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【役者紹介】松村尚

今回web部は皆さんに更なる公演の魅力をお届けするべく、役者にインタビューを実施しました!
8人目は折尾写真スタジオの苦労人な助手を演じるこの人!
それでは、どうぞ!



まず役名と芸名を教えてください。

真城シロウです。芸名は松村尚です。

よろしくお願いします!


自分と自分の役を比べたとき、似ているところと違うところは何だと思いますか?

振り回される感…あるところはなんか似てるな、と思います。
ただ、振り回されたあとの対処は違うんだろうなぁと…。

それはどういう風に違う…?

真城シロウは一生懸命に対処しようとするんですけど、僕は、その場が収まれば良いと思ってるので。
ときどき面白に走ったり、ふざけに走ったりとか、するっていう…。
誤解が解けぬままでもまあ良いや、っていうときは良いやで行っちゃったりするときもある
よっぽどの大ごとじゃなければ、まあ、そういうキャラ付けでも良いよー別に、好きに思っといて、もーそれがネタなんでしょ?みたいな、そういう感覚ですね。

似ているところでも違うところでもあると。

そうですね。



今まで自分が撮った、或いは撮られたなかで、いちばん印象に残っている写真は何ですか?

撮ったなかで…撮られたなかで…。
写真ですよね?難しいな…。
あんまり自分から撮りはしないんですよね、基本的に。
撮られることの方が多いんですが…。
これとか好きですけどね、雲。



綺麗!
どこの写真ですか?

大阪だと思うんですけど。
鱗雲かなんかで、綺麗だなーって。

これ逆さまから見ても面白いですね。


向かい側に座っていた石倉視点


ほんとだ!道みたいになりますね(笑)

あとはこれなんですけど…



これアイコンにしてるんですよLINEの。
これは、あの、どういう写真かと言うと。
中学生のときに家の印刷機で印刷をしたんですよ。
そしたら、端っこがインク漏れかなんかでふわわってなったんですよ。
そこだけ見たら、海と岸辺みたいに見えるじゃないですか。
それが良いなぁと思って、撮ったっていう。

てっきり美術館か何かで撮ったのかと…。

じゃないんですよ自然の産物なんです!
で、そこに着眼した僕のセンス、という…(笑)
奥の方が山で、みたいに見えるじゃないですか

そうですね!水墨画みたい。


幼い頃の夢はなんですか?

幼い頃の夢は、スイミングスクールのコーチ。
それも、どこでも良いわけじゃなくて。
小学生のとき栃木県にいたんですけど、そこの、宇都宮のビッグツリースポーツクラブっていうところがあって。
テニスとかいろいろあったりするんですけど、そのなかの、水泳にずっと通ってて、やっぱりそこじゃないとなんか、嫌なんですよ。

"そこの"コーチになりたいんだ?!

そうなんですよ!
本当に好き過ぎて、たとえば、夏休みとか行くじゃないですかスクールに。18時から始まるってなったときに、普通にお昼の12時頃から観覧席にいて、コーチの様子見てたり。

怖い…。

そんくらい好きだったんですよ!(笑)
もう6時間あっという間みたいな。
コーチの動向が好きなんですよね、「あれさっきまで平泳ぎ教えてたのに今クロール教えてる」とか、「あの先生3連続やん!」とか、ここの台片付けるんだ、ここのコースどうなるんだ…とか、っていう。
全体を俯瞰して見れるのがすごく好きで。
あそこにもうずっとお昼から陣取って、6時間。
宿題しながら見て、みたいな、ずっとやってました。
小6までやってました、ずっと。
コーチがいつも手振ってくれてました(笑)
だからそこで働きたいっていう夢がずっとあって。

今も?

今はどうなんだろうな…。
でも本当に、お仕事が無くなった、とかなったら、そこに行きたいなって。
チャンスがあったら行ってそうですね。


死んだら天国に行くのと、死んだら星になるの、どっち派?

星ですね。やっぱり、見たい。

見たい?

