入学式
「仕事を休んでついてきただけのパパ」的ママ
夫が育休中ということで、あえて持ち物や書類を全部夫に任せての入学式。有給を取って出席した。
出かける前に荷物を揃えるのも夫、受付で提出物を出すのも夫。
式の後は教室で、子どもに保護者1人が付き添って担任の先生の説明を聞く。もう1人の保護者は廊下で待つ。
母親が付き添っている家庭がほとんどだ。
何枚も配られる資料、やらなくてはいけないこと、用意しなければならないものがあちこちに書かれている。締め切りもまちまち。
そつなくこなしていくのは大変そうだ。長女に付き添っているのが私なら眉間にシワを寄せていそう。
でも今日の私は違う。他のパパと一緒に廊下から見ているだけ。
長女ちゃん大きくなったね、可愛いね、おりこうに座ってたね、と目を細めているだけ。
すごく楽だ。
立場が変わると分かる
廊下で待つパパの中には、教室の中を見ることなく携帯を触っている人も多い。
先生の話を必死に聞いているのが私なら、「あなたはのんきでいいね!」と嫌味を言いたくなりそう。
でも、今日の私はのんきそのもの。
主担当でない立場になると、上履きへの名前の書き方や糊の種類の話は聞き流してしまうのは致し方ない、と分かる。
(これから、嫌味を言うのはやめよう。)
そして、興味のなさそうな振る舞いになる裏に、配偶者への絶対的な信頼があるとも思った。
「彼なら、彼女なら、自分の力がなくてもちゃんとやってくれる」という信頼。
「あなたはなんでも上手くやれるから大丈夫!」と「協力してほしい!」とで夫婦がすれ違うことがあるとしたら勿体無いと思う。
(手伝って欲しいことはちゃんと言おう。信頼しているなら感謝を伝えよう。)
立場で性格が変わる?
あれこれ気にする性格の私が、「仕事を休んでついてきただけのパパ」然とした振る舞いをしているのが可笑しいと夫に笑われた。自分でも可笑しいと思う。
環境や立場が、その人の言動を大きく変えてしまう。
夫婦の役割を入れ替えての入学式、面白い体験だった。
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