190618

外が明るいうちに研究室を出たので、定時で帰る人の流れに交じり、大急ぎで舞台の稽古に向かっているらしきK池さんの姿を目撃し、改札を抜け、ドラッグストアに寄って美容と健康の注文を済ませてから、久々に慕情tracksのカセットテープを再生して聴いた。レーベルは今もリリースを重ねているからこれは相応しくない表現だけど、一瞬の夢のようなきらめきが封じ込まれた奇跡的なコンピレーションだとおもう。この作品をどこよりも早く、熱のある文章でブログに書いて発信したことは誇りに思っているし、それきっかけで出会うはずの無かった多くの方と知り合い、随分遠くまで転がってきた気がする。あれが人生のターニングポイントだった。あんまりストレートな気持ちだから明言してなかったけど、慕情tracksとローカルビジョンズという2つのネットレーベルは僕にとって、音楽に夢中になる感覚を取り戻させてくれた恩人で、しかも「自分にもできる発信方法がある」と気付かせてくれた先駆者なのである。主宰が同年代という事実にも大いに激励された。死ぬまで応援します。

『カフェインとレコーズのブログ』は2014年に開設して、現在は開店休業となっている。まあ十分仕事したかな、と満足している一方で、「カフェインとレコーズ」の屋号を一緒に考えたS谷さんとN嶋とは結局まだ何もしていないのが心残りかもしれない。N嶋に至っては連絡手段がないから6年間音信不通だ。とうの昔にバイト辞めたと知りながらも、いわき駅前の珈琲館に入るたびエプロンを装着したN嶋が立っているのを期待してしまう。

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