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小説まとめ

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僕の書いた小説の類いをまとめました。
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#連載小説

マリリンと僕32 〜包み込むように〜

『恋する教室』3話目あらすじ 放課後、学校近くの公園に影山と優麻が一緒いるのを目撃してしま…

camyu
1年前
45

マリリンと僕31 〜幸運の女神様〜

「ちょっと話があるんですけど…」 僕はそう切り出して、ディレクターの武内さんにマリリンの…

camyu
1年前
47

マリリンと僕30 〜恋にも演技力は必要か〜

「よ、よう…たさん、何してるんですか」 自分でもハッキリとした理由はわからないが、自然と…

camyu
1年前
56

マリリンと僕29 〜不自然な自然体〜

ドラマの撮影が始まると、それは予想以上に目まぐるしい日々だった。 スケジュールは事前にも…

camyu
1年前
69

マリリンと僕28 〜悩める2人〜

立春も過ぎ、少しずつ陽も長くなり始めた2月の下旬。僕はいつもの公園にいた。 ここしばらく…

camyu
1年前
46

マリリンと僕27 〜戸惑いの季節〜

「おはようございます」 僕は結局眠るのを諦め、6時過ぎにはベッドを抜け出し、萱森さんが仕…

camyu
1年前
55

マリリンと僕26 〜ラブストーリーは突然に?〜

タクシーの運転手の協力もあり、泥酔した萱森さんをなんとか部屋に運び込むことは出来た。しかしまだ、玄関で倒れたまま、全く起きる気配はない。気を失っているわけではなく、純粋に、酔って熟睡しているのだ。 普段の扱いを思うと、玄関に起きるまで放置しておこうかとも考えたが、かろうじて思い直した。引きずって部屋まで運ぶのはさすがに申し訳ない。そうなると、必然的にお姫様抱っこしか選択肢は無くなった。 「ふっ」と軽く力を入れて抱え上げる。小柄な萱森さんは、思った以上に軽かった。左腕に乗せ

マリリンと僕24 〜風に吹かれて〜

山村さんから電話があってから2日後の朝、僕はホテルのベッドの上にいた。横には裸の山村さん…

camyu
2年前
70

マリリンと僕23 〜夢の中のマリリン〜

まだ陽が昇り始めていない午前5時頃、ふと目を覚ますと、既に絵莉の姿は無かった。そして、テ…

camyu
2年前
62

マリリンと僕22 〜定まらない体と心〜

萱森さんからの電話で急いで自宅アパートに向かうと、萱森さんと一緒にいたのは元カノの絵莉だ…

camyu
2年前
65

マリリンと僕21 〜再会は唐突に〜

台本をもらったその日の夜から、台詞覚えを始めた。まずは全員分の台詞を通して読み、ストーリ…

camyu
2年前
56

マリリンと僕 20 〜don't think.Feel.〜

翌日、僕は阿佐ヶ谷でランチをしていた。正面に座っているのは山村さんだ。さんざマリリンに注…

camyu
2年前
52

マリリンと僕19 〜転がる石のように〜

マリリンは、どう話せば良いのかと、少し考えてから話を始めた。 「んとなぁ、兄ちゃんなんと…

camyu
2年前
46

マリリンと僕18 〜人は時に鬼と化す〜

オーディションの日から1週間が経過した。 しかし、未だ音沙汰は無い。念の為に萱森さんに確認をしたが、「普通に考えたら春からのドラマの主演を今頃選んでるのが遅過ぎるぐらいなんで、そんなに選考に時間掛けないと思うんですけど。でも、今んとこ連絡無いですね」ということだった。 そして今日は、初めてインタビューを受けることになっている。「舞台も予定無いんですから、何か仕事しましょう」と言って、萱森さんが仕事を取って来てくれた。「タウン誌なんで、ノーギャラです。顔売るのと、インタビュー