見出し画像

【役者紹介】冨士原脩斗

今回web部は皆さんに更なる公演の魅力をお届けするべく、役者にインタビューを実施しました!
4人目は芸能事務所「Hope」代表取締役社長かつ顧客第一のカメラマンを演じるこの人!
それでは、どうぞ!

まず役名と芸名を教えてください。

役名は館山タツヤ、で、芸名が冨士原脩斗です。


自分と自分の役を比べたとき、似ているところと違うところは何だと思いますか?

ウワーそういうの来ると思って考えてたんだけどな、忘れちゃった。

似てるところは…周りを気にするみたいなところは、結構似ているかなーという。
館山タツヤは、周りを気にするからこそ社交的にというか、対外的に行く部分が多いけど、逆に俺は周りを気にするが故に結構内向的になることが多い。
枝分かれしてるけど根本にある気にするところは同じかなぁと個人的には考えてます。

似ているところでもあり違うところでもある、のかな…。

そうね、やっぱり役やるときはなるべく、自分に近付けてやりたいと思ってるからそう考えちゃうっていうのももしかしたらあるかもしれないけど、俺は今はそう考えてやってます。


今まで自分が撮った、或いは撮られたなかで、いちばん印象に残っている写真は何ですか?

うわー、なんだ?
でもやっぱり稽古場アルバムの写真は、好きで。ゲネ写とか、やっぱ演劇関連の写真は…。
いやちょっと最近ね、俺4年生になったからさ、卒業近いからかもしんないんだけど、稽古場アルバムとかね、見ちゃうのよめちゃくちゃ。過去のヤツを。
こないだもなー、暇なとき、俺のいっちゃん最初の秋公から、こう(去年の)冬とかまで全部遡って見て、なんか気付いたら夜3時くらいになってたみたいな。
稽古場にいるときの自分がなんだかんだ良いねって個人的には思うから。
写真撮るのは特別好きってワケではないから、撮る写真に関してはあんま無いんだけど。撮られた写真に関しては稽古場の写真が結構やっぱり、好きですね。

いっぱい見た中で、何か一枚選ぶならお気に入りとかある…?

うーわ、ムズ!なんだろう…。
いやでもやっぱ自分が主宰やってた冬自主とかのヤツは無条件に好きだけど。
やっぱりその、更新してるからさ、結構。
いちばん良いのがだんだん、直近の新しいものになっていくんだけど。
前の、たとえば一秋でやってたヤツもさ、めっちゃ良いなって個人的には思うけど、その良いなっていうのが更新されていくから。
必然的に新しい(最近)のが良いなってなるんだけど。
それで行くと夏自主かな、やっぱ。

去年の?

そう。好きのにかな。(※2023年度夏の自主公演第1弾「好きなのに」。二劇生は真ん中一字抜いて「好きのに」という絶妙な略し方をします。なぜ??)

いや小屋入りも良いしなぁ。いや稽古場も良いんだけど。いやどうしようかな…。せっかくならみんな映ってるヤツが良いな…。あーこれとかも良いな…。

なんか、やっぱ良いんすよね、夏のみんなの顔が良いんすよね。
俺自身もなんか良い顔してんだよな。
大変なこととかあったけど、それを見過ごしちゃいけないなって気持ちもありつつも、でもやっぱり楽しかったなっていう。

あー、この辺すかね。

2023年度夏の自主公演第1弾「好きなのに」の役者たち
なんか昔の写真みたいですね

えー!良い写真!!

みんなカウンターのなかに収まってんのがかわいいし、あとみんな似たような顔してるっていう。
こういうのとか好きだね。


幼い頃の夢は?

えーと、化石の発掘者。

発掘者?

恐竜の化石の発掘者。
化石を掘って探すDVDとかをずっと見てて。
多分研究者とかだと思うんだけど、その研究者っていうボキャブラリーが当時無くて。
恐竜の化石の発掘者、って。
幼稚園の夢も、小学校の卒業のアルバムにも書いてたな。中学校とかはなんか、わかんない、公務員とかになってたけど、先生とかになってたけどね。でもそれでしたね。
恐竜が物心ついたときから好きで。
恐竜とか電車とかそういう図鑑系の類が好きで。でも虫は俺そんな好きじゃなくて、恐竜行ったって感じ。

それで言うと、今でも一個覚えてるちょっと恥ずかしい、話があるんだけど。
やっぱ恥ずかしいことって覚えてるんだけど、恥の記憶ってあるんだけど。
博物館とか行って、それの絵を描くのが好きで。水族館行っても魚の絵とか描いてたし。博物館でも恐竜の化石の絵とか描いてたんだけど。
それでいつもみたいに一人で描いてたら、なんか、子どもがめちゃ近くでワーワーワーみたいな感じで来てて、そしたらお母さんが「ちょっとあんた静かにしなさい」みたいな、言うじゃん。
別にそれだけだったら良かったんだけど、「ほらあのお兄ちゃん勉強してるんだからやめなさい!邪魔しちゃダメでしょ!」みたいなのを俺を指して言われて。
あっ別に勉強ではないんだけどなぁ…みたいな。好きで描いてるだけなのに、いやでも確かにそう見えるよなぁ…ってすげえ恥ずかしい思いをした。

いやなんかすごい微笑ましい感じだったんだけど、普通に恥ずかしかった…。


死んだら天国に行くのと、死んだら星になるの、どっち派?

