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【現役高専生CTOインタビュー】学生とCTOなぜ二足の草鞋が履けるのか

さあ架け橋をつくろう」をミッションに掲げ、事業課題を洗い出し、事業開発者・UI/UXデザイナー・web・モバイルエンジニア各分野の
プロフェッショナルが最高のプロダクトを開発する「設計者集団」C-Style株式会社。同社のCTO、また現役高専生として活躍する篠原総士氏がなぜ二足の草鞋を履けるのかについて迫ります。

篠原 総士(Soshi Shinohara)
木更津工業高等専門学校情報工学科4年、2020年C-Style株式会社に入社。エンジニアとしてコードを書く傍らPMとしてプロジェクトの管理、営業活動など幅広い業務を行う。
2021年C-Style株式会社CTOに就任。


高専という進路を選択した理由

-突然ですが、高専に入ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

小学6年生の頃、隣の家に住んでいた先輩が高専に入学し、初めて高専という存在を知りました。中学1年の頃から進路のことを考えていて、担任の先生にお薦めされたこともあり、自分には高専しかないと思い、その後は進路については高専に入ることだけを考えていました。

大きな決め手はありませんが、小さい頃からパソコンが好きでよく触れていたので、それが活かせる学校の選択肢が高専でした。

各分野のプロフェッショナルが最高のプロダクトを開発する「設計者集団」C-Style株式会社。と篠原CTOの役割

-C-Style株式会社の事業内容を教えてください。

現在は受託開発をしています。
簡単に言うと、企業様から作成したいサービスの要望を聞き、それをブラッシュアップして実装・運用することをしています。
また、Kloudという高専コミュニティを運営しており弊社のミッションである高専生が正しい評価を受けれるような社会の創造を目指して活動の運営も行っています。

Kloudについてまとめた記事はこちらからご確認ください!


-その中で篠原さんはどのような役割を担っていますか?
CTOという肩書きはありますが、実務の現場ではメンバーと同じようにエンジニアとしてコードを書いたりPMとしてプロジェクトの管理をすることに加え、営業活動など幅広い業務を行っています。

PMとしていくつかのプロジェクトに入っており、全体のスケジュール管理や取引先との打ち合わせを行っています。
最近は、新規案件の打ち合わせにも多く関わっています。

エンジニアではなくCTOならではの仕事でいうと、新規案件を取ってくるときの交渉や企業の代表者が参加するカンファレンスなどに会社の顔として参加することが多いです。

趣味から仕事へ

-どういった経緯で入社されたのでしょうか。

入社前は、小さなコミュニティで開発をしていました。そのコミュニティ内でプロダクトを作ろうとなった時に、代表の瀬島とプロジェクトメンバーが知り合いだったこともありプロジェクトごとC-Style株式会社に吸収されるような形で入社しました。
それがきっかけで、そのプロジェクトに参加していたメンバーが今も弊社のメンバーとして一緒に仕事をしてくれています。

CTOになったのは、代表の瀬島から「CTOにならないか」と強く打診されたことが大きいです。

代表の瀬島より、起用した理由を伺っております。

C-Style株式会社のエンジニアは得意分野が異なっており、篠原だけエンジニアリング以外のところにも興味があった。また、プライベートでも仲が良かったため、この人とだったらビジネス的なところも含めて含めて一緒に伴走していけそうだと感じた。

C-Style株式会社代表取締役社長 瀬島大生

思い描いていたCTOとのギャップ

-CTOになる前に思い描いていたCTO像と現状のギャップはありますか?

初めてCTOにならないかというオファーを受けた時に実は一回断ったことがあります。それは、当時の自分はCTOというのはメンバーの中で一番技術力が高くなければならないと思っていたからです。自分がメンバーの中で一番技術力が高いと思ってはおらず、それが理由で断ったことがありました。

CTOと言えば、技術的なプロフェッショナルと思われがちですが、だからと言って技術力が一番でなくても良いということが1番のギャップです。

-どのような理由でそう感じたのでしょうか。

外部とのコミュニケーションを行なっていく上で、エンジニアとは違う温度感での仕事をしなければならないと感じました。
また技術選定をする段階でも、エンジニアとは違う目線で考えるようになりました。特に、会社の事をいかに考えて技術選定できるかということを考えています。
アサイン一つでも、メンバーの技術アセットを熟知しているからこそ会社の事を考えたアプローチができます。それはプライベートでのメンバーとの交流が深いことが役に立っています。

学生エンジニアのリーダーとしての役割

-チームは学生メンバーが主体であり、社会人経験が少ない人が多いと思いますが、どのようなことに気を付けながら業務を行っていますか?

