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息を吸って止て下さい 息を吐いて止て下さい 楽にしてください

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1.一日一回の更新を理想とする、2.週に一度は嘘をまぜる、3.自分の情報を一つ明かすことから文章を開始する
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記事一覧

190630

朝の大通公園をヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Sunday Morning』を聴きながら散歩して完璧な一日の幕開けの筈だったのに、惨憺たる思いで自宅に着いた。皮肉にも前述の曲から始まるファーストアルバムの構成が思い出される。気だるく甘い歌声で誘い込み、最後に行き着くところは疾走するノイズ協奏曲『Europian Son』である。世界で一番影響力を持ったとも言われるロック・アルバム。その完全再

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190629

こんなことは滅多に無いのだけど、遠方の地に来て学会期間を結構満喫できているかもしれない。昼はスープカレー、夜は豚丼と念願の〆パフェを食べた。なんかもう、食道楽である。マメにお店探しをしてくれるしっかり者の同期がいてくれて大変心強い。勉強ばっかりして20代を折り返した野郎4人が、夜パフェ専門店に恐る恐る突入すると、にっこり笑顔の店員さんに心なしか隅っこのテーブルへと追いやられた(考え過ぎだろうか。)

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190628

ランチのあとで、北大の近くの古本屋に寄ってみた。日本文学の棚は百田尚樹を面出ししていたので早々に見切りをつけ、海外文学のほうを丹念にチェック。いつか読みたいと思っていた『ドリアン・グレイの肖像』と『エドウィン・マルハウス』を廉価で手に入れた。レジカウンターに猫が鎮座していて面食らった。どうりで店番の二人がきゃっきゃしながらシャッターを切っていた訳だ。先輩・後輩と思しきその女性二人は異様に仲が良くて

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190627

3度目の『映画 けいおん!』を見た。朝の教室で決行されるゲリラライブ、寄せて並べた机の天板に上履きであがる即席ステージ、そこから地上にふうわりとダイブする、小さな体躯のギタリスト。ロマンがあるなー、と思う。憧れのまま卒業旅行先にロンドンを選んでしまうような女子高生達が、自分達に動かせるものを集めて、ロックスターと同じ景色を見ようとすること。空港のロビーでMacBook開いてアニメ映画を見る背徳感。

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190626

試される大地こと、北海道を予習している。主に『シャクシャイン』のミュージックビデオを見ている。コムアイはひとつ歳上。にしてもミュージシャン、テレビ番組、ちょっと良いビールなどが、こぞって名前に「水曜日」を冠するのは、何か理由があるのだろうか。例えば会社に勤めたら、水曜日のスペシャリティに与ることになるのか。ネスカフェアンバサダーはオフィスに実在するのか、しないのか。あのCM見る度に、コーヒーの味の

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190625

ライブハウスや劇場で渡されるフライヤーの束はとりあえず持ち帰る。大抵、翌日とかに「とっておく」「捨てる」「裏が白いからメモ帳」などと仕分け作業をはじめる。テイクフリーの紙が基本的に好きなのかもしれない。よく分からないフリーペーパーの類も、目に留まったら貰う。そうゆうものどもが段ボール何箱分にも山積している。いつか月に届く日がおとずれる。ミーハーなティーンエイジャーのように月の壁紙を埋め尽くす。兎た

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190624

絶対に見たい演劇のためならば早起きも、平日の研究室を空けることだって造作もない。0830沖田総悟のコスプレ姿で出発。0930高速バスに乗車。この日のために買っておいた酔い止め薬を忘れて凹む。移動BGMはマッシブアタック→具島直子→ブラッドサースティ・ブッチャーズ→ムーンライダーズ。我ながら無茶苦茶だ。1610バスタ新宿。1630吉祥寺駅。はなまるうどんで昼食。ブックオフを物色するも収穫なし。軒上に

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190623

父が作る料理はうまい。問題は父と僕との間にある食の方向性の違いで、夜に食べたカレーを翌朝も出されるとなると、僕はちょっと重いな…と思い就寝前から既に憂いでいる。明日早いし。高速バス乗るし。新幹線を除いて乗り物全般に弱いので、移動中とその前後、絶対に体調を崩しようのない食べ物だけ摂取することが理想なのだけど。お茶漬けとかカロリーメイトとか。しかし、家庭の中で料理をしない構成員の発言力はとても弱い。

190622

自分がインタビュイーになる妄想をきっと誰もがすると思うのだけど、もしかするとその程度がすこし頻繁なのかもしれない。隣の部屋からテレフォンショッキングに呼ばれた時の練習してる声が聞こえてくる、みたいなネタが『ピュ~と吹く!ジャガー』にあった気がする。のはともかくとして。いわゆる座右の銘ってやつを何となく決めておきたくなる。聞かれたらパッと答えられるように。数年前までは「痴漢死ね」だったのだが、気持ち

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190621

さして詳しくもないK-POPアイドルのミュージックビデオを、研究室の自分の机のでかいディスプレイでぼんやり見ながら、ああ、前にもこんな事をした覚えがある。嫌気がさして疲れて頭が回らなくなってきた兆候だ。韓国。初めて国際学会に出席した時の開催地がソウルで、それは初めて手術を受けて退院したすぐ後だった。入院はもう御免被りたいけどソウルにはまた訪れたいと思う、真夏以外で。

190620

論文が目論見どおりのスケジュール進行で書けている。明日中には初稿が上がるはず。ここ数日の追い込みで英語のライティングスキルは上達どころか、みるみる粗雑を極めており溜息しか出ない。上手く書けなくて自身を失くす→前より適当になる。地獄のPDCAサイクルが火を噴く。プライドは捨ててスケジュールだけ遵守している。英文校正サービスに金を積めば何とかなるだろう、と高を括っているが果たして…。

190619

生まれ変わったら菜々緒になりたい。

髭とThe Birthdayのライブを立て続けに見た所為か、ユーチューブで5〜10年前好きだった音楽を聴き返すフェーズに突入してしまった。ROSSOの『シャロン』、ブランキージェットシティの『ペピン』、『ゆらゆら帝国で考え中』などなど。ブランキーは『綺麗な首飾り』が歌詞も含めていちばん好き。夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら全ての小さな子供達に今すぐ伝えなく

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190618

外が明るいうちに研究室を出たので、定時で帰る人の流れに交じり、大急ぎで舞台の稽古に向かっているらしきK池さんの姿を目撃し、改札を抜け、ドラッグストアに寄って美容と健康の注文を済ませてから、久々に慕情tracksのカセットテープを再生して聴いた。レーベルは今もリリースを重ねているからこれは相応しくない表現だけど、一瞬の夢のようなきらめきが封じ込まれた奇跡的なコンピレーションだとおもう。この作品をどこ

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190617

研究室の学生一同、ビアガーデンでジンギスカンを喰らわなかった。飲み過ぎた後輩は二次会で嘔吐しなかったし、介抱のために東口の住人たちでマンションまで運んであげなかった。いつのまにか年長組の自分なので多めに払ったりもせず、今月残りカップ焼きそばと袋パンでしのぐ羽目に陥らなかった。もっとも遠い我が家まで歩いて帰る道のりは孤独と哀愁を感じなかった。帰ってから今週のジャンプを読まなかった。頭に入ってこなかっ

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