えー…あーでも星っすかねぇ。

天国は、イメージなんかこう、みんなでそれこそなんか「宝石の国」の月みたいな、あっわかんないこれネタバレになるかな。
でもなんかその、みんなでワーワーわちゃわちゃ楽しくやってるようなイメージあるけど別に俺そんな、一人で良いんで。
星だったらね、一人でこう、いれるんで。
っていうだけ。

一昨年のクリスマス会(※二劇の短編部内発表会)で星の話を書いてたから、脩斗は星かなって勝手に思ってた。

あー。まあでもなんかね。空への憧れはやっぱりみんなあると思う。ありますよね。
天国がちょっと、あまりに非現実的過ぎて想像つかないっていうのはもしかしたらあるかもしれないけど、まあ、星の方が良いかな。


今までの人生でいちばん楽しかった瞬間はいつですか?

「いちばん楽しかった瞬間」むずいな…。就活でね、モチベーショングラフとか作りましたけどね。いやぁ「いちばん楽しかった」なんだろう、難しいな。
その、楽しいがどういう楽しいかにもよるな。
一方的に享受した楽しさなのか、いろいろやった達成感みたいな楽しさなのか。どれかによるなぁ。

なんだろう、でも演劇やってるときかな。
現在進行形で今がいっちゃん楽しいかな。
ずっと、ずっとやってたいなって。
わかんない、そんな、一年後はもう違うこと思ってるかもしんないけど。
今は少なくともずっとやってたいなって思えるから、まあ演劇やってるとき、ですかね。

「演劇やってるときですかね」


最後に、「有頂天」はあなたにとってどんなお話ですか?

いやぁそれね、今もずっと自分自身これはどんなお話なんだろうって考えてるけどね。

人との関わりとか人を理解するみたいな話かな、とかは、結構館山自身に課せられたテーマがそれなのもあって、そういう風に考えたくはなる…んだけど、でもどうなんだろうなぁ。
そういう言葉が作品を構成する要素としてはあっても良いのかなと思うんだけど、なんかそれがメインになるのは多分違うんだろうな…。
でもそもそも俺がメインじゃないというか、折尾、ユキの話だから、俺がそう思うのはある意味正解な気はするんだけど。

どんな作品か…。

まあでも、サークルで演劇やるのが半年振り、下手したら一年振りくらいなんで、勝手知った人たちとやるってのが結構久し振りってのもあり…。
みんなで作る部分と自分一人で作る部分とのバランスを常に考えてる公演ではあって。
最初は、自分のやっぱり、いろんな人に評価されるために頑張るぞっていう結構その、集大成ぐらいの気持ちではやっていたんだけど。
実際始まってみて、サークルの人とかと久々に演劇やって、サークル特有の演劇の作り方みたいなのも思い出して。
あぁなんかまだまだというか、今はまだ第一歩だなぁっていうのを改めてね、まあずっと割と思ってんだけど、でもそういうところを再認識しているので。
さっきその、ずっと演劇やってたいみたいな話もしたけど、多分、これで終わりじゃねえんだろうなぁって。ね、あんまり良くないかもしんないんだけど、作品をやってる間に先を見るっていうのは。もしかしたらあんまり良くないことなのかもしれないけど。
そういう(先を見る)目線があったときに、ここ(今の公演)をまずは行こう、っていう感じですかね。

質問は以上になります。
ご協力ありがとうございました!


インタビューを終えて

同じ二劇浪人(※実際の学年より遅れて二劇に入部した人。冨士原も私も大学4年生ですが、二劇内では3年生です)ということもあり、脩斗には他の同期とはまた違った同族意識のようなものを抱いているのですが、なんだか、見据える距離の違いみたいなものを感じて少し寂しくなりましたねぇ…。
ですが、「演劇をやってる今が楽しい」「ずっとやってたい」という言葉が聞けて嬉しかったです。
そうだよね。演劇って楽しいよね。
変な話ですが、初回通しを見たときに脩斗だけなんとなく気合の質が違うな、とうっすら思ったんですね。考えてみると、卒業を見据えているからこそ今この瞬間の重みを誰よりもわかっていたのではないかな、と。
当たり前のことながら、4年生に来年は無いんですよね。


まあそれもこれも卒業できればのお話なんですけどね!!!!


しんみりしちゃった気がするので、ここで一枚、稽古場アルバムに載っていた写真を供養しておきますね。





いやどんな状況??


大人びていながらもお茶目なところが脩斗の魅力かもしれませんね。
さっきの写真でもカメラ向けたらスッ…ってピースしてくれたしね。

そんな脩斗の俯瞰しているように見えて、なんだかんだ情の深いところが館山を演じる上でも活きてくるのではないかなぁと思います。
個人的には、周りの人を見ているときの表情に注目ですね!
(ちなみに役者の細かい表情が見える点では前列のお席がオススメです。)
それでは、劇場にてお待ちしております!



ご予約はこちらから承っております!
公演概要は以下をご参照ください。


【公演情報】

2024年度春公演『有頂天』
〈脚本・演出〉一角龍太郎



〈日程〉
6/13(木)18:00
6/14(金)18:00
6/15(土)14:00/18:00
6/16(日)12:00/16:00

※開場・受付開始は開演の30分前でございます。
※上映時間は約90分を予定しております。
※途中休憩はございません。

〈劇場〉
新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ]
http://www.theater-brats.com
JR新宿駅・西武新宿駅より徒歩15分
都営新宿線 新宿三丁目駅より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分

〈料金〉
前売・当日共に1500円


最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆さまのご来場を座組一同心よりお待ちしております!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?