学生メンバーは自分の能力を過小評価してしまいがちな為、搾取されがちなんです。しかし、企業理念にある通り弊社では技術力相応の評価をしたいと考えています。
昔の自分がそうだったように、開発メンバーの多くが初めは趣味でやっていることが多いので、「報酬はそんなに要りません。」というメンバーが多いです。
そういったメンバーに、

「あなたはこれだけのお金をもらう技術力を持っていて、それを受け取る価値のある人材なんだよ。」

と伝えるようにしています。
また、立場という観点でも下手に出ることなく対等な立場で仕事をしたいと伝えるようにしています。
学生のうちだと「仕事をさせてもらっている」と思う人が多いので、そうではなく「一緒に働いている」という感覚を持ってもらうようにしています。

自慢の技術力を過小評価された過去

-入社してから今までで一番印象に残っているエピソードはありますか?

少し前の話ですが、代表が持ってきてくれた引き継ぎの案件がありました。
その案件の打ち合わせを代表と自分と先方の方で行いました。その中で、自社で着手できる案件なのかどうかという視点で検討していましたが、引き継ぎ前の内容が自社のやり方とは異なるものであり、メンテナンスがしにくいようなものでした。
検討を重ねた結果、この案件は弊社では引き受けない事になりそれを先方にお伝えしました。その時に先方から、

「御社の技術力ではできないんですね。」

と言われました。
自分は、先方の技術力不足をあたかも自社の技術力不足のような表現をされたことが悔しくてとても腹が立ちました。
これを受けて、C-Style株式会社の技術力を過小評価されないように、しないようにと見つめ直した一件でした。

学生とCTOの両立に迫る

-篠原さんは学生をしつつ企業のCTOという立場でもありますが、どのように両立されているのでしょうか。

学生エンジニアの宿命みたいなところはありますが、、、授業と仕事の両立は本当に難しいです。
特に、授業があるときは学業を最大限に頑張って、家に帰ってから仕事をするという流れがかなりきついです。
今は一人暮らしをしているので学校からはそれほど離れていませんが、実家に住んでいた頃は通学に片道2時間以上かかっていました。当時は家に帰ってから仕事に取り掛かると遅い時間になってしまっていたので、そこから体に鞭を打って働くことがキツかったです。

そんな中両立できたのは、時間を有効活用できていたからだと思います。通学電車の中で少しでも多く作業を進めること、コミュニケーションをとることで、プロジェクト全体に遅延がなく進められたと思っています。

これはCTOならではの事なのですが、平日にどうしても外せない仕事が都内であり、学校を休まなくてはならない時があります。そういったときは先生方のご理解・ご協力などもあり、学校を休んで仕事に行かせてもらっていることもあります。なので、両立できているのは学校の協力がかなり大きいと思っています。

-学校を休んで仕事に行く時の先生方の反応はどのような感じですか?

初めはやはり渋い顔をされました。

「それって、そもそも学業との両立ができてないじゃん」

と言われたこともありました。
最終的には、実績を出すことで納得していただけた感じです。

現役高専生CTOが目指す会社の未来像

-これからC-Style株式会社をどのような会社にしていきたいですか?

良くも悪くも、遊びの延長線上みたいな会社にしたいと思っています。
仕事はきっちりやって、楽しむところはとにかく楽しめるようなメリハリのある会社にしていきたいです!

メンバーには元々趣味で開発をしていたメンバーが多く、その雰囲気をずっと残してきたいと思っているので、そういった面を意識して雰囲気づくりをしています。

長時間のインタビューお疲れ様でした!
ここには載せきれない程多くのことを教えていただきました!ありがとうございました!

今後も社員インタビューを掲載していきたいと思いますので、楽しみにお待ちください!


C-Style株式会社に関する情報は下記に載せておきますので、興味を持ってくださった方は是非ご覧ください!



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