の躍進は大塚の存在によるものも大きかったのではないかと思います。
　FE名古屋としては、そんな大塚にゲームを支配されるような展開にはしたくないところ。先にも述べましたが、終盤のワンプレーが勝敗を左右するような試合になるのは大塚にとって望むところだと思うので、良い流れのときに一気に突き放して、奈良に勝機を与えないようにしたいです。

注目点③ 苦手のGame2、今節こそ

　これまでのプレビューでも度々触れている通り、今季のFE名古屋はわかりやすいほど連戦のGame2を苦手としています。一方の奈良も、ここまで連戦のGame2を勝利したのは1試合のみで、残りの5試合は全てGame1か平日開催の1試合となっています。お互いに苦手とするGame2をどちらが制するのか、要注目です。
　FE名古屋に関していえば、ベンチスタートの選手たちの調子が上がってきたこともあり、特定の選手に負担がことによる体力的な問題は改善傾向にあります。あとは、どのタイミングで主力を休ませてどのタイミングで勝負をかけるのか。Game1からの修正力も含めて、コーチ陣の能力が試されると思います。
　また、今節のGame2には応援アンバサダーの坂本健さんも登場します。彼がシカッチェに心を奪われることなくFE名古屋を応援してくれれば、苦手のGame2も克服できるはず！健さんが浮気しないように、みんなで監視しましょう！

最後に

　実は、FE名古屋は5シーズン前にBリーグが開幕して以降、バンビシャス奈良には12戦12勝と全勝しています。今季もその連勝を伸ばしていけるように、気合入れていきましょう！！