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18日目(わたし)

次女の一人称

「わたし、下行くいく」

知る限り、はじめて次女が明瞭に発した一人称であった。突然の「わたし」。「みんな」「いっしょ」から生まれた「わたし」。

一人称の意味

小さい子が一人称を言う場合、「〇〇ちゃん(〇〇くん)おなかへった」と、他者からの呼称で呼ぶ場合よく見られる。「わたし」と「〇〇ちゃん」の違いは何だろう。一つ言えることは、他者とわたしの区別が始まったと言うことである。特に養育者(特に母が多い)の中にある(〇〇ちゃん)ではなく、外側に「わたし」を意識し出したということである。これはとても大きい意味がある。なぜなら自ら行動する主体が育ちはじめたという現れだからだ。

「わたし」と父とことば

偶然かもしれないが、ここ最近、次女のことばの量が増えた。言葉はある意味で父性との関わりが強い。さまざまなものが渾然一体で接続している母性とは違い、言語は切断するものだからだ。様々なものを区別し、識別する。父は母ほど親切ではない。子どものことに目が届きにくく、察したりしにくい。時に平気て寝落ちもする(わたしの場合)。そんなこんなで様々な方法で次女は父に要求する必要がある。そんな時に言語は大きな役割を果たす。父は明確な指示であれば動ける(わたしの場合)。次女の父への適応行動こそ言語獲得につながっているのかもしれない。

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