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失敗か、いや精一杯や コーヒーもう一杯 and so story goes on

 バタートーストサンドイッチで朝食を。                                       

 今日は休みや、嬉しいなあ。お客さんあってこそ、レストラン稼業商売繁盛ありがたいことです。お陽さんいっぱい目覚めて、さて何作ろう。久しぶりにアレや、トーストや、バター付きパンや、サンドイッチや。

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家にあるだけの材料。りんご、ありがとうりんご。おかあさんありがとう。 今年も飯田から宝石のようなりんご。母は元気だ、最高や。

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厚切りパン残っとった。ゴージャスに耳を落とす。サンドイッチの贅沢。

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バター、あるだけで幸せ。こどものころ、食べ物にちょっと入ってるだけで分かった、この香り。大人の人はバタくさいな、と困惑気味の新しい風味。母は大好きな香り。

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そろりと温める、焦がしちゃいかん、焦がさなあかんときもあるが

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そろそろと溶け出すこのとき、これですなあ、この温めて溶けてくるというか、変わっていくこのとき、香りも上がってきて不思議ですなあ。こうやってここにいるのが幸せです。

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パンの耳入れよう、まあ、バターもうちょい欲しい、しかしダイエットなのだ、我が身体にバター分はいらんのだ。スリムで居たいのだ。

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ふむふむ、パンにバターがインフューズされていく、交わってこんがりと、、。

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やや、ややや。なんだこれは、、、、。オーバークックではないか、ウェルダーンではないか。アンビリーバブルなブラッキーブラック。

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ままよ、と気持ちを立て直しサンドイッチへと手は動く。うーん良い香り。

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たしか、エディソンは電球作るのにうまく行かない苦労の日々、失敗ばっかりですなあと言う人の声に答えて曰く、えっ、失敗なんか一回もしてない、適合しない証明してるだけでっせ。

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ブラックアンドホワイト。美しいじゃないか。

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やっぱね、バターもう少し入れるべきやった、鍋熱すぎた、猫にかまったんがいかんかった。あれやこれやがいかんかった、老人と海のスペンサー・トレイシーは呟いとった。あれは素晴らしいカジキでしたなあ。

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出来たぞ、しっとり柔らかい白パンにこんがり香ばしいバタートースト。

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ふうむ、悪くないぞ、not bad at all じゃないか、旨いじゃないか。上出来や、ウェルダーンや、なにごとにも揺るぎないわがクッキングライフ。

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失礼していただきます。りんごもうまい。硬くてちょい酸っぱい。おかあさんありがとう、ありがとう飯田。

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ノープロブレムや、完璧な人間おらん、完璧なんはおれだけや、猫だけや。

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