マスク越しのキス。
きょう(4月21日)は、妊婦健診だった。
いよいよ臨月。
臨月は、出産に臨む月、ということで『臨月』らしい。
いよいよすぎるなーーー。
妊婦健診のために病院に向かうと、真っ先に、付き添いがNGになったこと、付き添いのひとは院外で待たないといけなくなったことを伝えられた。
この情勢なので仕方のないこと。
だけどすぐには心が追いつかず、時間を作って遠路はるばる来てくれた夫のこと、感染リスクを考慮して本当の本当に限られた時間しか会えていないこと、お子だってとーちゃんが来てくれたら嬉しいのかおなかの中でダンシングすること、いろんなことが一気にぐるぐるして、院内でこっそり涙ぐんでしまった。
立ち会い出産ができないことも、面会中止になったことも、覚悟はしていたし、号泣はしたけれど、きちんと受け止められたのに。号泣はしたけれど。
でも、だから、本当に少しだけ夫と会える健診の日を、家族が3人で集まれる貴重な時間を、せめて、その幸せだけでも噛み締めて出産に臨もう。
などと勝手に思ってしまっていたから。
ただただ悲しかった。
だれもわるくないということが、また悲しくさせる。
きょうはいつもの曜日じゃないので、初めましての先生が診て下さった。
とにかく激痛だったけれど、めちゃくちゃ細かく丁寧にいろんなことを教えて下さったので、ありがたかった。とにかく激痛だったけれど。
お子がしっかりと順調に育ってくれていて、それだけが唯一の救い。
はやく会いたいな。
健診の後は、助産師さんとマンツーマンでお話。
これも感染症拡大防止のために、ファミリー教室が中止になったから。
ファミリー教室は、妊婦さん達と、その夫、ご家族のどなたかがひとつのお部屋にワッと集まって、分娩のことや産後のことを助産師さんから教わるもの。
だけど、いわゆる『3密』なので、中止。
その代わりに、何もかも初めてな夫とわたしが、助産師さんから直接お話を聞ける機会を設けて下さった。
のに、それも、ダメだった。
当然。
妊婦本人以外、付き添いのひとは院内にいてはいけないから。
でも。。
夫は遠方にいること、お仕事の都合で頻繁には付き添えないこと、初産だから何にも分からないということは先に伝えてあった。
だから、助産師さんとのマンツーマンの場に、妊婦のわたしだけじゃなく夫を一緒に、とお願いしていたのだけれど。
病院の事情が変わった時点で、お電話なりで伝えて下さったら、心構えもできたのに。なー。とか。。
もう当日来ちゃってるのに急に院外で待っててって。それなら院外で待てる場所をよろしくお願いしたい。なー。とか。。
脳内で、ンーーーってなっちゃった!
病院の事情も素人なりに察するので何にも言えないけれど。
どうして、どうしてが重なっちゃう。
妊婦はストレスを感じないように、楽しく暮らさないといけない、と産科医さんも助産師さんも言うのに。
飲み込む量が多すぎて喉につっかえてしまうね。
それでも、ぬくもりは変わらない。
あの手が守ってくれる安心感も。
欠片を連れ帰ろうとするのを笑った時間が愛しい。
またいつ会えるか分からないけれど、きょう3人で会えた時間を忘れない。
もしも何かに感染してしまっても、その前にきょうを過ごせてよかった。
そういうきょうの一部分。記録。記し。
読んで下さってありがとう。
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