自分の存在を知ってほしいんですよ、まず。
天国に行ったら、雲の上だから、地上の人はわからないじゃないですか。
でもそういうのってちょっと寂しい。自分の存在意義が死んだら終わりっていうことになってしまうので。
じゃなくて星になれば、死んでもあそこに瞬いてるなっていう存在意義が残るじゃないですか。
で、その星からも、景色を見たりとか、人々の生き様を見ることができるわけじゃないですか、遠いけど。
そういうのをささやかながらも見ることができたら、死んでからも幸せなんじゃないかなって。
変わらない日常になる気がして。

良いですね…!
でもさっきのプールの観覧席のこと思い出しちゃいました、見守ってる感じが…。

見守るの好きなのかもしれないですね。
ビッグツリーの上に浮かぶかもしれないです、ビッグツリーの上の星になってるかも。宇都宮の星に…。
だから、やっぱり星になりたいですね。



今までの人生で、いちばん楽しかった瞬間はいつですか?

うわーこれ難しいな!
今までの人生で楽しかった瞬間…楽しかった瞬間?
人生でですもんね、
すごい、簡単なことになっちゃうかもしれないんですけど。
去年の夏休みはすごい楽しかったです。
こんだけ、人生のなかでも自由な時間があったことって無かったので。
朝起きて、家の掃除とかして、やることやった、テレビずっと見てる、寝る、みたいな。
別に課題とかも終わってるし、「じゃあやんなくて良いやん」って。
つい最近だとそれですね。
でも人生だと、うーん…難しいな…。


最後に、「有頂天」はあなたにとってどんなお話ですか?

死ぬっていうことに関しての考え方っていうのが変わるんじゃないかなと。
個人的には新しい捉え方をできたような気がして。

死ってマイナスのイメージだったりとか、悲しいなっていうイメージがあったりするんですけど、死ぬ人のなかには、死にたくて死ぬわけじゃない人もいるし、死ぬことに強い思いがある人もいる。
そういう思いを無視して、「いや死ぬのは良くない」って言うのは良くないんじゃないかな、っていうことを思いました。
その人が何を思って死まで行ってるのか。
よっぽど強い意志があるはずだから、まずそこに寄り添う段階を踏まないと、その人の死を止めることももちろんできないだろうし、その人を何もわからないんだろうなっていうのを思うので。
今のは個人的な話ですけど、やっぱり死っていうものに対しての考え方や価値観が新しく考えさせられたりとか、振り返ったりするきっかけになる作品なんじゃないかなと思います。

それに、人間模様がそれぞれあって面白いんですね。
なので、「一つのコミュニティ」としても楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。
もちろん明るい、楽しい部分もあるので。
感情移入できる最高の作品だと思っています。

質問は以上になります。
ご協力ありがとうございました!


ありがとうございました!



インタビューを終えて

実はいちばん初めにインタビューさせてもらったのが尚でした。
まだ方針が定まっておらず不安な部分も多かったのですが、快く応じてくれて嬉しかったです。いちばん最初に尚を選んで良かったなぁと思ってました。ありがとう!

あとビッグツリースポーツクラブへの尋常じゃない執念に曝されて、時折私の脳内にもビッグツリースポーツクラブの文字が浮かぶようになってしまいました。たすけて

打ち消すために稽古場アルバムに載っていた尚の写真を載せておきますね。



稽古場にピチピチのニルヴァーナTシャツを着て現れた尚。
キッズサイズでも買うたんか?



優しくて純粋、愉快な好青年、というイメージですが、役者をやるということに関しては案外頑固なところもあるのではないかな~と私は勝手に思っています。
また演劇についても話を聞いてみたいですね。

今回尚が演じるシロウは常識人でありながらも根底では無意識的に葛藤を抱えている人物なので、そういった人間の複雑な感情が表出する一瞬をぜひ皆さまの目で捉えていただきたいと思います。
それでは、劇場にてお待ちしております!



ご予約はこちらから承っております!
公演概要は以下をご参照ください。


【公演情報】

2024年度春公演『有頂天』
〈脚本・演出〉一角龍太郎



〈日程〉
6/13(木)18:00
6/14(金)18:00
6/15(土)14:00/18:00
6/16(日)12:00/16:00

※開場・受付開始は開演の30分前でございます。
※上映時間は約90分を予定しております。
※途中休憩はございません。

〈劇場〉
新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ]
http://www.theater-brats.com
JR新宿駅・西武新宿駅より徒歩15分
都営新宿線 新宿三丁目駅より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分

〈料金〉
前売・当日共に1500円


最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆さまのご来場を座組一同心よりお待ちしております!!


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